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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル

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第2話 赤き龍の力 ガララワニを捕獲しろ!

side:小猫


 ガララワニという猛獣を捕獲しに向かうため私とイッセー先輩は港に来ています。


「イッセー先輩、どうやってバロン諸島という場所に向かうんですか?」
「バロン諸島には船に乗っていく、もうすぐ来るはずなんだが…お、来た来た」


 港に一艘の船が止まりました、そこからサングラスをした浅黒い男性の方が降りてきました。


「よ~イッセー、待たせたな」
「よお十夢、今回も頼むぜ」


 イッセー先輩とサングラスをした男性はガッチリと握手をかわす、この人が先輩の知り合いなのかな?


「小猫ちゃん、コイツは十夢、俺の親友で卸売商をしているんだ」
「始めまして、塔城小猫といいます」


 私はペコリと十夢さんにお辞儀をする、すると十夢さんは目を見開いて私を見る、何でしょうか…?


「お、女の子!?イッセーが女の子を連れて来ただと…!あの食い気しかないイッセーが女の子を…!」
「お前いきなり失礼じゃねえかッ!?」


 イッセー先輩がポカリと十夢さんの頭を叩く、別に先輩とはそういう関係じゃありませんから…もう…


ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーー


「悪かったな小猫ちゃん、十夢の奴がはしゃいだりしてよ」
「いえ、別に気にしてませんから…」


 十夢さんの船に乗せてもらって私たちはバロン諸島に向かっていた。


 グウウ~……


…何でこんな時にお腹がなるんでしょうか…


「ははッ、そういや小猫ちゃん、こっちに来てからまだ何も食ってなかったんだろう、これをやるよ。」


 イッセー先輩はリュックからクッキーを取り出した。


「先輩、これは?」
「向こうにいる時に作ってきたんだ、小猫ちゃんが来るとは思ってなかったから量はそんなに無いけど腹の足しにはなるだろう」
「えっ、でも悪いですよ…」
「いいっていいって、腹が減るのは誰だって辛いんだ、遠慮しないで食えって」
「先輩…ありがとうございます」


 先輩のご好意に感謝を込めて私はクッキーを齧る。


 カリッ…


 ん…サクッとした歯応えが丁度いい、バターの風味と控えめにかけられた砂糖の甘さが絶妙です…美味しい!


「先輩って凄いですね、お菓子も作れちゃうんですから」
「まあ普通美食屋は焼くといった「食材を食える状態」にするくらいしか出来ないからな。俺は甘いもの好きだから自分で作ったりはするけどそこまで料理が得意って訳じゃないぞ」


 ええっ、そうなんですか!あんなに美味しい料理が作れるのに…?


「そうだ、これが終わったら小猫ちゃんも料理をしてみないか?」
「えっ…私がですか…?」
「ああ、食うのもいいけど自分で作った料理もまた格別だぜ。そういえば小猫ちゃんは料理はできるのか?」
「一人暮らしをしているのである程度は。でもイッセー先輩のような腕はないです。だからご教授お願いしますね、先生」
「先生か、そんな風に呼ばれたのは初めてだな、じゃあ小猫ちゃんは俺の生徒って訳か」


 イッセー先輩の教師姿…ふふッ、食べ物のことばかり話しそうですね…


「小猫ちゃん、いきなり笑い出してどうしたんだ?」
「何でもありません♪」
「やっぱり付き合ってんじゃないのか、お前ら?」
「うるせーよ!お前は静かに運転しててくれ!」



