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DOG DAYS THEオリジナル

作者:Bloo-D
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第2話 対決

 
前書き
前回の続きから行きます。 

 
シンク『けど、だからって簡単にはやられない。なんとしても撃退して見せる‼︎』
エクレール『ああ‼︎』
ユキカゼ『ござる‼︎』
闘争心を露わにしたシンクは、エクレールとユキカゼと共にビスコッティ本陣に向かうガレット軍を迎撃するべく砦から出撃。

ーーーーーーーーーーーーーーー

一方のパスティアージュでは…、
クーベル『レベッカ、準備はどうじゃ?』
レベッカ『いつでも良いですよ、クー様。』
クーベル『よ〜し、では早速行くぞ‼︎』
レベッカ『はい‼︎』
主役のクーベルとレベッカがパスティアージュ本陣に到着。出撃の準備が整い、今にも出撃しようとしていた。

ーーーーーーーーーーーーーーー

所変わりガレット本陣。
ナナミ『シャンディーが、レオ様同等に強いって本当ですか?』
レオ閣下『正直に言うと、わしより強いかもしれん。奴と決闘した時、危うく負ける所じゃったからな。』
ナナミ『へぇー。』
本陣内にて、シャンディーの実力を中継で知ったナナミは驚きを隠せなくなっていたが、レオンミシェリが続けた言葉に納得した。

レオ閣下『さて、ワシらも出撃の準備をするぞ。』
ナナミ『はい‼︎』
レオ閣下の言葉を受け、ナナミも出撃の準備を始めた。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

そして一方…、
シンク『僕は勇者歴1年とはいえ、新米のガレット戦士を相手に遅れなんて取る訳には行かないよ‼︎』
エクレール『そうだ、お前の実力を見せてやれ。』
ユキカゼ『で、ござる。』
シンクはエクレールとユキカゼと共に吊り橋エリアを疾走していた。

ーーーーーーーーーー

シャルレー『勇者シンクは吊り橋エリアを通って平原エリアへ疾走中‼︎』
カリン『更にパスティアージュ本陣では、公女クーベルと勇者レベッカが出撃の準備を済ませ今にも飛び立とうとしています‼︎』
パーシー『レオ閣下と勇者ナナミは未だ本陣にて待機中‼︎しかし、じきに戦場に参戦するかもしれません‼︎』
『『『『おお〜〜〜〜‼︎』』』』
会場はシャルレーの実況で湧き立っていた。

ーーーーーーーーーーーーーーー

所変わりガレット本陣。
ベール『恥ずかしい///。』
ジョーヌ『やられたわ〜///。』
ノワール『……///。』
防具を完全破壊された“ジェノワーズ”が、バスタオル一枚を巻いた姿で撤退して来た。

ゴドウィン『全く、何やってんだ彼奴等は……。』
その姿を見たゴドウィンは飽きれた顔で愚痴った。

ーーーー

ガウル『やれやれ、油断したぜ。』
ゴドウィン『殿下。』
当然、ガウルも撤退して来た。
ガウル『それにしても、姉上がシャンディーを投入するとはな。』
ゴドウィン『全くですよ。ですが、部下からはシャンディーへの疑問がありましたし。』
ガウル『まっ、当然といえば当然か。』
それからガウルとゴドウィンは、シャンディーの件を話し始めた。

ーーーー

シャンディーがガレット騎士団に入ったのは、およそ1ヶ月くらい前の話。大陸中央部に凄腕の戦士が居るとの情報を得たガレット騎士団は、本人をガレットに引き入れる為に大部隊を送るも、結果は返り討ちに遭い敗走。この報を受けたレオ閣下は、その実力を試してみたくなり自ら出陣し、本人と決闘を行った。一進一退の攻防戦の結果、シャンディーは敗北。その結果シャンディーは、ガレット騎士団に入る事となった。

