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ウルゼロ魔外伝 GANTZ/ULTRASEVEN AX

作者:???
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死からの始まり

暗闇の広がる宇宙空間…。
「ジュア!」
青き惑星、地球が見える月を舞台に、一人の赤い巨人が一体のエイリアンと戦っていた。
エイリアンの名は『地獄星人ヒッポリト星人』。敵をブロンズ像に変えてしまう凶悪なエイリアンだ。
「ダアッ!」
赤い巨人の額に埋め込まれたビームランプより、緑色の閃光が放たれ、ヒッポリト星人を貫いた。
「オァアアア…」
後ろのほうへ倒れていくヒッポリト星人を見て、自分の勝利を悟った赤い巨人は背を向けて立ち去ろうとした。
だが、ヒッポリト星人は最後の力を振り絞り、絶命するすんでのところで、自らの超能力で作り出したガラスのカプセルの中に、赤い巨人を閉じ込めてしまった。
「ヌグォオオ…!!!!」
ヒッポリト星人は赤い巨人の入ったカプセルを捕まえ、そのまま青い惑星『地球』に向かって赤い巨人共々落ちていった。
「ウワアアアアアア………!!」


その夜、ニュース番組で『謎の赤き彗星』というニュースが放送された。



その頃…。
なんてことのない、東京の地下にある一つの地下鉄のホーム。
そこには、ボケーっ賭した様子で、一冊の青年向け漫画雑誌にある、グラビアモデルの写真を眺めている少年がいた。
その少年の名前は『玄野計』。高校1年生。自分でも特にこれといったとりえを持たないと考えている、やる気が見えない少年だ。
すると、もう一人…彼と比べてかなり長身の青年が彼の隣に立ってきた。少年は思わずげっと声を漏らしかける。その長身の青年は、髪を染めていたりピアスをしているわけではないが、一見見るとかなり柄の悪い不良のような見た目だった。
少年はこの青年を知っている。もし自分の認識が正しければ、彼の名前は『加藤勝』。小学校時代の自分の幼馴染だ。よく一緒に遊んでいた。しかし、通う学校が異なるようになってから、二人は疎遠になっていた。玄野は彼を見て、きっと荒れた生活を送っているんだろうな、と考える。
すると、ホーム中がなにやら騒ぎ始めた。何なのだろうと思った玄野が視線を傾ける。
「お、おい…大丈夫かあれ?」
誰かがそう呟いた。見ると、線路の上に誰かが落ちていた。見た目は中年の男性。それもホームレスなのか、かなりぼうぼうでぼさぼさのひげと髪の毛を生やし放題にしており、清潔感がない。
玄野は、深入りしないように再び雑誌に目を向ける。もし、万が一ここで線路の上に降りて助けに行こうとするやつは相当の変わり者だ。こんな面倒なことには関わりたくない。
と、ここで玄野は信じられない現実を目にする。隣に立っていた加藤が、突然よし!と緊張気味にも気合の声を漏らすと、大胆にも線路に下りて、男性の下に駆け寄ったのだ。玄野はマジか?と目を疑う。しかし加藤は本気だった。大丈夫ですか?と声をかけても男性からは返事が無い。酒に酔った勢いで落ちたのだ。しかも男性の体重は、見た目からして力持ちな加藤でも持ち上げきれないほどだった。このままではいずれ列車が来てしまう。そうなったら自分もこの男性も助からない。どうすればいいか考えていると、加藤はホームにいる人たちに助けを求めた。だが、全員面倒くさがって渋った。人の命が懸かっているのになんてことだろうと加藤は絶望した。目の前で人の命が懸かっているのに、ここまで淡白になれるものなのか。怒りさえ募りかけるが、加藤は思わず駅の上にいる人の中に、覚えのある人物の顔を見つけた。
「計ちゃん…計ちゃんだよな!」
玄野は名前を呼ばれてう、と息を詰まらせた。まさか覚えられていたとは思いもしなかった。しかも以前と変わらない態度と呼び名で。
自分が名指しされたおかげでホームの人たちが、全員玄野に向けて、お前がいけよと切り捨てる。おかげで玄野は断るに断れなくなってしまった。結局自分も線路の上に降り、二人係で男性をなんとか駅のホームにもちあげ、救出した。
早く自分たちも上がらなくては、と思った時だった。
最悪なことに、列車が来てしまったのだ。
「やべえっ…!」
二人は青ざめて一目散に走り出した。ホームと線路の高さは小柄な人一人分ほどの高さがあり、加藤でも上がっていくにはわずかなタイムラグを要した。まして小柄な玄野の場合だとさらに時間がかかる。
もう上げって行く時間は残されておらず、二人は今度は、列車が通り過ぎることができるだけの隙間を探してみる。だがそんな隙間さえも見つからない。
万時急須。二人は一秒でも逃げるために、走るしかなかった。もちろん、たかが人間の走力が電車に敵うはずもない。そして…。
「ぎゃあああああああ!!!!」
「う゛わああああ!!!!」
玄野と加藤は、撥ねられた。それも、クビや腕、体中の四肢のあらゆるものがばらばらになるという、あまりにおぞましい形の最期を迎えてしまった。



