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インフィニット・ストラトスGM〜天空を駆ける銀狼〜

作者:
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じゃあシャルのこと頼みますね

 
前書き
物騒な言葉が出るご注意〜 

 
居間に着いた僕は右端の席に誘導され、そこで大人しく座っていた。するとあの男の人が食堂に現れると僕の向こう側に座るとじぃーと僕を見つめる。その視線と沈黙に耐えきれなくなった時だった。

「そういえば、まだ自己紹介してなかったね。ボクの名前は那珂優作っていうだ」

「はい、宜しくお願いします。……」

僕がどう呼べばいいか迷っていると

「優作さんでも那珂博士でも。あっ、お義父さんって呼んでもいいからね」

「おっ、お義父さん………」

「なんだい?シャルロット君?」

僕が赤顔で固まっていると料理を作っていた優里が料理を持って、現れた。机に料理を置きながら、男性を睨む。

「何言ってるんですか!この変態は」

「やーん、優ちゃん。そんな眉間にシワを寄せていると彼女さんに逃げられちゃうよ〜?」

「彼女さん?また、変な事を口走って」

「え?だって、シャルロット君と優ちゃんって付き合ってないの?」

優里がガチャンと皿を滑らしたのと僕が麦茶を吐き出したのが同時だった。ごほんごほんと咳き込みながら、前を向くとーー

「っ!!」

顔を真っ赤にした優里が胡座をかいている男性の脚を思いっきり蹴飛ばして、またキッチンへと帰って行く所だった。キッチンに優里が消えると男性は僕を手招きする。耳を男性に向けるとその耳にこそっと男性が呟く。

「優ちゃんも君のことが好きみたいだから、呼び名はお義父さんね」

「〜〜〜っ!!」

真っ赤になって、飛びのけると男性ーーいや、お義父さんはニコニコと僕を見つめる。

「ちなみにそれ以外の呼び名でいうとボクは返事にしないから、よろしく〜」

「あっ。だから、優里。お義父さんの事、お父様って……」

「そう。そういうこと〜、シャルロット君は頭がいいねー。もしかして、学校では優等生?」

(疑問が一つ、解決した)

「えっ、と……まぁ、一応……」

「いいね。家の優ちゃんなんか、いつも問題を起こしてばっかりで」

「そうなんですか!」

優里の幼い頃の話はあの日以来聞いてないので正直興味がある。それにあの日も簡単な説明だけだったし……。

「あぁ、あっ。良かったら 今夜、ボクの部屋においでよ。優ちゃんの幼い頃の写真、見せてあげる」

「は……」

「人の写真を勝手に人に見せないでください、お父様。はい、箸」

優里は最後の料理を運び終えると僕の言葉を遮ってお義父さんに箸を渡す。

「それにシャルもそんなにキラキラ目を輝かせない。そんな風に言葉巧みに部屋に連れ込むのがこの男なんですから」

「…………。そんなの?」

「おーい。シャルロット君?優ちゃん?本人の前でそれ、失礼だからね?」

優里は前でぼやくお義父さんをしっしっと手で追い払うと少し頬を朱色に染めて

「………そんなに見たいなら、私が見せてあげますよ。だから、早くご飯を食べてください」

「うん」

優里から箸を受け取り、ご飯を食べ始めた。

☃☃☃

「たく。お父様は油断も隙も有りませんね」

「なんの話だい?優ちゃん」

「白を切るつもりですか?」

私は父にあるお願いをしようと父の部屋を訪れた。障子を上げると父は銀淵メガネを外して、本を読んでいた。

「ボクはシャルロット君と優ちゃんの仲を深めようとね……」

「白々しいですね。シャルをいやらしい目で見てたでしょう?」

「優ちゃんこそ、何を言ってるんだい?」

まだ白を切るらしい父にトドメを指す。

「言いましたよね?シャルロットにもし変な事したら、まず動けないようにしてからジワリジワリ苦しめながら殺すと」

「言ったがね……本気じゃないよね?優ちゃん?」

「それが実現するかどうかは今後のお父様の言葉次第ですね」

「すいません」

父が素早く土下座をした。その様子に毎度ながら呆れる。おでこに畳の後が付くんじゃないかぐらい強く頭を擦り付けるのでもういいと言って、頭を上げさせる。

「悪いと思っているんなら、私のお願い聞いてくれませんか?」

「えっ?」

☃☃☃

「ということでISを作ってくれませんか?お父様」

パッパッと要点だけを言って、お願いすると父も理解したのだろう。いつものふざけた顔を消して、銀淵メガネを掛け直す。

「まぁ、優ちゃんの頼みなら。なんでも叶えるけどね、ボクは……。でも、そっちはどうするの?こっちが済んでもそっちが済まないとダメでしょう?」

「大丈夫です。明日、そっち行くので」

「そう、気をつけてね。相手は意外と手強いかも」

「はい。気を引き締めて、行ってきます……ので、シャルロットの事。よろしくお願いします」

「あぁ、任せろ。優ちゃんの代わりは出来ないけど優ちゃんが帰ってくるまでは守って見せるから」

父が拳を強く握りしめる。その拳に拳をぶつけて、二人で自然と笑い声が漏れる。

☃☃☃

「では、行ってきますね。シャル、お父様に気をつけてくださいね。変なことされそうになったら、ISを起動して殴ってもいいですから」

「うん、心配しなくても大丈夫だよ」

シャルと父に見送られながら、私はある場所へと向かった。
私はどうしても会わないといけないだ。あの人にーー
 
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