| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版

作者:黒鐡
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

冥界合宿のヘルキャット
  黒神対グレモリー&シトリー×それぞれの世界

決戦日の1時間前、俺はサーゼクスに呼ばれたのでVIPルームにいた。トレミー3番艦はゲートでジャンプする予定だ、我ら黒神眷属の初陣なので状況によって判断したいと思っている。

「ようサーゼクス。久しぶりだな」

「やあ一誠君。ゲーム楽しみにしてたよ、ところで一誠君。少々ルールを変更する事になってね」

「どうした?」

「いや何、一ちゃんの眷属はまだ未知の力だからな。グレモリー&シトリー眷属で戦わせる事になったらしい、その方が効率がいいと言ってな」

なるほどな。我らは一度戦いを見せた事があるが、まだまだ未知だからかもしれん。それにバラバラより1つのチームの方が戦いやすい。ステージは、本来なら人間界のデパート辺りだったが急遽駒王学園にした。

それに建物もぶっ壊してもいいらしいからか、俺はぶっ壊し確定でやるつもりだ。VIPルームには各陣営の代表がいた、三大勢力である天使・悪魔・堕天使に北欧の主神であるオーディンがいた。

「一誠よ、頑張るのじゃぞ。ワシは応援してるからな」

「楽しみにしていてくれオーディン。まあ相手が瞬殺されないように願いたいけどな」

各陣営に挨拶しに行ったら後、十分後になったのでトレミーに戻った。トレミーブリッジに上がり艦長席に座りスタートを待った。スタート時間となったので、トレミーはゲートを開き異空間に向かうと、そこは駒王学園の新校舎の上だった。

『皆様、この度グレモリー家&シトリー家、そして黒神眷属によるレーティングゲームの審判役を担う事になりましたルシファー眷属「女王」のグレイフィアでございます。我が主サーゼクス・ルシファーの名の元、今回のゲームを見守らせて頂きます。どうぞよろしくお願いします。早速ですが、今回のバトルフィールドはリアス様とソーナ様と一誠様が通われている、駒王学園のレプリカを用意させて頂きました。両陣営、転移されたのが「本陣」でございます。リアス様とソーナ様の本陣が旧校舎、一誠様の本陣は新校舎でございますが話し合いの結果新校舎の上に戦艦が一誠様の本陣でもありますが、戦艦に入ろうとはしないようお願いします。「兵士」の方は「プロモーション」する際、相手の本陣まで赴いて下さい。一誠様の本陣は新校舎内とお考え下さい。なお今回は特別なルールがございます。陣営に資料が送られていますので、ご確認下さい。回復品である「フェニックスの涙」は、今回黒神眷属以外のチームに一つずつ支給されます。なお作戦を練る時間は三十分後です。この時間内での相手との接触は禁じられております。それでは作戦時間開始です』

ーーーーーグレモリー&シトリー

「バトルフィールドは駒王学園だ何てまるでフェニックス戦みたいね」

「そうですね、最初は貴女と一誠さんと戦う予定でしたがまさか共闘するとは」

リアスとソーナはそう言って地図を見ていた。相手は未知の力を持つ黒神眷属だからなのか、バトルロワイヤルのはずがシトリーと共闘して相手を倒す予定だった。両眷属の力は分かっているが、相手の力量が不明なのは確かだ。

「今回は前と同じで何をしてもいいみたいだわ。こちらは『兵士』がいないから、弱気になったけどソーナと戦えるのは有り難いわ」

「ええそうですね。ですが負ける気はしません、こちらは初陣ですからね」

グレモリーは禁手化に至った祐斗にデュランダル使いのゼノヴィア、雷から雷光の巫女になった朱乃に仙術を使えるようになった小猫。シトリーは、皆近接戦闘術だが初陣とあってか気合が入っていた。開始時刻になった瞬間光に包まれたから、何事かと思いながら防御結界を全員発動した。