……はずだった。



「はあ…はあ…!?」
電車に撥ねられ、死んだと思われた二人。だが、気がつくと、走った時と同じ動きをとっていたまま見たこともない部屋にいた。
「君たちも…死にかけたんだ」
それを見ていたメガネの男が言った。
その部屋を見てみると、他にもヤクザの二人組、美形の青年に寝暗な中学生、そして年寄りの男がいる。そして彼らの輪の真ん中に黒い玉が置かれていた。
「な…助かったろ…ほら…」
「ほら…って、お前なあ…」
助かったことに安堵する加藤だが、玄野は彼と一緒にへなへなと床にへたり込んでしまった。
「助かってないよ。ここが天国なんだ。私たちは死んだのだよ」
「テメーだけ死んでろバーカ」
(死んだ?嘘だろ!?心臓動いてるし、息もしてる)
玄野は嘘だろ!?と驚いた顔で自分の胸に触れてみた。確かに鼓動も呼吸もある。死んでいるとは到底思えなかった。
「計ちゃん、あれ…」
「あ?」
加藤が窓の外を見て、それを指差した。なんだと思って玄野が見ると、日本人なら誰もがしる巨大な塔が見えた。
「東京タワーだ」
立ち上がった加藤は窓の鍵を開けて窓を開けようとしたが…
「あれ?触れねぇ…?」
「はあ?んなわけ…って!?」
玄野が代わりに鍵を開けようとしたが、彼も触ることができなかった。
「壁にも触れないんだ。携帯も繋がらないし、玄関もあかない。でなけりゃここにみんなじっとしてないよ」
すると、玄野は真上から鉄球のような重みを感じ、床に押し潰された。
「いて!?」
「だ…大丈夫か計ちゃん!?」
誰かが玄野の真上から落ちてきたのだ。落ちてきたのは、玄野たちとほぼ同世代の少年だった。
「ご…ごめん、って…ここは?確か僕は…」
少年は玄野たちのように周りを見渡し、何が起こったのか理解できずにいた。
「君も死にかけたの?」
少年はメガネの男の言葉を否定しなかった。落ちてきたところを考えたら、おそらく転落死と考えられる。
「はい注目!今から、順番に自己紹介してもらおうと思います。名前と死に方や職業を…」
突然メガネの男が手をあげて、とりあえず自分たちの状況把握のために自己紹介を呼び掛けてきた。
「何だよ教師みてーに…」
美形の男がめんどくさげに呟く。
「私教師ですけど…。
私は山田雅史で、スクーターを運転してたら事故っちゃって…では次は、君」
「は?」
なんで俺からなんだよ…と玄野は心の中で愚痴るが、自分もこの状況を整理したいと思い、真面目に自己紹介した。
「玄野計、死因はこいつの巻き添えで…」
そうだ。考えたら全部こいつのせいだ。玄野は横目で、加藤を睨んだ。
巻き添えというのは、玄野は地下鉄にて
「…ごめん計ちゃん…俺てっきり喜んで手伝うのかと…」
(んな奴いるかよ!)
加藤に向け、心の中で鋭い突込みを入れた。
「じゃあ、君」
「加藤勝、電車にアタック…」
