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IS〜もしもの世界

作者:にゃーす
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4話

二時間目の休み時間に俺たち(一夏)に向かっていきなり声をかけてきたやつがいた。

「ちょっと、よろしくて?」

一夏「へ?」
俺 「ん」

話しかけてきた相手はあの、原作で一番よく喋る(と思う)セシリア・・・あれ?まじで思い出せん

「訊いてます?お返事は?」
一夏「あ、ああ。訊いてるけど・・・どういう用件だ?」
「まあ!なんですの、そのお返事。わたくしに話しかけられるだけでも光栄なのですから、それ相応の態度というものがあるんではないのかしら?」

一夏は黙ったまま何と返せばいいか少し困っていて、俺が代わりに言おうとしたら一夏はこういった。

「悪いな。俺、君が誰か知らないし」
「ふっ。わははははは!」

俺は口に手を当てながら何とか堪えていたが。そうだった。一夏はこうゆう奴だったな。

「わたくしを知らない?イギリスの代表候補生で入試主席のこのわたくしを⁉︎」

「あのさ。代表候補生って何?」

「あはははははは!やべえこれは堪えきれん。ははははは!」

「あなた!さっきからわたくしたちのやりとりに関して失礼ですわよ!」

「ふはは。悪い悪い。じゃあさ。えーっとセシリア?だっけか。こいつが知らない理由を教えてやるよ。」
「ええ。どうぞ話してご覧なさい。」

「まず、俺たちは本当ならISの操縦者とはほとんど無縁の筈なのにいきなりここに呼ばれて「これから操縦者になれるよう頑張って下さい」とか言われてさ。それについてくるのに大変なのに周りの名前なんて覚えるほうが難しいよ。それにセシリア。君はこいつや俺、周りの人たちの名前全て覚えてるか?覚えてる訳ないだろ?だからこいつは「君のことを知らない」って言ったのさ」

「ですが!わたくしと皆さんとは大きな違いがありますわ!それは「それは代表候補生だから」⁉︎」

「ここが一番面白いんだよ。俺も一夏に同感だが君は「たかが候補生」なんだよ。一夏のお姉さん織斑先生ならいざ知らず。君はまだ何も実績も何もないたかが「生徒」そう思うと俺は君が滑稽で仕方がないね。思い出したら腹が痛い。ふはは。」

「ですがテレビで見たこと位はあるでしょう⁉︎」

「まあ、落ち着け。さらに言わせて貰うが君は他の国の候補生全て言えるか?」

「う・・・」

一夏「あのさ結局、代表候補生って何なんだ?」

「国家代表IS操縦者の候補生として選出されるエリートのことですわ。・・・」

俺に図星を突かれて結構気落ちしてながらも丁寧に返したセシリアだが、

一夏「そういえばそうだったな。」
「・・・そう!エリートなのですわ!」
俺「まあ、<候補生>だけどな」

俺にそう言われても無視したのか元気を取り戻したセシリアは
ビシッと一夏に人差し指を向けていた。

「本来ならわたくしのような選ばれた人間とは、クラスを同じくすることだけでも奇跡・・・幸運なのよ。その現実をもう少し理解して頂ける?」

「そうか。それはラッキーだ」
「一夏。お前なら漫才師できる才能あるわ」

「・・・馬鹿にしていますの?」
「大体、あなたISについて何も知らないくせに、よくこの学園に入れましたわね。少し位知的さを感じさせるかと思っていましたけど、期待はずれですわね。」
「俺に何かを期待されても困るんだが」

一夏は半ば呆れながら言い返していた。
俺?俺は笑いを堪えるのに必死だった。

「何せわたくし、入試で唯一教官を倒したエリート中のエリートですから」

セシリアが自慢を言っていたが・・・

一夏・俺「あれ?俺も倒したぞ、教官」
「・・・・・は?」
「わ、わたくしだけと聞きましたが?」
一夏「女子ではってオチじゃないのか?」
「うん、まあ。たぶん」
「多分⁉︎多分ってどうゆう意味かしら⁉︎」
「えーと、落ち着けよ。な?」

とか、一夏とセシリアの言い合い(ほとんどセシリア)の会話は3時間目のチャイムにより途切れたのだった。
一夏は救われたという顔をしていた。が、
またあとで来ると言われると疲れた顔をしていたが取り敢えず頷いてはいた。

