| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

オズのポリクローム

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第一幕その九

「必要がないと思っていたから」
「じゃあポリクロームさんのところに行くには」
「飛行機やヘリは使えないですね」
「それに翼も」
「翼を使う魔法をグリンダさん達からお借りしても」
「無理かも知れないですね」
「そうね、一体どうしたものかしら」
 ドロシーも五人と一緒に腕を組んで考えだしました、それはかかしや木樵達も同じで。
 皆で考えだしました、そして。
 かかしは皆にです、こう提案しました。
「皆で話して考えてみたらどうかな」
「王宮にいる皆で」
「どうして雲のところまで行くのか」
「ポリクロームさんのところまで」
「どうしたら行けるのか」
「皆でお話すればですね」
「僕としては飛行船かな」
 かかしはこれが一番いいというのです。
「これだと思うけれどね」
「それはどうしてかな」
「うん、気球だと飛行船より燃料を多く搭載出来ないし」
 かかしは木樵の問いにすぐに答えました。
「それに気球は乗っている場所が剥き出しじゃない」
「だから何かあれば」
「落ちたりするから」
「だからだね」
「うん、飛行船はちゃんと乗っている人の場所は閉じられているね」
「うん、船体の下の方でね」
 木樵もこのことは知っています。
「しっかりと密閉されているね」
「だからこちらの方がいいと思うけれど」
「それでなんだね」
「どうかなと思うけれど」
 これがかかしの考えでした。
「飛行船でゆっくりと安全に行けばいいよ」
「それじゃあそのことを皆のいる場所で提案するんだね」
「そうしてみるつもりだよ」 
 こう木樵にお話するのでした、そしてです。
 まずは皆で相談することにしました、ポリクロームの国に行くにはどうすればいいのか。すぐに王宮にいる皆でお話することになりました。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