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ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版

作者:黒鐡
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月光校庭のエクスカリバー
  球技大会練習×生徒会メンバーとの会合

カキーン。晴天の空で金属音がなるが、部長はオーライオーライと言いながらボールを取る。ちなみに打ってるのは俺で、ボールを投げてるのはアーシア。部長にボールを取らせた後、今度は木場にやったがボーっとしてたのか頭にボールが当たった。

俺は木場の所に行って、ハリセンでブッ叩いたら気付いたが、相変わらず聖剣について考えている様子だ。なので、一振りの聖剣創造したら木場はハッとしてこっちを見た。

「い、一誠君その聖剣は?」

「ん?お前がボーっとしてるから創造してみた。目が覚めたか木場?またボーっとしてるとメンバーから外すぞ」

「それはごめんよ。僕は聖剣の事を考えると頭が真っ白になってしまうんだ。一誠君にはお見通しだけど、今度から気を付けるよ」

「次ボール落としてみろ。聖なるオーラ付のハリセンで、ぶっ叩くからそのつもりでな」

俺は脅迫後、木場は気合を入れたのか俺がバットでノック打ちすると木場は『騎士』の速さで次々取って行った。流石『騎士』だと思った後、今度は小猫ちゃんにノック打ちをしてボールを取らせた。運動神経抜群だな、と思いながらスピードを速めて打った。

次はアーシアだったが、やはり運動不足のようで中々取れなかったがようやく一球取れて嬉しがっていたが、俺は次々と打っては頭にボールが当たっていた。部長は少しアーシアにはスパルタじゃない、と言っていたが俺は普通だろうと答えてノック打ちをやった。

「アーシア、ボールをよく見てから取れよ。じゃないといつまで経っても取れないぞ。お仕置きはランニング五周だからな」

「は、はいー!?」

少し強めに言ったら、段々慣れてきたのか取っていき最後の一球も取れた。次は朱乃だが、速度を上げたがどんどん取ってるので、流石二大お姉様と呼ばれる存在だ。最後は俺だが、ノック打ちする部長だったが、こんなのは遅いとばかりに次々と取って行く。

部長は悔しがっていたのか、少し魔力を使って速い球を打ったが簡単に取れたので悔しがっていた。次はピッチャーで、相手は小猫ちゃんだったが全部投げたらストライクで小猫ちゃんは空振り。俺は速い球から変化球まで何でも出来る。凡人の球を投げたら、次々とホームランを出した。

「小猫ちゃんは四番だな」

「・・・・了解しました。一誠先輩」

ちなみにピッチャーと野手は俺で木場も野手、アーシアは予備要員として部長は何でも熟せるので野手とキャッチャーを任せた。朱乃は野手だが、小猫ちゃんも野手で四番なのでこれなら良いチームになれそうだと思い休憩した。野球部がやってるグラウンドではなく、旧校舎の裏手にある場所で練習していた。

本場のグラウンドで練習すると、覗き魔とかいる。たまに部長は、魔力を使った魔球ならぬ魔力球でやる事があったので、裏手で練習していたのだ。ここなら誰にも気づかれずに練習出来るし、今回は野球だが明日からは別競技を練習予定。

野球・サッカー・バスケ・テニスなど、球技と名の付く競技を一日使ってやる行事。俺はグレモリー眷属では無いが、オカ研部員なので手伝っている。種目的にはクラス対抗戦や男女別競技などがあり、その中の一つに部活対抗戦があるからだ。

オカ研参戦も例外では無いので、文化系の部活と体育会系の部活関係無しに参加しなければならない決まりだ。何で対決するかは当日発表なので何で対決する分からないから、一通りのを練習中って訳。配置的に人数が多くなる種目は、生徒会公認のリザーバーをメンバーに加入して補う事が出来るが必要ないだろう。

グレモリー眷属はいつもならこの時間だと部室で、夜の活動時間までお茶を飲んだり雑談している事が多い。最近は皆、体操着を着て練習中だ。俺だけ制服だが、俺は監督兼選手でもあるし汗はかかない。今はバッティング練習してる訳だが、小猫ちゃんと木場は筋が良い。ストライク以外はバットを振っていないから、プロ野球なら結構良い選手になれるな。