その後の訓練にて、ゴドウィン指揮する軍勢1千名あまりをたった1人で撃破する武勇を見せた事で、その突破力をバナードから認められたシャンディーは、ガレット騎士団の斬り込み隊長に昇進して今に至る。

とはいえ、シャンディーの実力に疑問を持つ者は少なくなかったので、レオ閣下達は近々シャンディーを【戦】への戦力投入を考えていた。

ーーーーーーーーーーーーーーー

そのシャンディー率いる斬り込み隊の方は…、
≪ドドドドッ……‼︎≫
疾風の如く勢いで平原エリアを突破し、滝エリアに入ろうとしていた。

ーーーーーーーーー

パーシー『ガレット軍の第2波が滝エリアに突入‼︎』
シャルレー『しかし、そこにはビスコッティ兵が待ち構えている‼︎』
シャルレーが言う通り、滝エリアには少数のビスコッティ兵が、ガレット軍第2波を行かせまいと待ち構えていた。

ーーーーーーーーーー

シャンディー『……。』
≪サッ、カチャッ‼︎≫
それに気付いたシャンディーは、肩に掛けた晶術銃をビスコッティ兵に向けて構えた。

≪パアァ…バキューン‼︎≫
ビスコッティ兵に狙いを定めたシャンディーは、薬室内に晶術を込めて晶術弾を発射。
≪ドカーン、ポンッポンポンッ‼︎≫
『『『『わおん‼︎』』』』
その攻撃を受けたビスコッティ兵の1部は皆“けものだま”となった。

≪パアァ…バキューン‼︎≫
シャンディーが残りのビスコッティ兵にトドメを刺すべく攻撃を仕掛けた直後…、
≪ヒュン…ドカーン‼︎≫
突然閃光が走ったと思うと、攻撃がかき消された。

ーーーー

シンク『……。』
攻撃をかき消したのは、ビスコッティの勇者 シンクだった。
ロッドを回転させて、攻撃を無力化したのだ。

ーーーー

シャンディー『ふん、本命の登場か。』
その姿を見たシャンディーはぶっきらぼうに呟いた。

シンク『僕の相手をしてもらいますよ。』
シャンディー『ふん、イイだろう。相手をしてくれる。他はビスコッティ本陣に向かえ‼︎』
『『『『応‼︎』』』』
シンクからの挑戦に乗ったシャンディーはセルクルから降りると、ガレット兵にビスコッティ本陣に向かうよう指示した。
この指示を受けたガレット兵は進撃を再開。
だが…、
≪ヒュンッ‼︎≫≪バシュッ‼︎≫
≪ドカーン‼︎≫≪ポンポンッポン‼︎≫
『『『『にゃおん‼︎』』』』
突如2種類の閃光が現れたと思うと、閃光がガレット兵に直撃。
直撃を受けたガレット兵は皆“けものだま”となり、第2波はシャンディーを除いて壊滅した。
エクレール『残念だが……』
ユキカゼ『ここから先へは、行かせないのでござる‼︎』
攻撃を加えたのは、シンクに同行して来たユキカゼとエクレール。
まぁ、当然と言えば当然だろう。

と、その時…、
『エクレちゃん、ユッキー‼︎』
『『⁉︎』』
ナナミ『ふふん。』
ガレットの勇者 タカツキ・ナナミがロッドを手に、2人の前に立ち塞がった。
ナナミ『今度は私の相手をしてもらうよ。』
エクレール『イイだろう。』
ユキカゼ『望むところでござる。』
姿を現したナナミは、2人との勝負を持ち掛けた。2人はこれに応じ、ナナミに立ち向かう。

ーーーーーーーーーー

一方…、
レオ閣下『よし、行くぞ。前進‼︎』
『『『『応‼︎』』』』
レオ閣下は部隊を率いてパスティアージュ本陣に進撃。

ーーーー

クーベル『レベッカ、レオ姉が来るぞ、迎撃じゃ‼︎』
レベッカ『はい、クー様‼︎』
レオ閣下の動きに気付いたクーベルはレベッカに声を掛け、迎撃の為に本陣から出撃した。

