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機動戦士ガンダム0091宇宙の念

作者:むらたく
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宇宙編
グラフィー占領編
  第4話 アクシズの使者

 
前書き
デルタガンダム

宇宙世紀0087年に起こったグリプス戦役に計画されたZ計画の中の幻の試作機。技術不足のため開発は中止されたが、四年後に新技術で開発が進められ、一機のみがロールアウトされ試験隊に送られた。可変機であり、耐ビーム塗料が塗られているため機体カラーは金。

ザクIII

アクシズで開発されたザクの後継機。ザクの名を冠してはいるが実際はビーム兵器を全身に搭載し、連邦軍のガンダムタイプのMSとも引けをとらない性能をもつが、その分ザクIIの量産性と汎用性は消えてしまっている。
 

 
MSデッキーー

「よぉーし」
映し出されたモニターをみて、フランは心を決めた。
「デルタガンダム、いつでも出せるぜ!」
開かれたエアロックの向こうには星の海が広がっている。
「了解、発進スタンバイ!」
ついに言える時が来た。パイロットになったら一度は言ってみたいと思っていた台詞。
「デルタガンダム、いきます!」
カタパルトから射出された黄金のMSは、急加速して宇宙の闇へと飛んでいく。
もう少しカッコつけてもよかったかな。



「中尉がやられた?…」
目の前の現実を受け止められない。
さっきまで話していた人間があっという間に死ぬ。これが戦争なのか?
「フーバー‼︎」
呆然とした意識を覚ましたのは、通信越しの怒号だった。
「は⁉︎」
鳴るアラート。慌てて機体を回避させようとする。
インコムの細い光軸に翻弄される。
「くっ!」
数で劣るため、射撃戦は不利だと判断したのか、ガンダムは距離を詰める。
サーベルの一太刀を受け止める間も無く、左腕、右足を溶断された。
「まずい!!距離をとらなきゃ…」
しかし敵機は既に次の構えをとっている。
やられた。
そう思ったその瞬間。
黄色の閃光が二機の間を通過した。
「ビームライフル⁉︎」
敵機が一瞬戸惑い動きを止めた。
すると「下がれ‼︎」という大尉とは別の声が聞こえた。
咄嗟に機体を後退させると、敵機の背後からサーベルで斬りかかる機体が見えた。
あれはザクIII?援軍?
「まだ敵がいたのか‼︎」
背後から現れた敵機。
サーベルをギリギリのところで受け止めると、敵のMSを正面に捉えた。
「フランの奴、なにやってんだ!」
距離を置いてインコムを射出する体制をとった。
「ガ・ゾウムのパイロット!奴のインコムを迎撃するぞ、私は右、左を頼む。」
ガ・ゾウムのパイロット、つまりグラン大尉に向けての通信だが、フーバーにも聞こえていた。
「インコムを堕とすだって⁉︎大尉!」
「わかっている!了解した、しかしあくまでも優先するのは撤退だ!」
「ああ、了解だ」
インコムを射出し、距離を置いて時間を稼ぐ。しかし二機のインコムは、一撃も敵にビームを発射することなく堕とされた。
「馬鹿な⁉︎」
敵のMSから離れて、撤退を開始しようと機体を後退させた。
すると横を通過し敵に向かう黄金のMS。
「またせたなぁ!!」
「フラン⁉︎」
この宙域での戦闘…
開始から約30分…

 
 

 
後書き
段々出てくる機体が増えてきましたw
次回に続きます 
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