「一誠さん。どうですか?私達の動きは」

「流石だな、と言って良い程の動きをしている。余程のヘマをしなければ勝てるだろう」

「そうですわね。私達は悪魔ですから、力をセーブするのは少し難しいですわ」

「俺が人間だと言う事を忘れないで欲しい。悪魔と人間の体力は違うし、いつも手加減してる」

「一誠さんの本気見てみたいですが、でもその時はまだ先になりそうですけど。フフフ」

部長も赤いジャージを着ながら、運動していたが何か本を取り出した。よく見ると、あれは野球マニュアル本だ。俺は頭の中に入ってるからいいけど、部長は何故か読んでいた。復習でもしてるのか?

「あらあら。ところで一誠さんはご存じ?最近部長ったら、恋愛マニュアル本なんて読んでいるらしいわよ」

「へぇー、そういう本もあるんだな。俺には必要ないが、今の所恋人はいないように見える」

「うふふ、一誠さんは心配はありませんわ。少なくとも知らない所で恋人が出来る何て有り得ませんから」

ドリンクを飲んだ後、メンバーを呼んで練習を再開した。たまに木場がボーっとするが、俺がハリセンを構えたらすぐにやりだしたので問題はないだろう。あとは俺のコンディションだけだが、そう思いつつも厳しく練習した。次の日の昼休みは、久々に悪友の二人と昼食をしていた。球技大会も近いから、昼食を食べたら部室に来るように言っておいた。特に木場には念入りにな。

「今日も部活か?」

松田がカレーパンを頬張りながら訊いてくる。

「ああ、球技大会に向けて練習中さ。俺は監督兼選手だから特に忙しいけどな」

「はー、オカルト研究部がボールかよ。でもお前のとこの部って、全員身体スペック高いよな」

俺は「まあな」と言いながら華琳お手製の弁当を食べる。うん今日も美味い。

「イッセーお前な、変な噂が流れてるから気を付けろよ」

突如、眼鏡をクイッと上げながら元浜が切りだす。

「ほぉーそれは何だ?言ってみろよ」

「美少女をとっかえひっかえしている野獣イッセー。リアス先輩と姫島先輩の秘密を握り、裏で鬼畜三昧のエロプレイを強制し『ふふふ。普段は気品溢れるお嬢様が、俺の目の前で卑しい顔をしやがって!このメス〇〇がっ!』と罵っては乱行につぐ乱行」

「へぇー。で、それは誰が流しているのかな?」

「まだ続きはある。ついには、学園マスコットアイドル塔城小猫ちゃんのロリロリボディにまでその毒牙は向けられる。小さな体を壊しかねない激しい性行為は天井知らず、まだ未成熟の体を貪る一匹のケダモノ。『先輩・・・・もう、止めて下さい・・・・』と切ない声も野獣の耳には届かない。そして、その貪欲なまでの性衝動は転校したての一人の天使にまで・・・・。転校初日、アーシアちゃんへ襲い掛かり『日本語と日本の文化、俺が放課後の特別補習で教え込んでやろう』と黄昏の時間に天使を堕落させていく・・・・ついには自分の家まで囲い、狭い世界で始まる終わりのない調教。鬼畜イッセーの美少女食いは止まらない・・・・と、こんな感じか」

俺は弁当を置いて静かに二人に近づいてこう言った。

「ちなみに誰が流してるんだ。その噂?」

「もちろん、俺達二人が流してやったぜ。グホッ!」

俺は聞いた後、ボコボコにして眼鏡を割らせて滅多打ち。ロープでグルグル巻きにしてから、木にロープで結んで。

『こいつらは兵藤一誠の悪い噂を流した張本人です』

と張り紙貼って放置プレイした。先生に言われたら、あそこの木を見れば分かると言ってから部室に向かった。あれから俺達は練習後の次の日、練習は休みにして最後のミーティングをした。ホワイトボードには各種目について書かれている。書いたのは俺だが監督でもある。少し休憩をしていたら、部長がアーシアに言ってきた。