ーーーーーーーーーーーーーーー

一方のシンクとシャンディー。
シンク『閣下と同等の実力、試させてもらいます‼︎』
シャンディー『イイだろう、だがそう簡単にやられてやる程、私は愚かじゃないぞ。』
そう言ったシャンディーは輝力を集中し始めると、腰の辺りを光が覆い出した。輝力武装を展開する気なのだ。

そして、シャンディーが出した輝力武装は…、
≪パアァ〜〜‼︎≫
シンク『えっ⁉︎』
シャンディー『双刃の霹靂‼︎』
≪ギラリッ‼︎≫
腰辺りを覆っていた光が消え、そこにあったのは、なんと鞘に収められた2本の長剣だった。
鞘から抜き払われた刀身は黒く、形状は日本刀に近い。

ーーーーーーーーーー

シャルレー『お〜〜っと‼︎シャンドゥイオッティーの輝力武装は、なんと2本の長剣だ‼︎』
『『『『『⁉︎』』』』』
シャルレーの実況に、観客達は衝撃のあまりに言葉を失った。
輝力武装は普通、シンクのトルネイダーと言った乗り物系が主流。それに対して、シャンディーの輝力武装は完全なる武器の長剣2本。驚くのは当然の事。

ーーーーーーーーーー

シンク『輝力武装自体が武器なんて、そんなの有り⁉︎』
≪タタ…ビュン‼︎≫
シャンディー『大有りさ‼︎』
するとシャンディーは跳躍して、地上から5,6mの高さまで跳び上がりそして…、
≪パアッ‼︎≫
シャンディー『……。』
その背景に、ドラゴンとそれに交差する1本の剣が描かれた橙色の紋章が発現した。

シンク『来るか⁉︎』
シンクの顔に戦慄が走る。
シャンディー『二刀流…絶空 振 天 斬‼︎』
≪ヒュン…ガキーン……グワーン‼︎≫
シンク『くうっ⁉︎(なんだこの一撃は⁉︎重…過ぎ…る‼︎おまけに、衝撃波の威力が半端じゃない‼︎)』
2本の長剣による上段斬り下ろしをシンクに見舞った。シンクはロッドで躱したものの、重過ぎる一撃と強烈な衝撃波のせいで戸惑うシンク。オマケに地面にヒビが入り、シンクの足元が凹んだ。

シンク『くっ…うおぉおお〜〜〜‼︎』
≪ガキン……シュタッ‼︎≫
シャンディー『ふん…やるね。』
それでもシンクは力の限りに押し返し、攻撃を弾き返した。弾き返されたシャンディーは空中で1回転すると地面に着地した。
シンク『この程度でやられる程、僕は愚かじゃありませんよ‼︎』
シャンディー『そうこなくてはね、勝負はここからだ。』
シンク『はい‼︎』

ーーーーーーーーーーーーーーー

シャルレー『滝エリアでは、勇者シンクとシャンドゥイオッティーとの間に激しい対決が繰り広げられています‼︎』

カリン『そして同じ滝エリアでは、勇者ナナミとユキカゼ,エクレールのビスコッティコンビが激闘中‼︎』

ーーーーーーーーーー

では次は、そのナナミとユキカゼ,エクレールコンビの対決を見てみましょう。


ユキカゼ『ユキカゼ式弓術 閃花裂帛(れっぱ)弓‼︎』
≪パァ……パシュッ‼︎≫
矢に輝力を籠め、黄色に輝く閃光をナナミ目掛けて放つ。
ナナミ『ふん。』
≪ブン…カキンッ‼︎≫
しかしナナミは、ロッドを振り下ろして攻撃を躱す。

その時…、
≪ヒュンッ‼︎≫
エクレール『はああ〜〜〜‼︎』
エクレールが背後からナナミに襲い掛かる。
≪ガキンッ‼︎≫
ナナミ『残念だけど、これでやられる私じゃないよ‼︎』
エクレール『くっ‼︎』
だがナナミは、またしてもロッドで攻撃を躱す。

