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ソードアート・オンラインーもしもあの時、サチが死ななかったらー

作者:Bloo-D
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ALO Ⅰ
雑談編
  その3

 
前書き
今回はリーファ,サチ,ユイ,クライン,エギルとの掛け合い。 

 
【リーファ】
ユージーン将軍との一件から数週間後、場所は変わらずユグドラシルシティ。

リーファ『お兄ちゃん。』
キリト『ん?なんだ、スグ?』
突然リーファは、自らと手を繋いでいるキリトに話し掛けた。
リーファ『いやその〜…なんだか、こうやって手を繋ぐのは懐かしいなぁって思ってね。』
キリト『何言ってんだよ。いつも手繋いでいるじゃんか。』
リーファ『それは…そうだけど……。』
リーファの持論が少し歯切れが悪いと思うのは私だけでしょうか?

ーーーー


とはいえ、リーファとキリトは普段から手を繋いでいる。兄妹だからと言う理由もあるが、リーファ自身はキリトに好意を寄せている。
しかし、キリトとリーファは兄妹同時。結ばれる事はまず考えられない。
が……、

ーーーー

リーファ『ねぇお兄ちゃん。』
キリト『どうした今度は?』
リーファが再び声をかけて来たので、キリトは再びリーファの方を向く。
すると次の瞬間、リーファの口から信じられない言葉が発せられた。

リーファ『私とお兄ちゃんが…血の繋がってない兄妹だって事……知ってる?』
キリト『⁉︎』
信じられない言葉とは、キリトとリーファが血の繋がっていない兄妹だと言う事。
これを聞いたキリトは驚きを隠せなくなったが…、
キリト『知ってたのか?』
リーファ『うん。SAOでデスゲームが宣言された後に、お母さんから聞かされたの。
お兄ちゃんは、お母さんのお姉さんの息子だったって……。
それを知った時、私は今までの私に後悔した。恨みもした。
けど、こうして再会して、話をしている。手を握っている。恋してもいる///。』
キリト『えっ⁉︎』
落ち着いたキリトはリーファに聞いた。

ーーーー

リーファがそのことを知ったのはデスゲーム開始の後、つまり2年半程前ということになる。
キリトはリーファの母の姉の子、つまりキリト(和人)とリーファ(直葉)は、兄妹というより従兄妹と言った関係である。

しかしキリトが小さい頃に家族共々事故に遭い、キリトは無事だったものの、彼の実の両親は他界。これにより、キリトは桐ヶ谷家の養子として迎えられて今に至る。
リーファはキリトとの関係を知らされるまでは彼と距離を取っていたが、今までの自分に後悔し、キリトの帰還を祈って彼を献身的に看病し続けていた。

ーーーー

リーファ『いずれお兄ちゃんはサチさんのお婿さんとなるけど、私は諦めない。だって私は、お兄ちゃんの事が…好きなんだから……///。』
≪スッ…チュッ……≫
キリト『///⁉︎』
そう言ったリーファは、キリトの唇に触れるだけのキスを贈った。
この時キリトは、リーファの行いに対して驚きを隠せなくなった。
リーファ『行こっか、お兄ちゃん///。』
キリト『あ、ああ……///。』
そうして2人はその場を後にした。

ーーーーーーーーーー

その後、そのことを知ったアスナ達の間でキリトを巡っての争奪戦が展開されたのは余談の話。

___________________

【サチ,ユイ,クライン,エギル】
リーファとの一件から数週間後、場所はユグドラシルシティにあるエギルの店。

クライン『〜♪』
何やらクラインがウキウキしながら箱に手をつけていた。
キリト『どうしたクライン?
やけに嬉しそうだな。』
その姿を目撃したキリトは、クラインに近寄って聞いた。
クライン『おう、キリト。
この前ダンジョンに入ったら、持ち帰り可能なこの宝箱を手にいれたんだよ。開けるのが楽しみでよぉ。』
どうやらクライン、ダンジョンで手にいれた宝箱を開けるのが楽しみでウキウキしていたようだ。
エギル『けど鍵は?』
クライン『鍵ならちゃんとあるぜ、ほれ。』
そう言ってクラインは、懐から鍵を取り出した。

ーーーー

クライン『んじゃ、開けてみるぞ。』
そう言ってクラインは、宝箱の鍵穴に鍵を通す。
エギル『別に期待はしないがな。』
キリト『だな。』
エギルとキリトは、そんなクラインを冷め切った態度で見守っていた。

すると…、
≪カチャッ‼︎≫
鍵が開いた。
クライン『おお〜、開いたぞ〜‼︎一体中身は何だろなぁ〜と♪』
鍵が開いた事で、クラインは大喜び。
エギル『キリト。
お前は何だと思うか、あいつの中身が?』
キリト『さぁな。』
クラインとは対照的に、エギルとキリトは相変わらず冷め切っている。