「アーシア、唐突で悪いけど使い魔欲しくないかしら?」

「使い魔ですか?使い魔って確か主をサポートする為のものでしたよね。それが何か?」

「ちょうど明日の満月の日にゲットしに行かないかしら?」

「それはいいな。俺はもう持ってるが、どんなのがいるのか見てみたい。ところで皆の使い魔はどんなのがいるんだ?」

俺が質問したら、部長は掌を上げて使い魔を呼び出したら蝙蝠だった。しかもヒト化になれる、この世界の使い魔は色々と発展していると思った。朱乃は小鬼で小猫ちゃんは白猫、木場は小鳥だった。ついでに俺もペルセフォネを出した。

「ところで、一誠は二匹持っているのよね?」

「ええまあ。それがどうした?」

「なぜペルペルだけ出すのかしらと思ってね」

「それは秘密だが、いずれ出すさ」

『それはそうだな相棒。二体目は俺だからな』

『だなドライグ』

今は夕方であるが、球技大会が近いので家には自分で帰ると電話した。全員でお茶会をしていると、ノック音が聞こえたので朱乃は返事した。ドアが開いたら生徒会メンバー全員だった。生徒会=シトリー眷属だからな、恐らく隣の男は最近入った転生悪魔なのだろう。俺らは立ち上がって挨拶した。

「これはソーナじゃない。どうしたのこんな時間に」

「新しい下僕が増えたので、挨拶しに来ましたがお取込み中でしたか?」

「いや大丈夫だが、ちょうど休憩してた所だよ。下僕って事は隣の男子か?」

「リアス先輩、もしかして俺達の事を知らせてないんですか?同じ悪魔なのに、気付かないのは可笑しいけどさ」

こいつは確か、最近生徒会の書記として追加メンバーで入った男子生徒だな。というか俺は悪魔じゃなくて人間だから気付かねえよと、思うとその男子に生徒会長が静かに言う。

「匙、基本的に私達は『表』の生活以外ではお互いに干渉しない事になっているから仕方無いのよ。それに彼は、悪魔ではなくて人間だから気付かないはずです」

やはりか支取蒼那いや、ソーナ・シトリーの眷属だからか。生徒会メンバーも全員悪魔って事だが、そういえば婚約会場でチラッと見たな。アーシアは知らないので、俺から説明しといた。

「アーシアは最近転入してきたから知らねえと思うが、駒王学園生徒会長の支取蒼那として表では通っている。裏での名前はソーナ・シトリーって言ってな、上級悪魔シトリー家次期当主様だ。シトリー家もグレモリー家や焼き鳥野郎であるフェニックス家同様、三大勢力戦争後生き残った七十二柱の一つ。駒王学園の実権はグレモリー家が握っているが、『表』の生活では生徒会=シトリー家が支配を一任されている。昼と夜で学園での分担と分けたそうだ・・・・と駒王学園理事長であるサーゼクスから聞いた」

「随分と詳しいのですわね、それと理事長の事も知っていると言う事は創設者関係なのかしら?一誠さん」

「駒王学園を建てて、理事長として就任させたのは俺の考えであるからな。当然、駒王学園の『表』と『裏』も当然知っているぜ」

朱乃が質問してきたので、俺は言ってやるとアーシアはなるほどと頷いていた。他は何故俺がそこまで詳しく知っているのか、驚愕していたがまあいいとしようか。

「会長と俺達シトリー眷属の悪魔が、日中動き回っているからこそ平和な学園生活を送れるんだ。俺は匙元士郎。二年生で会長の『兵士』だ。ところで会長、何故ここに人間がいるのですか?それも駒王学園の事も知っているし、悪魔の事情を知る人間は少ないですが何故ここにいるのでしょうか?」

「匙、彼は兵藤一誠君、いや一誠さんと呼んだ方がいいかしら。彼はオカルト研究の部員なのよ。それにこの前、非公式のレーティングゲームでも参加してたわ。匙より強いと思いますよ」

会長が言ったら、信じられないって言う顔をしながら口を開いた。あと君かさんはどっちでもいいと言っておいた。

「こいつがですか?何なら表出て勝負するかい。人間君?」

「な、何だと!下級悪魔が調子に乗るんじゃねえよ!」

「お、やるか?こう見えても駒四つ消費の『兵士』だぜ?最近悪魔になったばかりだが、兵藤なんぞに負けるかよ」

売り言葉を言ってきたので、買い言葉で言ったら挑戦的な物言いをする匙。だが会長が鋭く睨む。

「匙、お止めなさい」

「し、しかし会長、人間が悪魔に敵うはずがありませんよ」

「今日ここに来たのは、この学園を根城にする上級悪魔同士、最近下僕にした悪魔を紹介し合う為です。つまり、貴方とリアスの所のアルジェントさんを会わせる為の会合です。私の眷属なら、私に恥をかかせない事。それに彼は・・・・」