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ーーーーーー

ーーー


 それから暫くすると前方に岩礁に囲まれた島が見えてきた。


「見えてきたぜお二人さん、あれがバロン諸島だ」


 あれがバロン諸島…何だか不気味な島です…船は岩礁の間を通ってバロン諸島に近づいていきます、あ、岩礁の上に何やら生き物がいます。


「先輩、岩礁の上に何かいます」
「あれは…フライデーモンキーか。あいつらは臆病だから襲い掛かってはこねえさ。……でも何でこんなところに…」


 先輩が何かを呟いたように聞こえたが私には聞き取れなかった。


「よし、イッセーもうすぐバロン諸島の入り口につくぜ。このまま一気に行くか?」
「…いや、ここからは俺達だけで行く」
「はぁ?…別に構わないが…どうしたんだ?」
「何か嫌な予感がするんだ…とてつもない嫌な予感が…」
「…そうか、なら小型ボートを出す。くれぐれも気をつけろよ?」
「ああ…」


ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーー


 私と先輩は小型ボートに乗ってマングローブの生い茂る水路を渡っていた。


「先輩、さっき言っていた嫌な予感って何ですか?」
「ん…ああ、あれは俺の勘だ」
「勘…ですか?」
「長いこと美食屋をやってると危険がありそうな場所に近づくと何となくだが感じるんだ、特に俺の場合はそういう時大抵面倒ごとに巻き込まれる」
「…今からその面倒ごとがありそうな場所に行くというのにそんな話しないで下さい」


 そうこうしている内にボートは岸にたどり着いた、私とイッセー先輩はガララワニが生息しているバロン湿原を目指して歩いていく。


「…キャッ!」
「ん、どうしたんだ小猫ちゃん」
「何かが首に…」
「どれどれ…」


 先輩は私のうなじに手を伸ばす…ひゃあっ!?


「おいおい、そんな動かれたら見えねえよ」
「ご、ごめんなさい、くすぐったくて…」


 私はくすぐったいのを我慢して先輩に見てもらう。


「あ~、バロンヒルに噛まれてるな」
「えっ、ヒルですか?」
「ちょっと待ってろ」


 先輩は近くにあったマングローブの木から葉を取り握り締める、すると葉から水が出てそれがヒルに当たるとヒルがポロッと取れた。


「ヒルは塩が苦手なんだ、マングローブの木は海水を吸い上げてるから葉には塩があるって訳だ」


 へえ~、知らなかった、先輩って意外と博識なんですね。


「でもヒルなんているんですね」
「このバロン諸島には約20万という種類の生き物が生息しているんだ」
「凄い数ですね…」
「流石にこう多いと何が生息してるかも覚えにくくてな…!?ッ小猫ちゃん!」
「キャッ!」


 突然先輩に抱え上げられました…先輩何を…って何ですかあれは?私の目の前には鋭い牙と爪を持つ猛獣がいました。


「バロンタイガー…捕獲レベル3の猛獣か。気配を消して小猫ちゃんに襲い掛かったが相手が悪かったな」


 あ、危うくあの猛獣の餌になるところだったの…!?


 バロンタイガーはうなり声を上げながら私たちを威嚇する。


「何だ、お前…俺と遊びたいのか…?」
「!?」


 バッ…


 あれ、バロンタイガーが逃げていく…どうして…?


「小猫ちゃん、大丈夫か?」
「あ、はい、私は大丈夫です、でも、その…」
「何だ、何処か怪我したのか?」
「その…胸に…当たってます、先輩の手が…」


 今私はイッセー先輩に後ろから抱きかかえられている状態なんですが、イッセー先輩の右手がダイレクトに胸に触れてて…あう…


「なッ!?すまねえ小猫ちゃん、直に離すから!」


 珍しく動揺したイッセー先輩が私を地面に降ろした、そして何とも言えない空気になる…うう、気まずいです…


「あ~…ゴホンッ!しかしおかしいな、バロンタイガーがこんな所にいるなんて…」


 イッセー先輩が無理やり話題を変える、まあ今はありがたいですが…


「何がおかしいんですか?」
「バロンタイガーはバロン諸島の奥にあるバロン湿原に生息しているんだ。だからこんな入り口近くにはいないはずだ。さっきのフライデーモンキーもそうだ、一生を洞窟で過ごすあいつらがあんな岩礁にいることは無い。何か強大な存在に生きる場所を追われたとしか考えられない」
「それって…」
「小猫ちゃん、気を抜くなよ、どうやら今回の依頼、相当やばそうだ…もしかしたら『コイツ』を使うことになるかも知れないな」