ーーーーーーーーーー

≪ガコッ‼︎≫
クライン『なんだこりゃ⁉︎』
キリト『本…いや、雑誌みたいだな。』
エギル『そのようだな。』
宝箱を開けると、中には雑誌のような1冊の本があった。
その表紙には、“フェアリー・マガジン”と書いてある。

クライン『フェアリー・マガジン…なんなんだ一体?』
そう言ってクラインがページをめくると…、
クライン『うお⁉︎
なんだよこれ、水着姿の妖精ばかりじゃねぇかよ‼︎』
『『はぁっ⁉︎』』
中身は水着姿の妖精ばかり。水着以外の姿もいる。(どんな姿かは読者の想像に委ねます。)

ーーーー

エギル『おい、見せてくれよ‼︎』
クライン『おおイイぜ‼︎ほれ、見ろよこれ。』
エギル『うわ、すげ〜な。こんなの滅多に見れんぞ。』
クライン『だろだろ‼︎たくよ、こんなの用意するなんて、運営側に感謝しなきゃな‼︎』
エギル『全くだぜ。』
エギルも中身が気になり出した。それを見たクラインはエギルにも見せる。それを見たエギルはクラインに共感して頷いた。

クライン『キリトも見て見ろよ、一生に一度しか見れねぇ代物だぜ。』
キリト『さっきから見てるが…どうもズームが合わないんだよ。』
エギル『何だと、年齢制限で閲覧禁止の類いか?』
キリト『多分な。』
キリトにも振ったクラインだが、当の本人にはよく見えないらしい。
クライン『そいつは残念だなぁ……』
クラインがこんな一言を零した直後…、

ーーーーーーーーーー

サチ『キリト〜、探したよ〜‼︎』
『『『うわっ⁉︎』』』
ユイ『あっ、クラインさんとエギルさんもいます。何してるのですか?』
キリト『て、ユイまで……⁉︎(こんな時に……。)』
サチとユイが店に入って来た。
この時ユイは、プレイヤーの姿をとっていた。

ーーーー

サチ『あれっ、クラインさんが持ってたこの本、何?』
クライン『あっ⁉︎』
エギル『いっ、いつの間に⁉︎』
キリト『相変わらずだな……。』
すると、クラインの手元にあった雑誌がいつの間にかサチの手に渡っていた。
突然の出来事に、クラインとエギルは驚きを隠せない。
キリトはまぁ冷静。もとよりキリトは、サチの実力は知っているのでまだ良いが、クラインとエギルでは話が違う。

ーーーー

サチ『フェアリー・マガジン…妖精の女性が表紙の割には、随分とはだけてない?
クラインさんとエギルさんはまだしも、何でキリトまで覗いてるの?
それとも、私じゃ不満なの?』
キリト『違うって、別にそんなつもりは無いって‼︎』
サチ『ヘェ〜、知らなかったなぁ〜。
キリトがそんな男だったなんて。』
キリト『だから‼︎』
事を察したサチは、クライン達ですら認識出来る程の黒いオーラを放出しながら言った。
キリトは弁解するも、当の本人は聞く耳を持ってくれない。

ーーーー

ユイ『ママ、それは一体……』
サチ『ユイちゃんは駄目よ〜。
後私は、キリトと大事な話があるからクラインさんとエギルさんにかまって貰ってね〜〜。』
ユイ『はっ、はい。解り…ました……。』
クライン『おっ、おおっ……。』
エギル『まっ、任せて…くれ……。』
ユイはフェアリー・マガジンが気になったが、黒いオーラを放出しながら断るサチには流石のユイすら引かざるを得ない上、クラインとエギルにかまってくれと言ってその2人の方に顔を向けた。
そのクラインとエギルは、サチの気迫に敵う筈なく言う通りにする事とした。

ーーーー

サチ『さてキリト、詳しい話は部屋でしようね。
勿論、拒否権は無いから。』
キリト『はい……。』
粘り強く抵抗していたキリトだが、ここに来て最早ギブアップ。
サチに従うしかなくなったキリトは、サチに連れられ部屋に向かった。
『『『……。』』』
クラインとエギルとユイは、その光景をただ黙って見てるしかなかった。

ーーーーーーーーーー

その後キリトは、サチの気が収まるまで徹底的に扱かれた(とはいえ、○○○○の方の扱くではありませんが……。)。 
 

 
後書き
これ以上雑談を書くと埒が明かないので、次回は本格的にGGOに突入します。
公開は未定ですが、早ければ週末の予定。 
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