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オズのポリクローム

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第九幕その九

「そのゲームは」
「お話を聞いてるだけでそう思うよ」
「他には泡を使って同じ様なことをするゲームもあったらしいし」
「そっちも面白そうだね」
「昔のゲームって面白そうなゲームが多いみたいね」
「ファミコンってあったらしいけれど」
 カルロスもお話に入ってきました。
「それのゲームが面白いかもね」
「そうよね、スーパーファミコンとかね」
「昔のゲームの方が面白いかな」
「今のゲームも面白いけれどね」
「そこのゲームもね」 
 こうしたことをお話するのでした、そのお話を聞いてです。
 ナターシャは腕を組んで考えるお顔になってこう言いました。
「私もそのゲームしてみたくなったわ」
「虹を使うゲームを?」
「泡を使うゲームもね」
 そちらもというのです。
「してみたくなったわ」
「そうなのね」
「ええ、本当に面白そうだから」
 そう思うからこそというのです。
「是非ね」
「いいね、それで何てタイトルのゲームなのかな」
 ジョージは恵梨香にそのゲームのタイトルを尋ねました。
「一体」
「レインボーアイランドっていうそうよ」
「レインボーアイランドだね」
「ええ、泡の方はバブルボブルっていってね」
「どっちも奇麗な名前のタイトルだね」
「他にはフェアリーランドストーリーってタイトルのゲームもあったらしいわ」
 恵梨香はこのタイトルもジョージに紹介しました。
「奇麗なタイトルよね」
「うん、どれもね」
「だから私も一度してみたいと思うけれど」
 それでもとです、恵梨香はここで残念そうなお顔になって言いました。
「昔のゲームでないし。それに」
「それに?」
「お父さんが言うにはどのゲームも凄く難しいらしいのよ」
「そんなに難しいんだ」
「もう無茶苦茶難しいから」
 それでというのです。
「相当に上手な人じゃないとクリア出来なかったそうよ」
「ううん、そうなんだ」
「何でも昔のゲームはどれも難しいらしいのよ」
「そんなに?」
「もう一回や二回してもね」
 それでもというのです。
「すぐにやられる位にね」
「難しいんだ」
「だからお父さんも相当苦労したらしいのよ」
「クリアするまで」
「バブルボブルもフェアリーランドストーリーもね」 
 どちらのゲームというのです。
「相当だったらしいわ」
「奇麗だけれど難しいんだ」
「そうしたゲームだったらしいのよ」
 こうお話するのでした、五人で。
 そしてです、そのお話からポリクロームは言うのでした。
「そうした虹の使い方は出来ないから」
「やっぱりそうですよね」
「そういうのは無理ですよね」
「虹を使って敵を倒すとか」
「そうしたことは」
「こちらの虹だと」
「だって敵がいないから」
 そもそもというのです。
「だからね」
「ですよね、オズの国では怖い生きものがいても」
「そんな敵とかいないから」
「だからですね」
「平和なんですね」
「そうよ、それに私達の虹自体も」
 それもというのです。 
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