 先輩はそういって自分の左腕をジッと見ていた。



ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーー



「よ~し、ヘビガエルの丸焼き一著上がりっと」


 辺りはすっかり暗くなり私たちは夕食を食べていた、焼いているのはヘビガエルという捕獲レベル1の猛獣らしい、そういえば…


「先輩、さっきから気になっていたんですけど『捕獲レベル』って何ですか?」
「捕獲レベルっていうのはその猛獣の強さを表わした数値のことだ。レベル1が猟銃を持ったプロのハンターが10人いて捕まえれるくらいかな」
「レベル1でそれって…今回のガララワニはどれくらいですか?」
「確か5だったぞ」


 捕獲レベル5って…もう化け物じゃないですか。それはそうとさっきから周りに動物が集まってるんですが何なんでしょうか?


「先輩、何やら猛獣が集まってきたんですが…」
「そいつらは俺達のおこぼれを貰いに来たんだろうな」
「おこぼれを…?」
「ああ、小猫ちゃんは気づいているか?奥に進むほど生き物の気配がなくなっていることを…」


 確かに奥に行くほど周りの生物の気配が無くなっている、これって…


「もしかしてガララワニが?」
「いや、確かにガララワニも大食漢だがこんな短期間に生物が減るほど食い尽くせはしない……普通ならな」
「じゃあ何が…」


 コポッ…コポコポッ…


 その時私達の近くにある沼から気泡が現れ大きな揺れが発生した。


 ドパァァァン!


「何ですか…!」


 沼から現れたのは大きな白い蛇だった。


「沼蛇!捕獲レベル5の大蛇か!」


 捕獲レベル5…!?ガララワニと同じじゃないですか!私達は戦闘態勢に入るが突然沼蛇は地面に倒れてしまう。


「…死んでる、一体何が?」
「小猫ちゃん、これを見てみろ!」


 私は先輩に言われた所を見る、何これ…大きく抉られたような傷がある…


「見たか小猫ちゃん、この傷は一撃でつけられた物だ、しかし沼蛇は警戒心が高く滅多に水面には出てこないはずだが……ん、これはバロンヒル!」


 沼蛇の身体についていたのは昼間私の首にくっ付いていたヒルだった。


「そうか、コイツに血を吸わせてその匂いをたどったのか」


 ズシンッ…ズシンッ!!


 何…この振動は…?私は後ろを振り返り…言葉を失った。


「…そういえば小猫ちゃんも血を吸われていたっけ、あの時からもう僕達は既にお前のターゲットだったんだな…そうだろ、ガララワニよッ!」


 私達の背後にいたのはとんでもない生物だった、全長20mの身体と八本の足、鋭い牙と爪、そしてバロンタイガーすら丸呑みにしてしまいそうな大きな顎…あれが…ガララワニ!?


「こんなのもう猛獣じゃない……怪獣!!」


 私は唖然とした、こんなのどうやっても勝てない…!


「先輩逃げましょう!」


 私は先輩に声をかける、だが先輩はガララワニを見て微動だにしない。


「先輩、速く逃げま…」
「なあ小猫ちゃん、ガララワニって推定150歳は生きるみたいだぜ、長生きすればするほど強さは増して行く。だがコイツはそれ以上だ、おそらく倍の300歳は生きている、それって肉が熟成されてるってことだよな?」
「何を言って……!?」


 私が先輩に振り返るとそこには先ほどまでの先輩はいなかった、目がまるで捕食者のように血走っていた。


「小猫ちゃん、何処かに隠れていな…ここからは俺の喧嘩だ!」


 私は直にその場から離れる。


「ガァァァァ!!」


 ガララワニが跳んだ、その巨体からは想像もつかないような速さで先輩に迫っていく。


「おらぁッ!!」


 先輩はガララワニの噛み付きを避けて尻尾を掴みガララワニを振り回し投げ飛ばす、ガララワニは体勢を直し地面に着地した。その時の衝撃で大きな砂埃が辺りに広がった。


「ガァァァァ!」


 砂煙の中からガララワニが先輩に飛び掛った、先輩はガララワニの連続して繰り出される噛みつきをかわしてガララワニを殴り飛ばした。でもガララワニには然程効いてない様で逆にガララワニの尻尾を喰らい吹き飛んだ。


 ドガァァァァァンン!!