(なあ〜にが電車にアタックだよ!反省してんのか?)
加藤の発言に玄野は内心腹を立てる。それにしても、と思う。あの時ホームにいるほかの誰かがもたもたしないで、加藤と一緒に助けに行けばよかったんじゃないのか。なのにそろいも揃って、自分が勝とうとたまたま知り合いだからって理由で押し付けてきた。たまったものじゃない。
「じゃあ、落ちてきた君」
山田は、今度はさきほど突然玄野の上にのしかかる形で現れた少年に自己紹介を求めた。少年は普通っぽい容姿をしているが、悪感情を抱かされるような態度は少しも見せなかった。結構真面目そうな性格と思われる。
「…平賀ジンです。転落死」
ふと、玄野はジンと名乗る少年のポケットに赤いメガネが入っているのを見た。
(なんだあれ?)
メガネにしては代わった形だ。何かの出し物にでも使うものなのだろうか。
「じゃあ、次)」
次は老人が名指しされる。
「私は鈴木吾朗。テレビでよく出るけど…」
(確かあいつ、テレビで見た政治家だっけ。あいつも一度死んだのか?)
玄野はその鈴木という男をテレビで知っていた。政治家らしいが、まだ高校生の玄野にはかなり同でもよかった。今度は美形の男だったのだが…。
「あ〜俺いいから次。誰かタバコ持ってない?」
自己紹介などまったくする気も起こさなかった。
(なんだよこいつ!自己紹介しろよ!真面目に答えた俺がバカみたいじゃね〜かよ!女みてーな面しやがって…)
玄野はムカっ腹な気分で美形の男を睨む。次は部屋の隅に体育座りで座っている少年。
「西丈一郎、転落死…」
(うわっ、暗〜…しかも何こっち見てんだよ気持ち悪り〜…)
西はなぜか玄野の方に視線が向いていた。必死に彼の目線を避けようとする玄野だった。最後は二人組のヤクザ。
「俺とこいつはヤクザ。はい終わり」
あまり追及すると何をされるのかわからないので誰も問い詰めようとはしなかった。だから視線も向けないようにした。
結局、自己紹介はそこで終わり、妙に気まずい空間が流れ、沈黙が続いた。
「計ちゃん、変わったなあ?」
「あ?なんだよ」
ふと、加藤が口を開いてきた。
「小学校で転校する前、もっと交戦的で、まさに俺たちのリーダーみたいな感じだったよな。確か歩道橋クラスの連中に囲まれてる時、ちょうど走ってきたトラックの上に飛び降りて飛び降りてその場を切り抜けたりしたよな。俺頭悪いから、良くない連中の通う学校に通ってて大変だけど、計
ちゃんみたいになりたいなって思ってる」
(何ガキのころの話持ちかけてんだよ。恥ずかちー、止めちくり〜…)
子供の頃の話は明かされるとやはり恥ずかしいものだ。玄野の顔は赤くなっていた。
「ん?なんだこれ?」
ジンが玄野の前の床を指差した。黒い玉から放射された光から肌色の何かがジジ…と音を鳴らしながら現れてくる。

