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ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版

作者:黒鐡
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放課後のラグナロク
  ロキとフェンリル対策×ミドガルズオルムから情報提供

翌日、玄関にはグレモリー眷属とシトリー眷属、アザゼルとバラキエルが外で待たされていた。それとオーディンとロスヴァイセは、安全を兼ねて俺の家に泊まった。そんで別室で、本国と連絡を取り合っている最中となっている。

ロキが日本に来た事で、北欧神話も大問題となっているし創造神黒鐵である俺を倒そうとして居た事が大問題となっていた。主神もだが、創造主を屠ると言った事がな。俺達も準備が出来たので、メイドに言って玄関にいる奴らを会議室に案内させろと指示を出した。会議室に案内後、俺達が入ってきて席に座る。

今回の件はサーゼクスやミカエルにも情報は既に入っているし、オーディンの会談を成功させる為に三大勢力が協力して守る事になった。俺とアザゼルは、ホワイトボードの前に立って作戦会議を始めた。今の俺達ならロキ相手なら大丈夫だろうが、問題はフェンリルだ。

「さて今回の敵は北欧神話の悪神ロキとフェンリルであるが、俺達の目的とアザゼルらの利害が一致した事で共同戦線としてロキを倒す事となった」

「俺達側はロキを倒す事となっているが、一ちゃん側はフェンリルを欲しがっているとの事だ。つまり飼い犬を捕獲する事が、一ちゃん達の目標である」

「昨日の戦いだと私達では防戦一方だったけど、一誠らが来たらあっという間に主導権を握っていたよね」

「そのようですわ。お父様とも繋がりを持っていたそうですし、フェンリルが一誠さんを攻撃しましたがすぐに回復されました」

ホワイトボードには、悪神ロキとフェンリルについての情報を書き始めた俺だったが小型ドラゴンと化しているドライグとアルビオンにも聞いた。現役時代の頃に匹敵するぐらいの力を持っているし、アザゼルやタンニーンでも単独では勝てないと言われている。

二天龍の力を完全に引き出している上に、互いの力を交換した事で俺とヴァーリは力を発揮する事が出来た。譲渡『Transfer』や物体や空間だろうと周囲のあらゆる物を半分にする『Half Dimension』と敵の体を圧縮し、最悪消滅させる事が出来る『Compression Divider』などな。

「そんで俺とヴァーリは本来出来ない事を次々とやってのけた」

「本来なら神器の力を移植やら取り込む事は、今まで成功者もいなければ研究者もいない。が、現赤龍帝と現白龍皇はそれをやっている。それが今回一番の勝てる要因であるが、デメリットはあるのか?一ちゃん」

「俺とヴァーリは互いの能力が使えるが、副作用的なもんは一切ない。赤龍帝は倍加と譲渡で白龍皇は半減とそれを糧として取り込む事と反射だが、俺達は反射など使わずとも倒せるのでまだ使った事がない。ヴァーリも同じく倍加は使わないし、俺も半減は使わない。それとジャガーノート・ドライブ、分かりやすく説明すると覇龍など使わずとも肉体を持つドライグとアルビオンがいるから使う事は無い」

「とそう言う事で、一ちゃんらが本気を出せば悪神ロキをフルボッコ出来る訳だ。ロキとの一戦は、出来る限り黒神眷属からは出さないようにする。そうしないといつまで経っても、グレモリー眷属とシトリー眷属は強くならんからだ」

ここまでホワイトボードに書き込んだが、加勢はいらない。現時点で英雄派が神器所有者を送り込んで、禁手に至らせようとしているテロは各勢力を混乱させるからだ。各重要拠点は警戒度マックスとなっているから、戦力を割けない状態と言われてもこちらからいらんの一言で終わる。シトリー眷属はソーナ以外は期待していないが、結界関連や転移などで活躍してもらう。

「それとロキ対策を一応保険として、アイツに聞こうと思っている」

「保険ね、それでアイツってもしかしてアイツか?一ちゃん。アイツは深海で眠ってるはずだが」

「一誠、アイツとは誰なの?」

「五大龍王の一匹、『終末の大龍(スリーピング・ドラゴン)』ミドガルズオルムだ」

昔龍界で一度だけ会った事があるドラゴンで、今は北欧の深海で眠ってると聞いた時は呆れた。まさかそこで寝てるとは、だが悪神ロキに創り出されたドラゴンなら、フェンリルには詳しいはずさ。それとロキについてもな。

「で一ちゃん、さっき聞くと言ったが意識だけだよな?」

「どういう事?ミドガルズオルムは、まるで私達の声に応えるのか?と聞こえるけど」

「本来であれば、二天龍に龍王ティアマット・ファーブニル・ヴリトラ・元だがタンニーンの力で龍門と書いてドラゴン・ゲートを開くとされている。ミドガルズオルムの意識だけを呼び寄せる事を出来るが、そんな事しなくとも俺自ら深海に潜って直接聞いてくるのさ」