「これから各種実践装備の特性を話す・・・そういえばクラス対抗戦の代表決めがまだだったな

また一夏が?マークを出していたので、

「まあ、まんまだな。学級委員みたいなもんだろ」
と言うと、なるほど、と、合点していた。

「まあ枢木のほぼ言ったことと同じだがこれは各クラスの実力推移を測るものだな。これは一年間変わらないのでそのつもりで」

クラスが急にざわめき出す。

「泰人がやれば?俺はパス」
「俺もパス。明らかめんどいだろ」

「はいっ。織斑くんを推薦します!」
「私も!」

「あれ?織斑ってもう一人このクラスにいるのか?」
「いや違うだろ。お前だよ一夏。」

「私は枢木くんを推薦します!」
「同じく!」

「なあ、一夏。枢木ってこのクラスもう一人いるんだな。」
「いや、それこそないだろ。お前だろ泰人」
おい、嘘だろやめろよ。と内心思ったが、一夏がまあ、驚きながら思わず席を立つという行為をしそうになっていたので俺は肩をがっちり上がらないよう片手で押さえていた。
あと、反論しても織斑先生が「拒否権はない」の一言でバッサリ切られた。
このまま二人で投票かと、俺たちがなんとか打開策を考えていると・・・

「待ってください!納得が行きませんわ!」
とセシリアが声を上げていた。
よくぞ言ってくれたと考えてる中、
そういやなんで原作では一夏とセシリア戦う場面になったんだっけ?とか思っているとセシリアはこう言っていた。

原因はセシリアが俺たちを卑下する言葉や日本自体を見下す言葉を使ってきたからだ。
これには俺も癪だったのでつい言い返してしまっていた。

一夏「イギリスだって大してお国自慢ないだろ。世界一まずい料理で何年覇者だよ」
俺「そうそう・・・って蹴落とすとこそこかよ!もっと他にあるだろ!イギリスとちがって初のISを作った所が日本とかさぁ」

・・・俺はほぼツッコミをいれただけだった。

「あっ、あっ、あなたたちねえ!わたくしの祖国を侮辱しますの⁉︎」

あっやべぇセシリアがついに、キレた。

「決闘ですわ!」
「おう。いいぜ。四の五の言うより分かりやすい」
「いっておきますけど、わざと負けたりしたらわたくしの小間使いーいえ、奴隷にしますわよ」

まさに、売り言葉に買い言葉。おれが止めようとしたら、

「二人がかりでかかってきてもよろしいのよ?」

おい。
「ちょっとまて。なんで俺も入ってるんだよ俺は関係ないだろ」
「いえ祖国を侮辱したのはあなたたちでしょう?」
「いやおれはツッコ(変わりませんわ!)・・・おい」

流石にあのお嬢様は頑固すぎる。これはもうやるしかないなと思った俺は

「わかったよ・・・それなら一夏がさきに戦ってそのあとおれとやろう。」
「分かりましたわ」
「.そうだな」

こうして織斑先生のもとで一週間後試合、その後日俺がやるという形で模擬戦が行われるのだった。




放課後俺と一夏はがっくりとうなだれていた。
主に一夏は授業の方で俺は昼休みの学食に一夏と行こうとしたとき、女子がゾロゾロついてきたりなにかと息苦しかったのだ。空間的にも精神的にも。
と二人して机に突っ伏していると、

「ああ、織斑くん、枢木くん。まだ教室に居たんですね。よかったです」
一夏「はい?」
俺「何か?」
「えっとですね、寮の部屋が、決まりました」

「すいません、俺たちの部屋、決まってないんじゃなかったですか?たしか一週間は通学してもらうって話でしたけど」
「まあ、政府特命もあって寮に入れるのを最優先したみたいです。」
と小声で話してくれた。おれの荷物もとっくに運んでくれたみたいだ。
と、そこで一夏の方は「俺の方はー」といいかけると織斑先生がきて(一夏の後ろ)
「私が手配しておいた。ありがたく思え」
「ど、どうもありがとうございます・・・」
先生のことだどうせ携帯とか財布とかその他もろもろ程度だろう。後で
「泰人・・後で俺に漫画貸してくれ・・・」
と涙ながらに俺に言ってきた・・・ゲーム機も貸して上げよう。

と、また一夏が「なんで俺たち別々の部屋なんですか?」
と言っていたので織斑先生が「一つだけ個室があってな、枢木だけ個室にした。」
と言って、一夏はさらにがっくりとうなだれていたのだった。




 
 

 
後書き
ぎりもう一話いけるかな?



修正(´・ω・`) 
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