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WATCH DOGS 〜in RIDER WORLD〜

作者:カツゲン
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PHASE 15 軍人ライダー現る

「金剛様」

黒服のSPが
リモコンを操作し、
目の前のパネルにニュース映像を映した
そこには黒煙を所々からあげる
大きなショッピングモールの映像だった

「…これは?」
「たった今、沢芽市のショッピングモールが
襲われた、ということです
この映像は襲撃からおよそ20分後に
ヘリが上空から撮影したものだそうです」
「なるほど
内部の映像は?」
「現在監視カメラデータに侵入を…
どうやら、すでに完了しているようです
襲撃直後の映像を流します」

映像が切り替わり、
今度はショッピングモール内部の映像が映った

「ん?こいつは…」

そこに映っていたのは
ビジランテであり、高校時代からの友人
霧島翔であった

「…よし、今からここに行き、
事態を収めてくる」

フォースドライバーを手に取り、
ドアの方へと向かう

「ちょ、何やってるんですか!
ここは空ですよ!?
空港まであと少しだからお待ちく」
「いや、今すぐ行く
それに、こいつがあれば十分さ」

ベルトを腰に当て、
イグニッションキーと呼ばれるキーを取り出し
ベルトに差し込む

「変身」

【ネクストウォーリア ブート】

身体が光に包まれ、
アメリカ軍唯一の次世代兵士
仮面ライダージェネラルへと変身する

「そんじゃ、ちょっくら行ってくる
あ、あと到着したら
荷物は全部、家に届けといてくれ」

そう言い残すと
ドアを全開にし、そこから飛び出す

「イヤッホオオオオオオオオオウ!!」

300mほど降下したところで
背中のブースターを起動し、
ショッピングモールの方へと飛んだ






「畜生…」

バレルはショッピングモールの中で、
奴らに見つからないよう
身を潜めてた

「まさか…あの野郎の攻撃が
ここまで続くとは…」

マッドに攻撃された場所が
未だに痛み、敵を数体倒したところで
ほとんど戦えないような状態になっていた
何とか逃げ切るも
脱出するにはかなりきつい状態になってしまった

(戦えるっちゃ戦えるが
流石に数的にも出口までの距離的にもキツイな…)

そう思った時、
バイクの音がショッピングモール内に響いた
見ると、そこには…

「嘘だろ…!?何でここにいることがわかった…?
勘弁してくれよ…」

マッドが愛車「ラバーズチェイサー」に乗ったまま
ショッピングモールにいる

周りの奴らとは協力関係なのか
そこで争いは起きず、
同じようにこっちを探しているだけだった

「さて…どうすれば…ん?」

足元に何かが転がってきた
それを拾い上げ…すぐに投げ捨てた

「くそ!爆弾か!」

どうやら、あの全身黒タイツのやつに見つかっていたらしい
そこを出ると
すでに周りには奴らと
マッドが寄ってきていた

「あ、まずい」

何人かを倒すことは出来ても
他の奴にやられる
逃げ道もない
このままでは負ける
そう思った時
天井のガラスが割れ、
何かが飛び込んできた

「呼ばれてないけどジャジャジャジャーン!!」

背中のブースターのようなもので飛行しているそいつは
マッドを掴むとそのまま壁へとぶつかり、めり込むように押し付けた

「なんだ…?」

そいつは立ち上がると、
今度は黒タイツの奴らに対して格闘戦を始めた

「オラ!この野郎!」

全員を片付けると
こちらの方へ駆け寄ってきた

「よう、久しぶりだな」

この声には聞き覚えがある
だが、誰かは思い出せない

「えと…誰だ?」
「おいおい、嘘だろ?
忘れちまったのかよ…
いや、この姿じゃわかんねえか」

そして両手を広げ
大げさな仕草で自分を指して言った

「金剛 蓮司、ただいまアメリカから沢芽市に帰還よォ!」

思い出した
このいかつい名前、
高校時代からの聞き覚えのある名前、
アメリカへテロリスト殲滅の目標を掲げていった男の名前

「蓮司か!久しぶりだな!
でもお前…何でここに?アメリカにいるんじゃなかったのか?」
「色々あってな
ちょっと戻ってきたのさ
それよりもあいつ、もう復帰してるぜ」

蓮司が示した先では
マッドが立ち上がりはじめていた

「あいつ、何度でもこっちに向かってくる気か…」
「面白い奴だ、お前は下がってろ」

蓮司がマッドの方へと向かう
手にはサバイバルナイフ状の武器…
ジェネラルダガーが握られていた


 
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