一方俺以外はリラックスしていた。俺はタブレットを起動させて、誰にどの駒を選択するか迷っていたが今回はこうする事にした。

『王』俺『女王』愛紗『僧侶』桃香と光姫『戦車』翠と恋『騎士』雪蓮と吉音『兵士』鈴々・星・紫苑・桔梗・秋蘭・朱金・桃子・千冬となった。こちらの特別ルールとして『軍師』朱里と冥琳。選択終了後、トレミーのブリーフィングルームから魔法陣で来た。今回選ばれて嬉しかったらしく、気合が入っていた、ヴァーリ達も出そうとは思ったが、強すぎるので今回は選ばなかった。

『開始のお時間となりました。なおこのゲームは、無制限での長期決戦とさせて頂きます。それではゲームスタートです』

俺は新校舎上から、黒鐵改が撃つサイズとしてた重力球を放った。重力球は、建物を破壊しながら進み旧校舎へ直撃コースとなった。これで終わったら話にならないと思って見てみると、煙が上がり全員防御結界で守られていた。流石だなと思い、俺は指示を出した。

「朱里に冥琳、策はあるか?」

「勿論ですご主人様。ご主人様が破壊してくれたお蔭で、皆さんは戦いやすくなりました」

「これより指示に従って倒せ。全員この無線機を耳につけろ、これで指示が出せる。二手に分かれて倒せ、紫苑・桔梗・秋蘭はライフルを使って確実に仕留めろ。ヘッドショットしないように。無茶だけはするな!一誠様が悲しむからな。全員悔いがないよう努力せよ、全員出動!」

『御意/了解』

ゲーム開始後、俺は生徒会室で朱里と冥琳と一緒に見ていた。紫苑・桔梗・秋蘭は、狙撃銃で狙い撃ちして撃った。3人共透明の聖剣によって、気配は感じないのでどこで撃ってるかは分からないはず。

ーーーーーーー祐斗

僕は今信じられない事を目にしている。開始時刻になり、外に出ようとした瞬間攻撃を受けたからだ。これは一誠君の重力球か!何て大きさ何だ!全員防御結界や僕は禁手化して聖魔剣で抑えてゼノヴィアは、デュランダルを解放させて防いだ。

「何て攻撃なの!この攻撃は一体誰が!?」

「恐らく一誠君かと思われます。あれは重力球でした、見て下さい部長。僕達がいる所以外破壊されています」

「これが兵藤君の攻撃、考えてる暇はなさそうですね。リアス、二手に分かれましょう。相手もそう思ってるはずです」

ソーナ会長が驚いていたが、すぐに外へ出ようとしたら仁村さんと草下さんが光に包まれて消えた」

『ソーナ・シトリー様の「僧侶」一名「兵士」一名、リタイヤ』

なっ、そんな!まだ1分も経ってないのに2名リタイヤしてしまった。何故だろうと思いながら、僕達グレモリー眷属とシトリー眷属は分かれて建物の影に潜んだ。

「遠距離攻撃にしてもここから凄く離れてるのに何故?」

「それは陣地からスナイパーライフルで狙撃を行ったからだ」

既に敵が建物の奥から聞こえてきた、誰だろうと思いながら部長とアーシアさんとギャスパー以外は外に出た。

「我が名は趙雲であり主の『兵士』だ」

「鈴々は張飛。お兄ちゃんの『兵士』なのだ」

「あたしは徳河吉音で一誠さんの『騎士』だよ」

「恋は呂布で・・・・ご主人様の『戦車』」

何と既にここまで来てるとは思わなかったが、先程の遠距離攻撃は納得した。スナイパーライフルで狙撃されたらしいが、旧校舎から新校舎までかなりの距離なのに凄腕だなと思った僕であった。名乗られたので僕も名乗った。

「リアス様の『騎士』木場祐斗」

「同じく『騎士』ゼノヴィア」

「・・・・同じく『戦車』の塔城小猫」

「同じく『女王』の姫島朱乃ですわ」

僕達は名乗った後、僕は徳河さんと戦う事になった。ゼノヴィアは張飛と、小猫ちゃんは格闘術のみなので下がった。朱乃さんは趙雲と呂布と戦う事になった。聖魔剣を構えて向かったが、紙一重で躱されてしまったが僕より速い!そして一撃が重いと思った。

「あたしの刀はただの刀じゃないよ。一誠さんから貰った量産型聖剣エクスカリバーを、擬態の聖剣で刀にして速さは天閃の聖剣だよ」

次の瞬間何かが来たのでかわすと赤い鷹だった、いつの間に。赤い鷹はかぎ爪で攻撃してきた。

「マゴベエ、新しい技をやろうよ。刀に乗せた斬撃を放とうよ」

赤い鷹はそれに頷いて衝撃波を出して刀に乗せて斬撃を飛ばしてきた。何なんだあれは?