「先輩!」


 私が声をかけると先輩はゆっくりと立ち上がってきた、でもどうしてガララワニはあんな視界の悪い砂煙の中であんなに正確に攻撃できるの…?


「ちっ、意外とやるなあ……ん?これはバロンヒル!」


 先輩の腕に何匹ものバロンヒルがくっ付いていた。一体どこから…


「グガァァァァ……」
「ひッ……!」


 ガララワニが口を開けるとそこには大量のバロンヒルが蠢いていた。


「ガララワニはバロンヒルを飼っていたのか、得物の血を吸わせ血の匂いを嗅ぎ捕食する、血の匂いに反応して瞬時に攻撃してくる訳か、コイツは長引くとやっかいだな……使うしかねえか、『アイツ』を!」


 先輩はガララワニの前に立ち塞がる。


「ガララワニ……その硬い鱗、鋭い爪、強靭な牙、そして三tはあるだろう顎の力…まさにバロン諸島の王者に相応しいその風貌……お前に敬意を払い、お前に見せよう、赤き龍の力を……来い、『ドライグ』!!!」


 イッセー先輩の左腕が赤く輝きだす…何が起こるの…?


『俺を呼ぶとは…それほどの相手なのか?』
「ああ、久しぶりにお前の力を借りるぜ、ドライグ!」


 先輩の左腕にはいつの間にか赤い籠手が装着されていた…ドライグってそんなまさか…あれは…


「赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)…!」


「グガァァァ!!」


 ガララワニは今までで一番の速度で先輩に向かっていく、先輩は左腕を大きく頭上に振り上げる。


「三段階で行くぞ…!」
『Boost!Boost!Boost!』


 赤い籠手から音が流れ先輩の戦闘力が上昇していく…!


「この世の全ての食材に感謝を込めて…頂きます!」
「ガァァァァァ!!」


 先輩の左腕が手刀のような形になった。


「ナイフッ!!!」
『Explosion!!』


 ザンッ!!!


 先輩は迫り来るガララワニ目掛けて左腕を振り下ろした。すると一瞬の内にガララワニが真っ二つに分かれた。


 ギャリンッ、ギャリンッ!


「ご馳走様でした…」


 ドガシャァァァァン!


「凄い…これが先輩の力…!」


「……」


 その時私達の頭上に何かカメラのような物が浮かんでいたことに気がつかなかった…


 
ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーー


side:??


「…」


 雷雲が轟く広大な城…その玉座には美しい銀色の髪を靡かせた青年が座っていた。


「失礼します、---様、ご報告があります。」


 そこにフードを被り杖を持ち、大きく裂けた口を縫い合わした老人が入ってきた。


「……ジョージョー。報告とは何だ?」
「バロン諸島の異変はガララワニの仕業らしく……例の食材では御座いませんでした。しかし面白い報告が御座います、そのガララワニを捕獲した者がいるとの事です」
「その者の名は?」
「左腕に赤い籠手を付けた少年だったらしく、恐らく美食四天王の兵藤一誠かと……---様?どうなされました?」


 ジョージョーと呼ばれた老人が青年に声をかける、何故なら青年は笑っていたからだ。


「そうか、目覚めていたのか。赤龍帝……」


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ーーー


side:小猫


 ガララワニを仕留めた私たちはつかの間の休憩をしていた。でも先輩には驚かされてばかりだ。


「まさか先輩があの赤龍帝だったなんて……」


『赤龍帝』……かつて悪魔と天使、そして堕天使の大きな戦争がありました。戦争が激化していくなかで彼らは突然現れました。『赤い龍(ウェルシュ・ドラゴン)』赤龍帝ドライグと『白き龍(バニシング・ドラゴン)』白龍皇アルビオン、通称『二天龍』。
 