「俺はそうさせようとしたが、一ちゃん自身が直接聞いてくるなら丁度いいな。だがいいのか?全長六百メートルはあるデカブツだぜ、深海だから真っ暗で見えないはずだし深海だから相当準備が必要とされる『黒鐵改で潜るんだよ、それと専用ライトで探せば準備など既に準備済みだ』なるほど、黒ちゃんで行くとなるとすぐに聞いてくるはずだ」

「と言う事で俺一人で行ってくるんでな、ヴァーリ達はグレモリー眷属とシトリー眷属の鍛錬相手を頼む。少しでも強くしないとロキとフェンリル相手では、俺達の足手纏いとなる」

「了解した一誠」

さてと一仕事だな、黒鐵改を召喚すれば深海だろうが大丈夫だろう。アザゼルはシェムハザと一緒に対応を考えると言って会議室から出て行く。グレモリー眷属とシトリー眷属は、俺の注文(オーダー)によりしばらくこの家で地獄の修業をさせとく事となった。

悪神ロキ相手ならまだマシだが、神をも砕くと言われている牙を持っているフェンリル相手だろうとしても、俺でも用心ぐらいはするさ。フェンリル対策として、ロキに創られたアイツなら詳しいと思った。

「行ってしまったが、俺らは俺らで仕事を果たすとしようかイリナ。今は力を抑えなくていいからな、一誠も同じ事を言うはずだ」

「ええ分かってるわよ。力を抑えるのが難しいけど、今だけは解放していいのよね。ソーナとシーグヴァイラはどうするの?」

「私は私の眷属が鍛える所を見学したいと思いますが、アグニさんにでも頼みましょうか?」

「そうですね。一番手っ取り早い方法は強者と戦わせる事のようですし、アグニさんを呼んで下さい月」

「畏まりましたシーグヴァイラ様」

本来なら最後のエクスカリバーをアーサーが見せているが、それに関しては既にミカエル側に返却した。アーサー達には既に量産型聖剣エクスカリバーを持たせているからか、眷属悪魔で『騎士』相手をするのはアーサーの役目となった。アグニが来るまでの間、黒歌は引き続き白音と相手をしていた。ギャスパーとルフェイと魔力で何か出来る事を探していた。

「シトリー眷属の皆さんは、愛紗さん達が相手をしましょうか?ソーナ様」

「そうですね。ですが、私の眷属悪魔はほとんどが元人間ですからね。匙と椿姫は神器持ちで、あとは日本刀を持つ巴柄と体術や魔力を得意としている者ばかりです」

「なら『騎士』である巡さんと『女王』である真羅さんは、私が受け持ちましょうか。今の私は二刀流ですし、美猴も相手をすれば問題は無いはずです」

「体術を得意とする凪さん相手なら、大丈夫かと思います。追加として凪さんを呼んで下さい月」

「そう言うと思って、一応呼んでおります」

「なら匙相手は『俺に任せろ、既に相棒の許可をもらって現役サイズに戻っている』ならドライグとアルビオンにお任せします」

タンニーンを呼ぶはずが、逆に俺が直接行く事で匙がタンニーンに会う事がカットされた。最上級悪魔は冥界でも選ばれた者しかなれなくて、レーティングゲームの現トップ10内のランカーが全員最上級悪魔。冥界での貢献度・ゲームでの成績・能力が、全て最高ランクの評価をもらってなれるそうだ。

と匙が熱弁する所もカット、そんで俺がここを離れている間に修業させる事で、一時的なパワーアップ目的としてアザゼルも承認済みである。

空間の先は北欧の海で、潜る前に黒鐵改を召喚してから潜った。手には黒鐵改用の深海ライトを持ってどんどん潜っていく。深海に着くと尻尾が見えたので、頭の方に行ってライトを当てるとミドガルズオルムだった。龍界では動いていたが、俺が眠りに入った頃になると基本的に動かないドラゴンと言われるようになった。世界の終末に動き出す一匹とされて、使命が来る時まで眠りについている。

地上へ上がる時もあるが、その時も眠ったままとなっていたが俺と出会った時は起きていたからあれはレアな光景のようだな。眠った後、世界の終わりまで深海で過ごすと宣言したようだ。普通は深海の底にいる奴は会えないから、意識のみを魔法陣の基礎と各員指定された位置に立つ事で二天龍と龍王を意味する紋様らしい。

この深海で爆睡中の奴にはこれしかないと思い、黒鐵専用ハリセンで叩き殴った。鋼鉄製で、叩く場所だけ空気があるようにしたからクリーンヒット。そしたら頭を押さえながら、目を開けた。

『痛ぇぇぇぇぇ!誰だよ。俺を起こしたのは』

「我だ。ミドガルズオルム、久しぶりだな。お前と出会ったのは、数百年前だったか」

『おっ黒鐵!何しに来たんだよ?ここは深海なのに、どうしてハリセンが叩けるのか不思議なぐらいだが』

「悪神ロキとフェンリルが出たから、対応策を聞きに来た。お前、元々ロキに創られた存在だろう?」

『あのバカと駄犬か、そっちに来たのか?』

「ああ、それとドライグとアルビオンの戦いは今回は無しだ。俺が赤龍帝になってしまったからな」

『なるほど、状況は理解したし黒鐵がここに来たのも納得がいくがあのバカと駄犬についてだったか。駄犬はバカより厄介極まりない存在だ、例え創造神黒鐵でも噛みつかれたらお終いかもな。駄犬についてだが、ドワーフが作った魔法の鎖グレイプニルで捕まえられるはずだ』