会長の視線が匙から俺に向けられる。

「匙、今の貴方では兵藤君に勝てません。フェニックス家の三男を倒したのは彼なのだから、それに現赤龍帝で既に禁手も至ってる。貴方では勝てる勝率は、一割もないでしょう。それに魔王様とは盟友と聞いた程ですから」

「現赤龍帝!?て言うかフェニックスをこいつがやったのですか。信じられませんよ、あのライザーを倒したのが人間のお前だ何て。俺はてっきり木場か姫島先輩がリアス先輩を助けたものだと・・・・」

おいおい。俺はパンダじゃねえんだから、そんな目で見るなよな。まあ見た感じ弱そうだ、ただ少しだけヴリトラを感じるな。

『ドライグ、アイツから微かにヴリトラを感じるが俺の気の所為か?』

『相棒の言う通り、恐らくヴリトラ系統の内にある一つをアイツが持っているんだろうな』

『ヴリトラ系統と言う事は、他にもあるはずだったな。黒い龍脈(アブソーブション・ライン)・邪龍の黒炎(ブレイズ・ブラック・フレア)・漆黒の領域(デリート・フィールド)・龍の牢獄(シャドウ・プリズン)の四つの内の一つか』

『ああ。ヴリトラは魂を分割された上、複数の神器に封印されている』

俺らが念話をしていると、会長は頭を下げる。

「ごめんなさい、アーシア・アルジェントさん。ウチの眷属は貴女よりも実績がないので、失礼な部分が多いです。よろしければ新人悪魔同士、仲良くしてあげて下さい。もちろん兵藤君も出来ればお願いします」

薄く微笑みながら会長はそう言ってきた。氷の微笑というか、悪意的なものは感じないし、こういう笑い方しか出来ないかもな。

「匙」

「え、は、はい!・・・・よろしく」

渋々ながら俺ではなくアーシアに頭を下げてきたが、俺じゃないのかよ。俺はグレモリー眷属じゃないから、アーシアが屈託なくニッコリしながら挨拶を返す。

「アーシアさんなら大歓迎だよ!」

匙がアーシアの手を取って挨拶をするので、アーシアの手を引き離し覇気や殺気を混じったオーラで睨んだ。匙はガクガク震えて後ろに後退したが、無論ここにいる全員が震えたり冷や汗をかいていた。

「アーシアに手を出したら、マジ殺すけどよろしくな」

匙は喋らなかったけど首を縦に振った。俺は睨みをやめてお茶を飲んだ。

「ごめんなさいね匙君。基本一誠は気楽なんだけど、悪意を感じたらああなっちゃうのよ」

「こちらこそすみませんでした。匙にはきつく言っておきますので、それと一つ言っておきますが私はこの学園を愛しています。生徒会の仕事もやりがいのあるものだと思っていますので、学園の平和を乱す者は人間であろうと悪魔であろうと許しません。それはこの場にいる者達でも、リアスも同様です」

要するには学園生活を妨害する者は誰であっても許せない・・・・と。会長はそれだけ駒王学園を愛しているんだろう。流石生徒会長となる方だ。

「お互いのルーキー紹介はこれぐらいにしておきましょうから、ここから本題ですがそろそろ使い魔をゲットする時期でしたよねリアス」

「ええそうね。一誠にはいるけど、アーシアはまだいないから使い魔マスターの所へ行こうとしてた所よ」

「匙もそろそろだと思い、行こうとしたのだけど困りましたわね」

「ならここは学生らしく勝負してみないか?」

俺はリアスとソーナの間から話してみたが、結果今夜体育館でドッジボール対決をする事になった。俺は不参加しようとしたが、匙が挑発的な事を言ってきたので月に電話して帰りが遅くなると伝えてから体育館に向かった。対決は深夜になるが、俺はそれまで軽く投げたりと練習をしていた。 
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