『リアス・グレモリー様の「騎士」一名、リタイヤ』

そんな!?ゼノヴィアがあんな子供に負けただと!あんな大きなものを振り回せるとは流石張飛と言った所か、張飛は戦いが終わったのか後退。一方朱乃さんは、雷光を使いながら戦っていたが、武器で弾かれたりしていた。趙雲は槍で攻撃していたが、呂布はまだ攻撃していなかった。趙雲が倒れたらやるのかな?と思ったら殺気が飛んできて身構えるとあの呂布からだった。

『ソーナ・シトリー様の「騎士」一名「戦車」一名、リタイヤ』

いつの間にかやられたらしいが、いくら何でも早すぎではと思いながら剣と剣のぶつかり合いをしていると部長から指示が飛んできた。後退してギャスパー君が、時間停止させてから部長の一撃で仕留める。

僕は魔剣創造で地面ごと剣を生やして後退し、僕達は一時後退した。その時ギャスパー君の目が光り、時間停止をしたと思った僕であったが信じられない事が起こった。部長が一撃を放った瞬間、脱出しギャスパー君に向けて呂布の一撃を受けてしまった。

『リアス・グレモリー様の「僧侶」一名、リタイヤ』

ギャスパー君は、一誠君が自ら修業をして神器を扱えるようにしたと聞いたが神器が効かないというのは驚愕していた。

『ソーナ・シトリー様がリタイヤしましたので、シトリー眷属は敗北致しました。残りはグレモリー眷属と黒神眷属のみです』

「なっ!ソーナがやられた?一体どうやって?」

ソーナ会長がやられた事で、あとは僕達のみになってしまったがいつの間にか趙雲達はいなくなっていた。撤退したのか、それとも一度戻って一気にトドメを差すのか。どういう事かと思いながら、全員新校舎に向かった。一誠君はまだ表に出ていないようだ。

一方黒神眷属はというと、外に出て行った者以外は紅茶を飲んでいた。指示を出すのは朱里と冥琳なので、俺はリラックスしながらミルクティーを飲んでると。

『ソーナ・シトリー様がリタイヤしましたのでシトリー眷属は敗北しました。残りはグレモリー眷属と黒神眷属となります』

そっかー、ソーナがリタイヤとなると誰がやったのか聞くため朱里に聞いた。

「朱里、ソーナを仕留めたのは誰だ?」

「雪蓮さんです、最もよくやってくれたのは朱金さんと桃子さんです。剣魂の能力をフル活用しているようですが、特に朱金さんのハナサカは身体能力をブーストアップする能力を持っています。恐らく雪蓮さんに能力をあげたのかと」