ユキカゼ『ならば、次は拙者でござる‼︎』
突如ユキカゼがナナミの死角より姿を現した。
この時、ユキカゼの手には短刀が握られていた。
ナナミ『≪キランッ‼︎≫』
だがナナミはやはり違う。
≪ガキンッ…ブン……ガキーン‼︎≫
エクレールを弾き返すと今度はロッドを振り上げ、ユキカゼを弾き飛ばす。

≪ヒュン…シュタッ‼︎≫
一方のユキカゼは一瞬姿を消したと思うと地面に着地。その直後エクレールはユキカゼと合流。
ユキカゼ『中々でござるね。』
エクレール『全くだ。勇者の師匠恐るべしだな。』
ナナミ『シンクのお姉さんを甘く見て貰ったら困るよ‼︎』
ナナミはそう言い捨てるとユキカゼとエクレールに接近し近接戦闘に持ち込み2人を苦しめる。
流石はナナミである。

ーーーーーーーーーーーーーーー

さて、レオ閣下はというと…、
レベッカ『バレットカード 炸裂弾‼︎』
クーベル『ガーネット スパーク‼︎』
≪サッ…バキューン‼︎≫
レオ閣下『うぉりゃあ〜〜‼︎』
≪ブン…ズバッ……ドカーン‼︎≫
パスティアージュの公女クーベルと勇者レベッカと衝突。一進一退の攻防を繰り広げていた。この時ガレット兵は、レオ閣下達と距離を置いてパスティアージュの陸上部隊と交戦していた。

ーーーーーーーーーー

シャルレー『レオ様と公女クーベル、そして勇者レベッカの攻防が今だ展開中‼︎両者一歩も譲らない闘いが繰り広げられています‼︎』
パーシー『そして勇者ナナミと騎士エクレール、そしてオンミツ隊筆頭のユキカゼとの攻防も今だ継続中‼︎』
カリン『そして最も見逃せないのが、勇者シンクとシャンドゥイオッティーとの一騎打ち‼︎一瞬たりとも見逃せない闘いが繰り広げられています‼︎』

ーーーーーーーーーーーーーーー

さて、そのシンクとシャンドゥイオッティーの闘いは…、
≪パァッ‼︎≫
シャンディー『二刀流…烈風 蒼波斬‼︎』
シンク『烈空 一文字‼︎』
≪ドカーン‼︎≫
シンク『豪熱 天龍撃‼︎』
シャンディー『ふん。二刀流…烈風 剣‼︎』
≪ガキーン‼︎≫
白熱したバトルが繰り広げられていた。
威力は互いに互角。両者一歩も譲らない。


シンク『強いですね、シャンドゥイオッティーさん。』
シャンディー『シャンディーで良いよ。私は名前が長いからね。』
シンク『解りました。では僕の事はシンクと呼んで下さい、シャンディーさん。』
シャンディー『了解、シンク。』
≪ガチガチガチ……ガキーン‼︎≫
一連の話の後、双方は互いに距離を置く。


シンク『そっちが強いからって、僕は負けるつもりはありません!
ここで決めさせて頂きます‼︎』
≪キランッ‼︎≫

シャンディー『上等だ!その勝負、受けて立つ‼︎』
≪パァッ‼︎≫

シンク『豪熱 紅蓮天翔‼︎』
シャンディー『旋風の嵐、怒濤の斬撃となりてここに木霊する!二刀流…烈破 絶 風 斬‼︎』
≪ドカーン…ゴゴゴゴ……‼︎≫
鳳凰の如く舞う炎と双剣から斬撃と共に放たれた突風が激突。
互いに押し合い、譲ろうとしない。

シンク『勝つのは……』
シャンディー『私だ〜〜‼︎』
シンク『僕だ〜〜‼︎』
≪ゴゴゴゴ……ゴバーン‼︎≫
2人が言い放った直後、必殺技クラスの一撃が爆発。
辺りは白い煙に覆われる形となった。