「それは既に認識済みだ、アザゼルから聞いた。それとフェンリルの攻撃を受けてみたが、かすり傷だったぞ?痛覚遮断して、噛み付かれてもすぐに回復するようにしたからな。フェンリルを強化した可能性があるようだが、鎖を強化すればいいのかもしれんが強化方法も知っていれば教えて欲しい」

『駄犬が強化したのか、それなら北欧のとある地方に住むダークエルフに相談すればいいと思うぞ。ダークエルフの長老なら、ドワーフの加工品に宿った魔法を強化する事を知ってるはずだし黒鐵が頼めば大丈夫だろうよ。神器に送っといたから後で見てみるといい、あとはバカ対策だな。ミョルニルを撃ち込めばいいと思うが、雷神トールに頼めば貸してくれると思うが、無理だったらさっき言ったドワーフとダークエルフに頼めよ。ミョルニルのレプリカをオーディンから預かってるはずだから』

なるほど、確かあそこは絶滅しそうだったから俺が創った地球にいるはずだ。この事は俺しか知らない情報だが、名前は『魔』と言う。魔族の魔をとったから一文字で魔だ。俺はそこに行くと神聖魔族の王様、つまり魔族の王になる。エルフやダークエルフとドワーフにオークやグールやあの時の魔族兵とかもいる。

『情報はこれでいいか?一誠。俺はそろそろ寝たいのだが』

「すまない、勝手に起こしてしまって。謝罪の代わりに頭のたんこぶを治すよ」

『これでゆっくりと寝られる、また会おう。一誠よ。ふわあああああ』

ミドガルズオルムはあくびをしてまた寝てしまった、心の中で感謝後に俺は深海から地上に出てから空中へ。空間切断で行くと、丁度アグニがグレモリー眷属とシトリー眷属の鍛錬をしていた所だった。何か逃げ回っている様子だったから、黒鐵の剣で退路を塞いだ。祐斗とゼノヴィアとシトリーの『騎士』は、てっきりアーサーとやっていると思ったが、アグニとアーサーでやっていた。

「一誠、退路を塞がないでくれないかしら。あの赤い髪の人、本気で来て私達、死にそうなのよ」

「おっ、一ちゃん戻ってきたか。それよりアイツは一体誰だ?俺さえ身震いしちゃうくらいだぜ」

「ヴァーリチームとソーナとシーグヴァイラとレイヴェルとイリナを鍛えた張本人だ。さて、俺は戻るかね」

俺は黒鐵改から人間に戻って、アグニがここにいる事に関してソーナに聞いた。神相手ならと丁度次元の狭間本家にいたアグニを呼んで、修業相手をと頼んだ。そしたら口元が緩んでからあの状態となった。グラウンドが穴だらけだったので指を鳴らすと元に戻ったが、それからは魔力のコントロールとかやってたな。匙はドライグとアルビオンに追っかけられていた。

「一ちゃん、報告を聞こうか」

「黒鐵改で、深海まで潜ってミドガルズオルムを強制的に起こした。鋼鉄製ハリセンで起きたら、俺を見てからロキとフェンリルについて話した。ミドガルズオルムは、ロキとフェンリルの事をバカと駄犬と呼んでいた」

「バカと駄犬か、それは傑作だな。で、グレイプニルについても聞いたんだろう?」

「聞いた。グレイプニルが効かないと言ったら北欧にある地方に、ドワーフとダークエルフが住んでるからそこで聞いてくれと言ってたな。特にダークエルフの長老だったな」

「場所はそこか、随分と情報通何だなミドガルズオルムは『意外だったろ?』ああまさかそこまで情報通だったとは、それでロキについての対応策は?」

「ミョルニルで撃ち込めだそうだ、雷神トールが持ってるアレさ。神族しか使用出来ない武器だが、まあ貸してくれると思うぞ。一応保険として貸してもらえなかったら、ドワーフとダークエルフにミョルニルのレプリカがあるそうだ」

「なるほどな、ミョルニルならオーディンの爺さんにいえば何とかなりそうだ。問題は鎖だな『ドワーフとダークエルフなら絶滅したぞい』何だと?」

いつの間にかオーディンとロスヴァイセがいた、話によると数十年前に姿を消したようだ。調査するとエルフがいた村や、ドワーフとダークエルフがいた所も全滅したらしいと聞く。本当は『魔』に移送させた事に関しては、俺しか知らん情報だ。

アザゼルやオーディンは困った顔になっていたが、俺に任せておけと言ったら明るくなった。そんでドライグを俺の所に戻してから、俺の役目を果たす為に四つの地球の内『魔』に行く事となった。その間、オーディンにはミョルニルを貸してもらえるか交渉するんだとよ。 
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