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IS〜もしもの世界

作者:にゃーす
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19話

ー 一夏兼シャルルの部屋 ー

「やっぱどうゆうことだ」



そんな自身の問いかけにするほど俺は混乱していた。
えーっと、なんとゆうかシャルルがまあ、あれだ。一夏にばれて、までは分かる。分かるがー
なんでこんなに甘い雰囲気なんだ?
最近疲れが溜まったんだろうか。雰囲気が甘いと言うほど、ガタが来てたんだろう。取り敢えず外に出てー
と、外に出ようとした俺を



「いや待て待て待て!」



と、一夏にがっしり肩を掴まれていた。



「?どうした一夏?俺はちょっと頭冷やすだけだぞ?」



「いや絶対何か勘違いしてる!取り敢えず中に入れな?な?」



と、ふらーっと外に出ようとした俺を中に連れ戻した。



「ーっ?冷たッ⁉︎てか痛え!」


「これで目が覚めただろ。泰人」


「いや目は覚めてるよ!てか氷ぶっかけんな!」


そして冷凍庫の氷を俺の頭にぶっかけた。冷え。


「はあ、まあ、なんだ。もう今更だが、なんでこんな変装してたんだ?」


「ん?なんで今更なんだ?」


「あ?そんなん一夏が分かってないからだろ?」


「え?泰人シャルルが変装してたこと見抜いてたのか?」


「そりゃそうだろ。普通気づくね?色々と」


「はは。すごいね。泰人は」



そういい。乾いた笑いをする、シャルル。
なぜ変装をしてたかと言うと、略すと、
お前はISの才能あるから今話題の男のISとして宣伝しつつISのデータ盗んでこいや。というものらしい。

そう、吐き捨てるように言ったシャルルは

「なんだか話してたら気が楽になったよ。聞いてくれてありがとう。それと今まで嘘ついててゴメン」

と俺らに頭を下げ謝ってきた。


「いいのか、それで」

「え・・・?」


一夏は怒りの感情をむき出しにし、シャルルに説教?と言うか何か、親に対して怒っているような感じだった。
そりゃそうか。確か一夏たちは親に捨てられたとか言ってたもんな。

それにずっと喋らせるわけにも行かないので取り敢えず落ち着ける。


「一夏。落ち着け。」


「ど、どうしたの?一夏。変だよ?」


「あ、ああ悪い。ついカッとなっちまってて」


「俺と、千冬姉は親に捨てられたからさ」


「あ・・・。」


「まあ、それはそれだが。シャルル。これからどうするんだ?」


場が暗くなりかけているので俺が本題に戻る。


「時間の問題じゃないかな。これがばれ「大丈夫だよ。ばれても」?」


「すまねえな。まずこの学園は法に縛られない。どっかのところに書いてあるはずだ。それに、この世の中、女性の優遇が高いから、父親に脅されたとかなんとか言えば裁判くらい勝てるさ。弁護士なんて三年間あれば見つかるだろよ。まあ、それをしたいかどうかはシャルルが決めることだがな」


唖然に取られていたシャルルはいきなり笑ってきた。


「ふふっすごいね泰人は。なんでも知ってる」


「?別に他にも方法なんてあるだろ。それに俺は教えてるだけで、するかどうかはシャルル。お前次第だしな」


「そうだね。ふふっ」


そう言って俺に向かって笑い、一夏と一緒に俺を笑ってくる。



「おいおい。俺、変なこと言ったか?」


「そんなことないよ。でも、この話しは少し後でもいいかな。」


「だな。俺は疲れた」


そうやって三人で笑っていたのだが、急に部屋のドアがなってきたのでみんなビクッ!として慌ててシャルルをベッドの中に隠した。
どうやらセシリアと箒が一夏を夕食に誘ったらしい。でも一夏は慌てていたので俺まで引っ張りだされた。ちなみにシャルルは風邪にしといたからそのままだが。


「あ、俺シャルルにご飯持ってくわ〜お先〜」


「あ!待て!俺を置いてくなあ!」


「一夏さん。レディをエスコートするのは紳士として当然ですよ」


「わ、私もエスコートしろ!」




一夏は両方の腕に抱きつかれ廊下を歩いていたが、さすがに俺はその場にいるのは辛いので、そそくさと先に食堂にいそいだ。







「ただいま〜」


「あ、泰人おかえり。ってあれ?一夏は?」


「あいつはもうすぐでくるよ。あ、ほい焼き魚定食。食えるか?」


「あ、うん。ありがとう」



「あ・・・」


「どうしたシャルル?ってやっぱあれか。まあ、しかたないわな」


「うん・・・練習はしているんだけどね」



「気にすんな。スプーンとフォーク貰ってくる」



「えっいいよ。そんな」


「いやいや箸使いづらいだろ。遠慮すんなって」


「う、うんそうだね」


「よし、じゃあ行ってー「食べさせて」へ?」


「え、えっとね泰人が食べさせて」


うぐ。まさか、そうきたか。


「だ、だめ?」


「いや、いいよ。OKOKノープロブレム」


「ぷっ。いきなりどうしたの?英語なんか使って」


「ん⁉︎あ、いや、まさかそうくるとは思わなくて」


「じゃあ、何から食べたい?」


「えっとね。じゃあ〜」




とゆっくりシャルルにご飯を食べさせてました。もちろん自分も食べたけど。



にしても、危なかったな。俺もカッとなるとこだったけど一夏が喋っててくれたおかげで冷静でいられたし、思わず「よし、会社乗っとろう。シャルルの親父裁判に引っ張りだしてボコボコにしてやろう」とか言いそうになったし、第一、自分の娘にそんな扱いをする親が許せない。実の血の繋がった娘をそんな風に扱うとか屑だろ。ああ、腹が立ってきた。それにー


「泰人?泰人大丈夫?」



「ん⁉︎あ、ああ悪い考え事しててな」


一人で考えてたから全然気がつかなかったな。


「俺も食い終わったしそろそろ片づけッ⁉︎」


と、席を立とうと目の前を向いたらシャルルが俺をじっと見つめていた。



「・・・泰人何かあった?」


「いや?何もないよ?」


そう返すので精一杯だったが、幸い、そっか。とだけ返してお盆をくれた。


「じゃあなシャルル。一夏に礼、言っとけよ」


「うん。泰人もありがとう」


「俺は何もしてねえよ」


「ふふ。そうだね」


照れ隠しに出て行った俺だが、この後一夏に恨まれるのだった。







ーシャルルー





私の事情を、話したときに一夏は怒ってくれてたけど泰人はなにか、考えていた。けど結局言わずに笑っていたけど、あのとき、見間違いなのだろうか。泰人の目が何か写っていたような。そして、2人だけのときには、万華鏡のような形になっていたような。


「まあ、気のせいだよね」


そういい、私は一夏が帰ってくるのを待っていた。







 
 

 
後書き
((((;゚Д゚)))))))なんとかルート外れたか_(:3」∠)_ 
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