そして…

「………………」


女の子が玄野に倒れ込んできた。しかも、



服を着てなかった。



(やばいって…!下半身…///)
玄野はあまりにえぐい登場の彼女に対して、体の一部が以上に元気になってしまった。
「うそ!マジでかわいいじゃん!」
完全に興奮を隠そうともしない美形の男が携帯を取り出す。その少女は顔立ちもまさに美少女といえるほどで、スタイルも…玄野のリアクションを見ただけでも一目瞭然だろう。
「あれ?」
加藤は女の子の手首に血が着いてるのを見つけた。おそらく手首を切って自殺を図ろうとしたのだろう。
「血は着いてるが、傷口はないな」
だが不思議なことに気づいた。加藤は指先で手首の血を拭き取ったのだが、彼女の手首にはかすり傷もなかった。これは一体どういうことなのだろう。
「…お前ら来るなよ」
すると、紫のシャツを着たヤクザが女の子の手を引っ張りだし、そのまま玄関の方へ歩き去った。

しばらくすると…

「きゃああああああ!!!!」
女の子のものと思われる悲鳴が聞こえてきた。その悲鳴だけで、何が起こったのか誰もがたやすく理解した。
「ちょ、なにやって…!」
教師という役職もあり、さすがにこれはまずいだろと思った山田だが、ヤクザが怖いのか踏み出しきれていない。
「…よし!」
「加藤…?」
加藤は立ち上がると、さっきのヤクザの男の向かった玄関に歩き出した。駅の出来事もあった、もしやと思って、加藤がさって言った居間の入り口似目を向ける。
「ってめえなんだこら!」
直後、ヤクザの男と殴り合う加藤。そのままリビングになだれ込んだ。やはり、ヤクザは女の子を文字通り、レイプしようとしていたのだ。加藤とヤクザの男の取っ組み合いが続く。
「クソガキ!!こらぁ!」
「ふぐぉ…!!」
ついにヤクザの男は完全にキレると、加藤の腹にきつい腹パンを与えた。さすがにこれはやばい気がした玄野だが、もう巻き込まれるのもごめんなのか、チキンな性格もあってか、なるべく関わりにならないようにと一歩身を引いた。
しかし、崩れ落ちた加藤の胸倉をつかみ、さらに猛一発殴りつけてやろうかとしたところで、思わぬ横槍が入った。
「な、なんだ…!?」
突然凄まじい力でヤクザは腕をつかまれた。それをつかんでいたのは、先ほど、ジンと名乗った少年だった。
「やめてください。そもそも彼女に乱暴しようとしたあなたが悪いじゃないですか。警察に突き出しますよ?」
「あぁ?ガキ…何正義の味方みたいな顔してんだ?殺されてぇのか?ええ!?」
苛立ちの矛先をジンに向けるヤクザ。、
あぁ、バカだ…と玄野はジンに向けて呆れた。首を突っ込んだりしなけりゃこんなことにならなかったのに。きっと勝とう以上にぼこぼこにされて病院送りにされるに違いない…

