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オズのポリクローム

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第六幕その十二

「ギリシア神話のニンフも精霊じゃない」
「同じ精霊だからかな」
「だからオズの国の精霊さんもね」
「こうした造りがなんだ」
「一番落ち着くのかな」
「そうなのかな」
「まあ落ち着く場所は人それぞれだしね」
 ここでこう言ったのはカルロスでした。
「僕も一番落ち着くのはブラジルのお家だしね」
「そうね、私もね」
 恵理香はといいますと。
「畳がいいわ」
「日本人だからだよね」
「ええ」
 まさにそうだとです、恵理香はカルロスに答えました。
「私はね」
「やっぱりそこはね」
「人それぞれよね」
「それで精霊さん達はなんだ」
「そうなの、私達はね」
 女の子がカルロスに答えます。
「こうした造りが一番落ち着くの」
「私も含めてね」
 ポリクロームも言います。
「そうなのよ」
「人の好みとかはそれぞれってことだね」
 ジョージも言います。
「オズの国にいるとそのこともわかるよ」
「外の世界より色々な人が沢山いるから余計にだね」 
 魔法使いがジョージにお話します。
「そうしたこともわかるんだよ」
「そういうことですね」
「色々なものを見て色々なことを知る」
「それもオズの国ではですね」
「わかることだよ」
「もうすぐよ」
 ここで女の子がまた言ってきました。
「お父さん達がいるお部屋は」
「あっ、何かお家の構造も」
 ジョージはここでこうしたことにも気付きました。
「ポリクロームさんのお家と似てるかも」
「それも落ち着くからよ」
「だからなんだね」
 ジョージはこのことにも納得しました、そうしたことをお話しながらです。一行は雷の精霊さんの一家がいるそのお部屋の扉の前に来ました。 
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