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オズのベッツイ

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第十一幕その七

「私達もいますから」
「その都度仰って下さい」
「お供させて頂きます」
「ですからもうこんなことはされないで下さい」
「一回や二回じゃないですし」
「これまで何度もありましたし」
「今度こそは止めて下さい」
 こう王女に言うのでした、そしてです。
 ウーガブーの人達はアンにです、あらためて尋ねました。
「それで、ですけれど」
「お花を持って来られましたし」
「それじゃあですね」
「マリューさんも」
「ええ、マリューは今もよね」
 アンは病気の話になるとそのお顔を真剣にさせてウーガブーの人達に言いました。
「寝込んでるのよね」
「はい、そうです」
「今も寝ています」
「熱で起き上がれないです」
「苦しんでます」
「かなり辛そうです」
「そうよね、けれどそれも終わりよ」 
 アンは今度はきっとなった顔で言いました。
「このお花をね」
「はい、このお花をですね」
「磨り潰してマリューさんにあげて」
「そして熱病をなおして」
「元気になってもらいましょう」
「今からマリューのところに行くわ」
 真剣な顔のまま言うアンでした、そしてそのお花をハンクの背中から受け取ってです。一軒のお家に入りました。
 お家の中では一人のおばさんがベッドの中にいました。少しお顔に皺がありますが奇麗なお顔をしています。
 アンはベッツイ達と一緒にそのおばさんのところに来てこう言いました。
「マリュー、遅れて御免なさい」
「あっ、王女様」
 マリューさんはアンを見てすぐに起き上がろうとしました、ですが熱で苦しくてそれで起き上がれませんでした。
 そしてアンもです、そのマリューさんに注意しました。
「駄目よ、起きては」
「ですが王女様の御前ですので」
「そんなことはいいの」
 どうでもいいと返すアンでした。
「無理はしないことよ」
「だからですか」
「そう、起きなくてもいいわ」 
 こうマリューさんに言います。
「わかったわね」
「王女様のお言葉なら」
 マリューさんもベッドの中で頷きました、そしてでした。
 アンはすぐにです、お花をその場で磨り潰しました、するとお花は銀と緑のストライブのとても奇麗なシャーベットみたいになりました。
 そのお花から作ったお薬をです、マリューさんに差し出して言いました。
「さあ、これを飲んで」
「このお薬を飲めばですね」
「そう、その病気はすぐに治るわ」 
 アンはにこりと笑ってマリューさんに答えました。
「だからすぐにね」
「これを飲んで」
「そう、元気になって」 
「わかりました、それでは」 
 マリューさんもアンの言葉に頷いてです、そのうえで。
 そのお薬を受け取ってお口の中に含みました。すると。
 その熱で赤くなっているお顔が徐々に普通の色になっていってです、それまで苦しそうだった表情もです。
 あっという間に元気なものになってです、こうアンに言いました。
「このお薬を飲みましたら」
「治ったのね」
「この通りです」
 こうアンに答えたのでした。 
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