| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ドリトル先生と森の狼達

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第八幕その九

「狼さんに似た形なんだ」
「そうなんだよ」
「成程ね」
「イギリスの犬はそれぞれの形だね」
 先生は母国の犬のこともお話しました。
「そうだね」
「うん、ダックスフンドもブルドッグも」
「イギリスの犬って物凄く種類が多いよね」
「その形もね」
「本当にそれぞれだね」
「猫でもね」
 それぞれお話しました、他の動物の皆も。
「何かと」
「いや、本当にね」
「何かと」
「そういえばその目的に応じて」
「それぞれの形になっているね」
「例えばダックスフンドはね」
 先生が最初にお話するのはこの犬についてでした。
「穴熊狩りに使う為にああいう形になったね」
「そうそう、穴熊の穴に入るから」
「だから胴長短足でね」
「そうなんだよね」
「それで」
「そうだよ、そしてブルドッグは闘牛で使うから」
 今度はこの犬についてもお話しました。
「そのまま噛んだら窒息するからね」
「牛の大きな身体に阻まれて」
「それで窒息するから」
「だからああした顔の形になった」
「そうだったね」
「そうだよ、犬はそれぞれの目的に応じて形が変わったんだよ」
 それが犬という生きものだというのです。
「ダックスフンドもブルドッグもね」
「そして他の犬も」
「それぞれの目的に応じて大きさも形も違う」
「それも進化なんだね」
「犬といっても」
「それぞれの目的で形が変わるものだね」
「狼もそうでね」
 先生はまた狼さんのことをお話しました。
「ニホンオオカミはこうした場所に住んでいるから形が小さいね」
「そうだね、このことは今回よくお話してるけれど」
「狼もそうで」
「そして犬も」
「そうなんだね」
 皆でお話するのでした、そしてです。
 ジップはあらためてです、自分の外見も見て言いました。
「僕も僕もだね」
「そうだよ、ジップの種類もね」
「その目的に応じてこうした形になったんだね」
「そういうことなんだ」
「成程ね、よくわかったよ」
「さて、次はね」
 狼さん達とのお話の後で、でした。先生達はです。
 狼さん達と一旦お別れしてそしてでした、今度は熊さん達のところに向かいます。しかしもうすっかり夜になってです。
「さて、ではね」
「はい、それじゃあ」
「もう休もうか」
「そうしよう」
 トミーと王子に言うのでした。
「これからテントを作って」
「また休もうね」
「あと少しで熊さんの縄張りに来ると思いますが」
「今日はもうなんだ」
「無理はしない」
 ここでこう言った先生でした。
「いつもそうだね」
「はい、確かに」
「先生はいつもそうだね」
「無理はしないで慎重ね」
「それが先生の行動指針だね」
「無理はよくないよ」 
 くれぐれもとも言う先生でした。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