ーーーーーーーーーー

シャルレー『おお〜と、2人の必殺技級の技が炸裂‼︎』
パーシー『さ〜、勝負の行方は⁉︎』

ーーーーーーーーーー

2人の実況の直後、煙がゆっくりと晴れて行き、そこには地面に立つシンクとシャンディーの姿があった。
シンク『ふう、やるな。シャンディーは……ん?』
その時シンクがシャンディーの方を見た時…、
シャンディー『……。』
シンク『うわっ‼︎』
シャンディーの背景に紋章が浮かび上がり、双剣を逆さに持って構えていた。
これにはシンクは驚きを隠せない。

この時シンクはロッドを手にしているとはいえ、攻撃を放った直後の為、無防備同然。そんな時に攻撃を喰らえば幾らシンクでもたまったものではない。

ーーーーーーーーーー

リコッタ『ああっ、大変であります‼︎勇者様がピンチであります、直ちに支援するであります‼︎』
『『『『はい‼︎』』』』
砦からその姿を望遠鏡で捉えたリコッタはシンクを支援するべく、麾下の機動砲術士隊と共に支援の準備を始める。

時を同じくして…、
ベール『あっ、リコちゃんが狙ってる‼︎けどそうはいかないわ‼︎弓隊、構え‼︎』
リコッタの動きを望遠鏡で気付いたベールは、思い通りにさせまいと弓兵に攻撃を指示。

≪パパパパ……‼︎≫
≪シュパパパパ……‼︎≫
ビスコッティ,ガレット両軍本陣から晶術弾と矢はシンク達が居る滝エリアへと飛んで行く。

ーーーー

≪シュパパパパ……≫
シャンディー『逆刃二刀流……ん?』
シンク『ん?』
シャンディーが攻撃を仕掛けようとしたその時、空から聞こえる音に気付いたシャンディーとシンクが空を見上げてみると…、
≪シュパパパパ……‼︎≫
≪パパパパ……‼︎≫
≪ドカーン‼︎≫
シャンディー『ん?』
シンク『え?』
両軍から放たれた晶術弾と矢が空中でぶつかり合い…、

≪パパパパ……‼︎≫
≪ポンポンポンッ‼︎≫
それから生き残った晶術弾が敵味方区別なく滝エリア全域に降り注いだ。


≪ポンッポンッ‼︎≫
シンク『う…うわっ‼︎』
これに驚いたシンクは、“パラディオン”を盾の形態に変更し晶術弾の嵐を躱そうとするが、それでも全てを躱す事はやはり出来ない。

≪ポンッポンッ‼︎≫
シャンディー『この‼︎』
≪グルグルグル…ズバババ………‼︎≫
一方のシャンディーは2本の剣を回転させ、晶術弾の嵐を躱す。

ーーーー

リコッタ『あれ?』

ベール『あ〜らま……。』

不測の事態に、リコッタとベールはその場を整然と眺めるしか無かった。

ーーーー

その滝エリアでは…、
シンク『けふ、けふ‼︎』
≪ビリッ‼︎≫
シンク『‼︎』
晶術弾の嵐の後に発生した土煙に噎せた直後、シンクの上着が破れ、シンクは防具破壊となった。

シャンディー『ふう。』
≪カチン‼︎≫
晶術弾を捌き終えたシャンディーが、剣を鞘に収めた直後…、
≪ビリビリッ‼︎≫
シャンディー『‼︎』
コートが破れ、シャンディーはシンクと同様に防具破壊となった。実はシャンディー、先程の晶術弾の嵐を捌き切れずに、知らずに数発喰らっていたのだ。