 三大勢力の戦争に突然乱入してきた二匹のドラゴンは三大勢力を壊滅する一歩前にまで追い込んだそうです、四人の魔王と聖書の神がやっと神器に魂を封じ込めたとか……
 その赤龍帝の力を宿しているのが『赤龍帝の籠手』だと部長から聞いています。


「ああ、隠していてすまなかった、俺が今代の赤龍帝なんだ」
『そういうことだ、宜しく頼むぞ小娘』


 私今あの赤龍帝と喋ってるんだよね、グルメ界といい今日は驚いてばかりです……ってちょっと待ってください、先輩が赤龍帝なら悪魔のことも知ってるはずじゃないんでしょうか?


「先輩は私の正体を知ってるんですか?」
「……ああ。知っていた。君が悪魔だってことをドライグに教えてもらったんだ」
「そうですか……」


 そっか、先輩は悪魔だって知っていたんだ、そう、私は人間じゃない、リアス部長によって生まれ変わった転生悪魔だ。


「気持ち悪かったですよね、こんな得体の知れない私がいつも先輩のそばに来て……」
「小猫ちゃん、確かに初めて会った時俺は少し警戒した。でも直にそんなこと直に忘れちゃったよ」
「えっ?」
「小猫ちゃんが俺の料理をニコニコしながら美味しそうに食べてるのを見てさ、毒気抜かれちゃったんだ。だからむしろ君が来てくれるのが返って嬉しかった…ってこんな事言わすなよな、照れくさいな」
「先輩……」


 先輩は私が悪魔でも構わないんですね、やっぱり先輩は優しいです……


「ほらほら、暗い話はまた後だ、今はガララワニを食おうぜ!」
「……はい!」




ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーー



 ジュー…


「わああ……!」


 ガララワニのお肉がこんがりと焼けていく…香ばしい肉の香りでもうお腹ペコペコです。


「それじゃ、全ての食材に感謝をこめて……」
「「頂きます!!」」


 私は手づかみでガララワニのお肉を取る、え、行儀が悪い?たまにはいいじゃないですか。


 はむ……ん!


「凄い!噛んだ瞬間に蕩けるような甘い脂が口いっぱいに広がった!噛んでも噛んでも肉汁が溢れてきます!」
「すげえジューシィで噛めば噛むほど肉汁が溢れる…まるで肉汁の噴水だぜ!!」


 私と先輩は夢中になってガララワニを食べ続けた。


ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーー


「美味しかった、もうお腹いっぱい……」


 あれからガララワニのお肉をお腹いっぱい食べました、もう幸せです。


『それでどうだ、これはフルコースに入るのか?』
「いや確かに美味かったが…もうちょっとインパクトが欲しいな」


 先輩とドライグが何か話してる、フルコースって何でしょうか?


「先輩、フルコースって何ですか?」
「フルコースって言うのは未知の味を捜し求める美食屋が人生の目標とするメニューのことでオードブル、スープ、魚料理、肉料理、メイン、サラダ、デザート、ドリンクの八つがあるんだ、俺はいつか自分だけのフルコースを完成させたい…それが俺の夢なんだ」
「そうなんですか……先輩、もし先輩のフルコースが完成したら私にも食べさせてくれますか?」
「勿論だ、小猫ちゃんにも食べて欲しいしな」
「じゃあ楽しみにしてますね、約束ですよ?」
「ああ、約束だ!!」


 
 

 
後書き
小猫です、次回は久しぶりにハイスクールD×Dの世界が舞台となります、ある日先輩は公園でシスターと出会います、シスターの優しさに触れて次第に心を許していく先輩、ですがシスターにはある秘密があって…次回「学園の日常、聖女アーシア登場!」 
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