「雪蓮は、その能力がなくても強い。これからどうしますか?一誠様」

「そうだな。まだ全員健在だな、俺達も前に出るか。護衛は朱里と冥琳と愛紗と千冬で」

俺達は、生徒会室を出て表に出たら俺の仲間が全員揃っていたので俺は声をかけた。

「全員お疲れ様。だがまだグレモリー眷属がいるから気を抜くなよ?ところで恋、朱乃と戦ったらしいがどうだった?正直な事を言ってくれ」

「・・・・弱かった」

「そっかー。ならば全員少し休め、相手がこちらに来る前にな」

『ご主人様、こちら紫苑です。まもなく来ます』

『了解した。紫苑達も休んでくれ』

通信でやりとりしていると、雷光と滅の魔力が飛んできたが俺は手をかざし無効化した。出てきたのはリアス・朱乃・祐斗・小猫・アーシアだった。

「ようリアス。こちらはノーダメージだがそちらはどうかな?」

「その二人は見た事あるわね。確か三大勢力の会談の時に、よくもギャスパーとゼノヴィアをやってくれたわね。万死に値するわ」

「ほう、だったらこちらは残りの『女王』と『兵士』でしてやるよ。桃香に光姫よ、相手に回復魔法のオーラを当てろ」

俺は『僧侶』である二人に、回復のオーラを飛ばしてグレモリー眷属は回復した。服のダメージから傷までだが、リアス達は何故?と言ってきたが、俺はそちらが全力で来ないと面白くないからと言った。愛紗と千冬が前に出たが、愛紗は青龍偃月刀を構えて千冬はISを纏った。千冬のISは暮桜改で剣は雪片三型で二刀流になっていて、中距離ライフルと荷電粒子砲を装着している。

「そんな玩具で私達に勝てると思ってるのかしら一誠?」

「だったらやってみな。皆は待機だ、いいな」

戦いは始まった、リアスと朱乃は千冬が相手をする事となった。小猫ちゃんと祐斗は、愛紗に任せる事にした。

「くっ、全然効いてない何て。防御力が強いですわ」

「しかも滅の魔力でさえ当たっても、ノーダメージ何てあれは一体」

「ふふふ。小娘達よ、私を楽しませろよ」

小猫ちゃんは、仙術を使っての攻撃や祐斗はデュランダルを呼び出して戦っていた。千冬は空を飛んだので、リアスと朱乃も翼をだしての空中戦になっていた。

ーーーーーVIPルーム

俺の名はアザゼル。今三大勢力や他の神々と見てるが正直言って強すぎるな、一ちゃんの眷属達は。このゲームは長期決戦のはずが、たった十分でシトリー眷属を敗北させた。見ていると分かるが、黒神眷属の者は皆手を抜いてるので所謂手加減って奴だな。

ゲーム開始早々、一ちゃんの重力球で建物はぶっ壊れて防御結界解除後、離れた場所からの狙撃は凄腕だと思った。黒神眷属全員、量産型聖剣エクスカリバーを持っている。このゲームは短期決戦で終わるな絶対。

「ほほほ、一誠。手を抜いてもあの一撃は重いのう。ワシだって防ぎ切れるか分からん一撃」

「クソジジイの言う通りだな。一ちゃんの一撃は警告と言った方がいいかもしれんが、サーゼクスはあの一撃を受け止められるか?」

「さあね?本気出したら何とか防げると思うよ。それにしても何故一誠君は、わざわざ敵を回復させるのであろうか?白い鎧を装着した者は、一体何だろうね?」

おっ白い奴は空中戦で挑むつもりだ。関羽は偃月刀で戦うつもりだが気を付けてほしい、何しろあれはただの偃月刀ではない。量産型聖剣エクスカリバーの擬態能力でああいう形になったからな。悪魔は一撃で終わるだろうと思ったが、聖なるオーラが最小限になっていたから、これも一ちゃんの指示だな。

祐斗はデュランダルを使って戦っていたが、関羽の一撃は相当重いようだ。関羽が防御をしてる時に小猫のパンチを紙一重で躱してるのも凄いと思う俺だった。

「あの関羽、エクスカリバーの能力を意のままにして扱ってるな。おっ、あの白い奴の剣が光りだしてリアスと朱乃を貫きやがった。という事は一ちゃんの勝ちだな」

『リアス・グレモリー様がリタイヤしましたので、このゲームは黒神眷属の勝ちとします』

「・・・・あれが創造神黒鐵様のお力の一部なのか」

誰かが呟いたが、観戦している重鎮の誰もが呟いた。皆一斉に唖然をしていたからだ、今回は長期決戦のはずが短期決戦となってしまい約十分で決着がついてしまった。モニターに映る各駒に選抜されたメンバーを見ても、力の差は一方的だと俺は思った。そしてゲーム終了後、VIPルームを出て治療室に向かった。