ーーーー

この時のシャンディーは、白のYシャツの上に茶色の革製のベストを着る形となり、素顔を晒す形となっていた。
髪は腰まで届きそうな程長く、髪の色はダルキアンのように茶色だが、ダルキアンとは違って所々に模様のように黒い線が入っている。
眼は大きめで瞳は青く、肌は太陽の光で白く輝いており、その姿は20代半ばか後半くらいの女性で、たとえ女性でさえ振り向きそうな程である。耳は同然猫耳で、茶色に黒い線が入っている。
それだけでなく、胸の辺りには大きな膨らみ(言わなくてもわかりますよね?)が姿を現した。

ーーーー


シンク『///。』
この時シンクは、シャンディーの姿を見て顔が赤くなった。
シンク『あの〜、シャンディーは…女性///?』
シャンディー『うん…そう///。』
シンク『因みに…胸は///?』
シャンディー『今はさらしとブラで隠しているけど、実際はかなり大きいよ…閣下と同等かそれ以上並……///。』
シンク『///‼︎』
するとシンク、確認の為シャンディーに質問。
その質問にシャンディーは、顔を赤くしながらも答えた。結果は正解。
これによりシャンディーは、紛れもない女性である事が判明。

これを聞いたシンクは、女性に聞いたら絶対に鉄拳制裁を受けかねない質問をした。これに対しシャンディーは恥じらいながらも答え、その答えにシンクの顔は更に赤くなった。


後程言うのもシャクなので、思い切って言います。シャンディーの胸は確かに大きく、その大きさはレオ閣下以上のユキカゼ以下と言うかなりの大きさ。しかし本人は戦う際にそれが邪魔になるので、普段はさらしとブラで隠し、わざとスレンダーな体格に見せている。

ーーーーーーーーーー

その頃、同じ滝エリアの一角。
エクレール『なんで私達までこうなるんだ///⁉︎』
ナナミ『さあ、偶然…じゃない///?』
ユキカゼ『でござる///。』
攻撃に巻き込まれたエクレール,ユキカゼ,ナナミは防具完全破壊され物陰に隠れながら恥らっていた。

ーーーーーーーーーーーーーーー

シャルレー『滝エリアにてシャンドゥイオッティーと勇者シンク、共に防具破壊‼︎』
パーシー『更に、勇者ナナミと騎士エクレール、オンミツ筆頭のユキカゼ共に防具完全破壊‼︎』
カリン『共に装備交換のため両軍一時撤退‼︎
そしてレオ様と我等が勇者レベッカと公女クーベル様は今だ激闘中‼︎』

ーーーーーーーーーーーーーーー

そのレオ閣下とレベッカ,クーベルの闘いは、平原エリアで繰り広げられていた。
レオ閣下『魔人 絶 空 斬‼︎』
≪ドガガガ……‼︎≫
≪パァッ‼︎≫
クーベル『ガーネット・スパーーーク‼︎』
≪バキューン‼︎≫
レベッカ『ウィッチキャノン‼︎』
≪ドンドンドンッ‼︎≫
≪パァ……ドカーン‼︎≫
3人の必殺技級の技が炸裂して、辺り一帯は黒い煙に覆われた。

クーベル『え///?』
レベッカ『嘘///?』
レオ閣下『はっはっはっ……///。』
煙が晴れた後、そこには防具破壊されて下着となったレベッカ達がいた。実は技が炸裂して爆発した際、その爆発でレベッカ達は防具を破壊されたのだ。
これにはクーベルとレベッカは動揺し、レオ閣下に至っては苦笑いした。

ーーーーーーーーーー

シャルレー『レオ閣下と公女クーベル、そして勇者レベッカは防具を破壊され一旦撤退!
勝負は後半戦に持ち越されます‼︎』

ーーーーーーーーーー

ここから昼休憩。休憩を挟んで午後に【戦】再開となる。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ビスコッティ本陣では、レオ閣下と言った面々が集まっていた。
リコッタ『ごめんなさいであります‼︎』
ベール『反省してます……。』
シンク『良いんだって、悪気があったんじゃないんだし。』
エクレール『そうだぞリコ、ベール。あんまり気を落とすな。』
ユキカゼ『ござる。』
ナナミ『今後は気を付けてね。』
リコッタ『はいであります。』
ベール『以後気をつけます。』
ミルヒ『はは。』
レオ閣下『ふむ。』
リコッタとベールは滝エリアでの一件を謝罪したが、シンク達はそれを許してくれた。もとよりシンク達は、リコッタに悪気があってやったんじゃない事自体は端から解っていた。
その姿を、ミルヒとレオ閣下は和ましそうに見ていた。