と思っていたが、驚きの結末が待ち受けていた。

「うげ!?」
なんと、次の乱闘に勝ったのはジンのほうだった。ヤクザの男の拳をいともたやすく受け流し、相手の顔面を、加藤が食らった以上の一発のパンチを食らわせたのだ。居間の一発で、ヤクザは顔を押さえて壁に背中を預けた。
「あ、が…がが…」
「マジ…?」
ヤクザも恐ろしかったが、今度は全員がこのジンという少年に戦慄した。見た目からして自分と同じ力に自身がなさそうな奴だというのに、ヤクザをたやすくのしてしまったとは。
「次変なことしたら、鼻をへし折りますよ」
脅すように、ジンは言った。声にもやけに迫力が強く出ていた。
(すげぇ…ヤクザのおっさんを倒しやがるとか…テコンドーでもやってんのか?)
ジンの強さに恐怖のほか、関心と尊敬さえ抱く。が、もうひとつ気になることがあった。ヤクザにレイプされかけたあの少女はどうしたのだろう。
彼は玄関に入り込むと、いつからいたのか、一匹の犬がなついたのか彼女を舐め回している。
「ちょ、ちょっと…!」
さっきの加藤の行動を見ていた玄野はさすがに襲ったら不味いし…と自分の学ランを脱いで彼女に手渡した。
「目のやり場に困るし、俺まで襲いそうだから着なよ」
「あ…ありがとう…」
すると、突然音楽が聞こえてきた。それも、かなり色濃い形で覚えのある歌…ラジオ体操の音楽だった。
「げふ…ラジオ…体操の歌?」
最後のフレーズが流れたところで、ヤクザに殴られた腹の痛みを抑えながら加藤が顔を上げた。
「…『てめえらの命は無くなりました。新しい命をどう使おうが私の勝手なわけです。と言う理屈なわけです』?」
ジンが音楽が鳴り終わった黒い玉に表示された文章を読み上げる。
「これさ、一見バカみたいな文章だけど、意外にマジだったりするんだよね」
妙なことを西が言った。
「ん…?文章が…」
意味不明な文章が消えると、今度は妙な顔写真と新しい文章が表示された。顔写真に写っているのは、なんだかひ弱そうで緑色の肌、一言で現すと気持ち悪い、と言いたくなる人物だった。

「『てめえらは今からこの方をやっつけに行ってくだちい』?」

ネギ星人
特徴、弱い。
好きなもの、ネギ。
口癖、ネギだけで十分ですよ

「なんだこりゃ、意味わかんねぇ」
美景の男が馬鹿馬鹿しげに鼻息を飛ばす。確かに、文面からしてそうとしか思えないようなものだ。
「なんか、ゲームでも始まるのか?」
玄野が女の子を連れて黒い玉の横に立つと、いきなり黒い玉から二方向に銃や刀を保管した台が飛び出し、玄野はそれに押し潰されそうになった。
「ひゅー、本物みてーだな」
美形の男が大型銃と小型の銃を手にとる。試しに小型銃を山田に向けてみる。
「んだよこれ?おもちゃか?」
「うわああ!なにしてるんだ君は!」
「…レントゲン?」
ジンは、小型銃の激鉄らしき部分の辺りを見ると、レントゲン図のように、透かされた相手の骨格までが、画面に表示されていた。
「中に、人…?玉男?」
加藤は黒い玉を覗き込むと、中に真っ白の男が呼吸器を着けて眠っている。
「ん?」
玄野も銃とは別に薄いケースが黒い玉の中の棚に置かれてるのを見つけた。一つ取り出すと、「くろのくん」と書いてある。自分のだろうか?他には「かとうちゃ(笑)」と書いてあるものも。
「えっと…加藤、これお前の?」
加藤はケースを開いて中身を見ると、黒いスーツのような服が出てきた。
「コスプレ…ぽいな」
「お前着る?」
「…着ねーよバカ」
と二人のヤクザ。先ほどジンに負けた方のヤクザは、さっきからジンを睨みつけていたが、対するジンはどこ吹く風のようにヤクザを無視した。
「って、おい!畑中…!」
突如、ヤクザの一人が頭からみるみるうちに消滅していく。彼だけではない。美形の男や山田、鈴木、西、犬、さらに加藤も頭から消えていく。
「まだ時間あるな」
「…」
玄野は自分のケースから自分のスーツを取り出すと、制服を脱いでそのスーツを着始めた。よくわからないが、着た方がいい気がした。ジンもとりあえずスーツをすぐに着る。
「…完璧コスプレだなぁ…」
と一言呟く。
(きっつ!あいつなんでこんな早く着てんだよ)
黒いスーツは結構キツくできていた。そのキツさのせいでうまく着込めない。それが災いしたのか…
「…」
「え?あ…!!」
玄野はさっきの女の子に「あれ」を見られてしまった。反射的に彼は股を隠す。ジンは他人のフリをして無視。
そして残った彼らも黒い玉の部屋から消えた。 
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