『リアス・グレモリー様がリタイヤしましたので、このゲームは黒神眷属の勝ちとします』

よし、これで俺達の勝利だ。リアスが、光に包まれたらグレモリー眷属は光に包まれてジャンプした。俺達も撤収するか。

「皆、お疲れ様。トレミーに戻るぞ」

『御意/了解』

俺達黒神眷属はトレミーに戻り、ゲートを開けて異空間から去り人間界本家に戻ってきた。タブレットを起動させて、リセットボタンを押すと駒を選択前に戻してから次元の狭間本家にワープさせた。俺は桃香と光姫と朱里と冥琳を連れて、医療ルームに向かう。

まだ治療中だったのか、看護師達が治療を続けていたが、なかなか治療出来なかったので桃香と光姫に回復魔法で治した。あっという間に血は止まり傷も塞がったので、これで安心だと思いながら席に座っていた。そしたらアザゼルがここに入ってきて隣に座った。

「よう一ちゃん。今回は楽勝だったかな」

「そりゃそうだろう。手加減しないと殺してしまうくらいだからな、俺はほとんど指示を出していない。こいつら軍師の指示で動いたからな」

「それにしても、致死量クラスと聞いたがもう治ってる。これも一ちゃんがやったのか?」

「ああそうさ。俺がここに入ったらまだ治療中だったから、桃香と光姫の回復魔法で回復。今は眠ってもらっているけど、もうじき起きるだろう」

「ゲーム前から圧倒的だろうと言われていたが、更に評価が上がったと俺は思ったぜ。最初の一撃だけで終わるとなったら、最速記録でも出そうなくらいだった」

するとサーゼクスがこの部屋に入ってきたと思えば、三大勢力の筆頭とオーディンがここに来た。どうやら俺に用があるらしいが、しかも手には高価そうな小箱を持っていた。

「一誠君、ゲームを見させてもらったけど皆大興奮で見させてもらったよ。だからこれを受け取ってほしい」

「ほほほ、ワシも感動しながら見ていたが強いのう。ワシのも貰ってほしいのじゃ」

サーゼクスとオーディンに渡されたのは勲章だった、MVP賞と一撃必殺賞を。

「それと一誠よ。ゲーム中見ていたが、眷属達は大きいのから小さいのまでおるようじゃな。そればかり見とったぞい」

おいおい、俺の眷属に向けてそんな目で見てたのかよ。俺が抗議しようと思ったら、後ろにいた戦乙女がハリセンで叩かれていた。

「もう!ですから卑猥な目は禁止だと、あれ程申したではありませんか!これから大切な会談なのですから、北欧の主神としてしっかりして下さい!始祖神様に消されたくないでしょうに」

「・・・・全く隙のないヴァルキリーじゃて。わーっとるよ。これから天使・悪魔・堕天使・ギリシャのゼウス・須弥山の帝釈天と、テロリスト対策の話し合いじゃったな。流石のワシだってそれについては努力するからのう、そのハリセンをしまってくれるか一誠」

卑猥な目を見たオーディンに、ハリセンで叩こうかと思ったが先にヴァルキリーがやってくれた。余りしたくないし、相手は神話の主神クラス。俺の出番は余りなかったが、ファーストアタッカーのみなのであとは皆がやってくれた。赤龍帝の力も最近使ってないからな。

『ずっと見てたが、今回俺は必要なかったな相棒』

『今回はな、だがいずれ使う時がくるさ。強敵になるかもしれない存在と戦う時まではとっとくさドライグ』

『流石黒鐵の力だ、あの重力球のパワー。もし片方だけだったら、それで終わりだったかもな』

『今回は共闘で救われたと言ってもいいくらいだし、まだまだ抑えた方だと思うぞ』

ドライグと念話で話しながら、医療室を出てグレモリー家に戻った。八月後半になって、俺達はまだ冥界でトレミーの中にいた。リアス達は先に駅まで行った。アザゼルはこの船に乗りたがっていたが、行きは列車なのだから帰りもそうしろと言ったら渋々承諾。