ーーーーーーーーーー

クーベル『それにしても、シャンディーには驚かされるのぉ〜。
輝力武装が2本の長剣とは。』
レベッカ『うんうん、私も驚いちゃった。』
シャンディー『戦闘中に剣が折れては話にならなくてね。』
ナナミ『成る程、それで輝力武装が2本の長剣なんだ。』
クーベルと勇者レベッカ達の方は、シャンディーの輝力武装について改めて驚いている。
当然と言ったら当然である。

エクレール『しかも女とは……。』
シンク『驚いちゃうね。』
シャンディー『言っておくけど、事実だからね。』
それから暫し間が空いた後…、

ーーーーーーーーーー

ナナミ『ねぇ。シャンディーは胸が大きいって話は本当なの?』
シャンディー『えっ///?』
ナナミが突然シャンディーの胸について聞き始めた。これにはシャンディーも驚く。
ノワール『確かに。』
エクレール『それについては……。』
クーベル『気になるといえば気になるのぉ〜〜。』
シャンディー『そ、それは…流石に……///。』
ナナミに留まらずエクレールやノワールと言った面々もそれに喰いつく。
一方当の本人は、驚きのあまりに動揺してマトモに返事が出来ない。

アデル『私も興味があるのです〜♪』
シャンディー『⁉︎』
すると何処から入って来たのか、英雄王アデルことアデライト・グランマニエが元気よくその場に顔を出して来た。
この来訪者の登場には流石のシャンディーも驚きを隠せない。
アデル『その件に関しては、私も個人的に気になる話なのです〜〜♪』
シャンディー『英雄王がそんなんでいいのか⁉︎』
アデル『細かい事は気にしない気にしない♪』
シャンディー『気にするわ‼︎』
アデルの持論を聞いたシャンディーはつっこむも、当の本人は気にも止めない。


リコッタ『それでは……。』
アデル『覚悟するのです〜〜♪』
クーベル『なのじゃ〜〜♪』
シャンディー『ギャ〜、誰か助けて〜〜‼︎』
リコッタ,アデル,クーベルを中心に女性陣が襲い掛かり、シャンディーを担いでどこかに連れて行った。
シャンディーは断末魔の叫びを上げるも、助けてくれる者など居る筈が無い。

ーーーー

シンク『……。』
この時シンクは、その様子を目撃しながらも、沈黙を保って立ちすくんでいた。
その後女性陣に連れ出されたシャンディーは、アデル達に自分の胸を晒されて顔を真っ赤にしていたとか……

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そんなこんながありながらも昼休憩は終了。
ここからは、後半戦となる。 
 

 
後書き
次回は【戦】の後半戦。
公開は今のところ未定です。

技(主にシャンディーの技)
絶空振天斬:天高く跳躍して剣を振り上げ、風の輝力を剣に注ぎ、振り下ろす際にその力を相手にぶつける大技の一つ。威力が躱すだけでもダメージを喰らう。
代償として、力を溜めるのに時間が掛かる。

烈風蒼波斬:簡易的な絶空振天斬。威力は小さいが力を溜める時間が短くて済む。

烈風剣:2本の剣を高速で振りかざして相手の攻撃を捌き切る技。
動きが速いため攻撃にも防御にも役立つ技。

烈波絶風斬:1本を振り下ろすと同時に、もう1本を前に突き出す事で衝撃波を発生させ、そ衝撃波で前方の敵を攻撃する大技の一つ。
強力な衝撃波を放つため、並の技で躱すのは不可能。 
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