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子豚のロビンソンの話

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第一章

                      子豚のロビンソンのお話
 ロビンソンはこの時お家の中にお父さんもお母さんもいませんでした。
 いるのはロビンソンと弟達です、ですが。
 弟達はロビンソンに言うのでした。
「お兄ちゃん、お腹空かない?」
「もうそろそろおやつの時間だよね」
「何かないの?」
「僕紅茶飲みたいよ」
「ああ、そういえば」
 弟達に言われてです、ロビンソンも気付きました。
「もうそんな時間だね」
「そう、午後のお茶の時間だよ」
「お茶にしようよ」
「ミルクとお砂糖をたっぷり入れてね」
「それで飲もうよ」
「おやつも出して」
「ちょっと待ってよ、一度にそう言われても困るよ」 
 ロビンソンは口々に言う弟さん達に困った声で返しました。
「皆でね」
「けれどお腹空いたよ」
「お茶の時間なのは確かじゃない」
「だから何か出して」
「何かあるよね」
「お茶は絶対にある筈だよ」 
「うん、お茶はいつも飲んでるしお母さんも昨日買ってきたからね」
 お買いものでティーパック自体をです。
「あるよ、ミルクとお砂糖も買ってたよ」
「じゃあすぐに淹れてよ、紅茶」
「お湯を沸かしてね」
「それでおやつも出して」
「お菓子もね」
「お菓子は何があるの?」
「だから皆で言わないでよ、一度に言われても困るよ」
 またこう返したロビンソンでした。
「僕だって考えて動く時間が欲しいから」
「そうなんだ、じゃあとにかくね」
「お茶沸かして」
「それで皆で飲もう」
「うん、まずはね」
 ロビンソンは台所に行ってです、そして。
 その中をきょろきょろと見回してです、まずは。
 お菓子を見付けました、そのお菓子はといいますと。
「クッキーがあるよ」
「あっ、クッキーがあるんだ」
「僕クッキー大好き」
「僕もだよ」
 クッキーと聞いてです、弟さん達は笑顔になりました。クッキーは皆が大好きなとても素晴らしいお菓子です。
「じゃあ今日のおやつはクッキーだね」
「それを出してくれるんだね」
「今からそうしてくれるんだよね」
「そうだよね」
「そうだよ、だからね」
 それでというのです。
「皆はテーブルの上で待っていてね」
「うん、それじゃあね」
「僕達ここにいるから」
「クッキー早く持って来て」
「その間にお茶を淹れて」
「僕の分も残しておいてよ」
 ロビンソンはクッキーを弟さん達が座っているテーブルの上に入っている袋ごと置きました、そして袋を置いてです。
 それから台所に戻ってです、今度はお湯とティーパック、それにミルクとお砂糖を探しました。まず見付けたのは。
 容器に入っているお砂糖です、その容器にはちゃんとお砂糖と書いています、そして実際に舐めてみますと。
「うん、お砂糖だよ」
「お塩じゃないんだ」
「同じ白い粒でもだね」
「それはお砂糖なんだね」
「ちゃんとした」
「うん、そもそもこのお砂糖黒いから」
 白いものではありませんでした、家のお砂糖は。 
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