トレミーは現在駅の真上、リアス達が乗った頃にケルディム達と挨拶してから帰ると言ったからだ。トレミー内にはヴァーリチームが待機していたが、一緒に挨拶する為にと思っての事。

列車が発車して遠くなったのを見て、俺とヴァーリはわざわざ禁手化して鎧を纏った。美猴とアーサーとルフェイは、魔法陣でジャンプして二天龍である二人は飛んで着地した。赤龍帝と白龍皇である俺とヴァーリは、ほぼ同時に着地した。

「サーゼクス、待ったか?」

「妹達が発車したからちょうどいいが、なぜ禁手化をした姿をしているんだ?」

「いや何、ゲームでは使ってなかったからな。たまに禁手化しないと、ドライグがうるさくてな」

「妹にも言ったが、また会える日を楽しみにしているよ。今まで二天龍は、戦う運命のはずなのに共に戦い共闘なんて今までなかった事だ」

そりゃそうだ。赤龍帝と白龍皇は戦ってどちらが負けるのが運命であり宿命でもあったが、それを俺が共闘という事で宿命や互いを殺し合うという事は俺が握り潰した事となっている。これは頼もしい事、いつか一緒に戦う時が来るがその時はもっと強くなってるかもしれない。

「ケルディム、今まで世話になった。礼を言う」

「いやいいさ。いつでもグレモリー家に来てくれ、君達ならいつでも歓迎する」

「そうですわよ。ほらミリキャスもお礼の言葉を言いなさい」

「はい。一誠様もお元気で」

「おう、皆も元気でな」

俺達はトレミーに戻っていき、格納庫に戻ったら禁手化を解いて俺はブリッジに向かった。ヴァーリ達は、各部屋に向かって小休憩する事だがすぐ到着する。ゲートを開けて、冥界から人間界本家に向かってから着艦。ちなみに眷属達は、次元の狭間本家で休んでもらっていたが後程聞いた話では久々に動けてよかったと言っていた。

「一誠、次戦う時は俺も戦っていいだろう?」

「敵によるけどな、今度のレーティングゲームでは誰と戦うとかはまだ不明だ。もしかしたら『禍の団』とも戦う時がくるかもしれん、特に曹操である英雄派は注意が必要だな」

「確かに、今度はカオス・ブリケードと戦う時が来ますが私達は既に一誠さんの仲間ですしね」

『禍の団』の中に旧魔王派がいたな。それもアスモデウスとベルゼブブの親族が、そいつらも助ける時は戦うかもしれんが捕まえ次第説教になるかもしれん。それにルシファーやシャルロットが生きてるって事はまだ知らないはず。ずっと次元の狭間にいる。アグニもいるし、オーフィスもいるから修業相手になる。

「一誠どうした。何か考え事か?」

「旧魔王派をどうするか考えてた所だが、やはりあの世界に連れて行った方がいいと思ってな」

「確か創造の力で地球を4つ創ったと言ってましたものね。行った時は、ホントほに地球だなと思ったぐらいです」

「アーサーの言う通り、4つの内1つは旧魔王派の為に創った世界で名は『ナイトメア』で、もう1つは『アース』意味はそのまんまで地球。天使・悪魔・堕天使と妖怪・吸血鬼・人間が共存する世界、あとの2つの内1つはポケモンの世界で略して『PMW』俺の為ならいつでも力を貸してくれる世界だな。残りの方は、異形の世界で名は『魔』だ」

「初めてポケモンを見た時は驚いたけど、可愛いポケモンや格好いいポケモンもいたしね」

「最後の1つは様々な種族がいたが、魔族の世界だったし強敵はいた。ドラゴンやエルフとか」

ヴァーリの言う通り、最後言った世界には既に住んでいる者がいる。エルフやダークエルフが住んでいたり魔族とかも住んでいたな。それに4つの世界は、別々にして異空間にあるが、特に『PMW』や別の地球には世界と世界の間にある月にある。

『ナイトメア』『アース』はこの世界の外史と外史の間に設置してある、最終調整は既に完了済みでルシファー達やヴァーリチームにも手伝ってもらった。この後どうなるかは分からないがどうなるかな。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