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神機使いし狩人

作者:IA
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新たな力

 
前書き
秘龍双刀・【深淵】

龍属性と炎属性を持つ夜月刀夜の双剣を神機化した武器。

極めて高い攻撃力を持ち、神機覚醒からの鬼神化は圧倒的な攻撃力をもたらす。 

 
「……全く、力を得させる為とは言ってもさ、突然拘束されて腕に突き刺さないで欲しかったぜ」

アナグラ村の自宅にて、ため息を吐きつつ己の両手首にある腕輪を見ながら呟く刀夜。

「旦那様、凄い悲鳴だったですニャ」
「本当、刀夜の旦那様の悲鳴何て久々ですニャ」

そんな刀夜の呟きに凄かったと返すのは、刀夜のお供アイルーであるルナとソルである。

「…………」

そんなルナとソルを無言で睨み付ける刀夜。

「……あれだけ痛いなら仕方ないですニャ」
「そっ、そうですニャ」

無言で睨み付ける刀夜の怒気に、慌ててフォローするルナとソル。

「……まぁ良いけどさ、取り敢えずこの力を試すのに狩りに行くぞ、着いてこい。ルナ、ソル」

「はいニャ」
「刀夜の旦那様に何時までもお供しますニャ」

全く調子の良いお供だな。と思いつつ、新たな力を試す為に討伐に向かう刀夜とルナとソルだった。

「グォォオオッ!!」

到達した密林には、牙獣種のババコンガと見慣れぬ白い牙獣種らしきのが存在していた。

「……恐らく、あの白いのが最近現れた新種コンゴウって奴だろう」

ペイントボールを二体に投げ付け気付かれた所で狩猟開始だ。

「グォォオオッ!!」

ババコンガが突進して来るのを避け、両手の神機を振るい喰い裂く。

「グガァァアアアッ!!」

そんな刀夜目掛け背中の砲から、水球を放とうとするコンゴウ亜種。

「させないニャ」
「旦那の邪魔はさせないニャ」

しかし、ルナとソルに飛び掛かれ水球を放つのを阻止されダウンするコンゴウ亜種。

「新たな力を試させて貰う!血肉となれ!!」

コンゴウ亜種がダウンしたのを見逃さず、刀夜は新たな力を試すべく捕食形態を発動させコンゴウ亜種を喰らう。

ドクン!!

コンゴウ亜種を喰らった瞬間、身体中が熱くなる。

「身体中が…熱いっ!!(此が新たな力、神機覚醒なのか)はぁあああっ!!」

身体中が熱くなると同時に力が湧いて来る。双剣の特徴でもある鬼神化と合わせて力を更に強力にさせた刀夜の乱舞がコンゴウ亜種を無慈悲に喰い斬る。

「凄い……ですニャ」
「圧倒的な力ですニャ」」
最後の一撃が決まりコンゴウ亜種が討伐されたのを見て、ルナとソルは感心した様子で見詰めていた。

しかし、今回のクエストの目標はコンゴウ亜種だけじゃない。

「ニャ!!」
「しまったですニャ!!」

ルナとソルの背後に来ていたババコンガが、攻撃して来ようとしていた。

「……俺の家族に……手を出すな!!」

しかし、ババコンガが攻撃しようとしているのに気付いた刀夜が一気に大地を蹴り上げて飛び上がると、ババコンガに迫りその頭部に神機を振るった。

「旦那様ニャ!!」
「助かったニャ」

刀夜がルナとソルの前に着地すると同時に、ババコンガが咆哮を発しながら倒れるのだった。

「……おやまぁ、ババコンガとコンゴウ亜種を討伐する何て流石だね~」

アナグラ村に戻り村長に完了したと伝えれば、感心した様子の村長の声が聞こえた。

「刀夜君、どうだい?新たな力【ゴッドイーター】は」

村長への完了報告を終え、眠りに付こうとした所で、刀夜に新たな力を授けた女性エリスが訪問して来るなり聞いてきた。

「……頼もしい力だ、ありがとう」
「そう言ってくれると授けた甲斐があるってもんだね、じゃあお休み」

刀夜の返答にエリスは満足した様子で、刀夜を抱きしめて出て行くのだった。

「お頭……神機を扱う者が増え始めております」
「つい最近放ったコンゴウ亜種も新たに神機使いになった少年に討伐されました」

とある神殿の奥、其処では全身真っ黒な服に身を包み仮面姿の謎の者が集まっていた。

そして玉座と思われる場所に座る、仮面の者達がお頭と呼ぶ者が口を開いた。

「……其奴は邪魔だな。その少年を消せ、そして東の村にはウロを放って来るのだ」

お頭と呼ぶ者の命令に、仮面の者達は御意と頷くと行動を開始すべくその場から散って行ったのだった。

「………この世界は私が手に入れるのだ、ふはっはははははははっ!!」

神殿に不気味な笑い声だけが響き渡るのだった。 
 

 
後書き
刀夜君の家!!のコーナーです。

このコーナーは主人公の夜月刀夜君と色々話しちゃうコーナーです。さぁ始めましょう!!

IA「うほっほ~うほっほ~で寺院トラウマ猿であるお馴染みコンゴウに登場してもらいました。」

刀夜「………その割には弱かったがな」

ルナ「……瞬殺だったニャ」

ソル「ちょっと咆哮して退場だったニャ」

IA「今回は、神機の力を見せたかったのでトラウマ猿を犠牲にしたのです!!」
刀夜「…………」

IA「あれ、刀夜君が黙ってしまったので今日の刀夜君の家は終了しますー」

 
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