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転生した死神

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第9話

Side氷輪丸

最初は軽く遊んでお前にはまだ俺の力は早いことを教え帰らせるつもりだった。それなのに

 《氷雪系最強であるこの我がダメージを食らうとは思わなかった》

我の鱗が破壊できないとわかると、鱗のない口の中を狙うとは思わなかった

いまの一誠ならば卍解は無理だが、始解ぐらいなら使いこなせるだろう

 「うっ」

 《目覚めたか、一誠》

Side out

 「うっ」

 《目覚めたか、一誠》

目覚めた俺にそんな声がきこえる。

 「ああ、ついさっきな。俺はどれぐらい寝てた」
 《ふっ、ほんの10分ほどだ》
 「そうか」

俺は負けてしまった、勝てない事は理解していた。だが、あそこで分身にいかせていたら、あの時攻撃を避けれていたら、俺は既に遅いが頭の中は後悔で埋め尽くされていた。

 《我にやられてしまったことを後悔しているのか》

氷輪丸はまるで俺の考えを読んだようにそう言った
 「そうだとしたらなんだ」
俺は少しイライラしながらそう言った。すると氷輪丸は

 《後悔するなとはいわない。力の差があったとは言え、負けたんだからな、だがあれだけの力の差がありながらも我にを付けたのも事実だ。だから少しはその事実を誇れ》

俺はその言葉に姫島神社を出てから流さなかった涙を流した。

嬉しかった。今まで強くなる努力をしても認めてもらう相手がいなかったから努力が無駄じゃなかった事が証明されて嬉しかった。

俺は10分ほど泣き続けた。
俺が泣き止んだのを確認すると氷輪丸は

 《一誠、始解のことだが》 

俺は覚悟をきめて次の言葉を待つ。

 《大切なものを守る為に力を使うという気持ちに変わりはないか?》
 「ああ、ない」

俺は迷わずにそう言った。 

 《そうか》

氷輪丸は短くそう言うと何かを考えるように喋らなくなった。

そして、顔を上げると

 《いいだろう、お前に我の始解を使うことを認めてやろう》

俺はその言葉を聞いて、氷輪丸に質問をする。

 「いいのか、俺は負けたんだぞ」 
 《もともと一誠が我に勝てるとは思ってなかった》

コノヤロウ、一瞬氷輪丸の発言に殴りかかりそうになるがなんとか落ち着くと

 「本当にいいんだな」
 《ああ、あれだけの覚悟があるなら我の力を使いこなせるだろう》

 「ありがとう」
 《ふっ、気にするな》

俺は氷輪丸の言葉を聞くと、氷輪丸の精神世界を後にする。


俺が自分の精神世界である荒野に戻ると、次の流刃若火の精神世界に入る前に少し休憩する為精神世界から出る。

何で精神世界で休憩しないって、あんな布団もないところで休めるかよ。

目を開けると、そこは俺が今泊まっているホテルだった。備え付けの時計を見ると、時間が変わっていなかった。

 「どういう事だ、なぜ時間が変わっていない」
 
何でだ・・・・・駄目だ考えてもわからねぇ

 「とりあえず何か食べて寝るか」

そして、俺は夜ご飯を食べ終わるとベッドにはいる。今日はいろんなことがあったな二天龍であるドライグと戦った、始解を使うために氷輪丸と戦った、長年の努力を認めて貰えた、明日は流刃若火に認めてもらう!!

 「もう、寝るか」

俺は夢を見た

オレハオマエダ、オマエハナニモマモレナイ、オレハオマエダカラコソワカル、オマエハスベテヲステテニゲタイトオモッテイル。

バッ
俺は勢いよくベッドから飛び起きる。
 
 「今の夢は何だ?」

俺は今見た夢について考える。しかし、どれだけ考えても答えは出ない。

とりあえず精神世界に行くか、俺は精神世界に飛ぶと流刃若火がいるであろう火の扉に手をかける。

扉を開けると俺の体を熱気が襲う
 「熱っ、何で俺の斬魄刀はこんなに極端何だよ!」

 《何者じゃ》

その声は、まるで健康な老人のような声だそちらを向くと鎧に身を包んだ鎧武者がいた。

 「俺は兵藤一誠お前に認めてもらうためにきた」
 《察するに、始解を所得しに来たと言ったところかのう》
 「それでお前に認めてもらうにはどうすればいい、お前と戦えばいいのか?」
 《いや、その必要は無いぞ》
 「へ」

てっきり氷輪丸と同じで戦うと思っていた俺は流刃若火の発言にひどく間の抜けた声を出す。 

 「戦わないならどうするんだ」
 《儂の力は所有者の力より精神が強くなくてはならない》

精神が強くないといけない。だが
 
 「精神の強さ何てどうやって計るんだ?」
 《それなら、気にする必要は無い》
 「どういう事だ?」
 《お主が儂の精神世界に入った時にお主の精神の強さはすでにはかっておいた》

既に、試験は終わっていたのか。
 
 「なら、結果はどうなんだ」
 《もう少し落ち着かんか、最近の若者はすぐ結果を知ろうとする。まあいい、結果は合格じゃお主なら儂の力を使っても力に酔って悪用はせんじゃろ》
 「まさか、そのための精神の強さか?」
 《強い力には相応の責任がある。それを忘れるでないぞ》
そういい残すと流刃若火背を向け歩いていった。

 「分かったぜ、俺は自分の力を絶対悪用しないことをここに誓う」

そう言い残し俺は流刃若火の精神世界から出ていった。

俺は精神世界を出ると、これからどうするかの計画を立てる。

幸いはぐれ悪魔狩りで手に入れた金があるので生活には困らないが、問題はどこで特訓するかだな。

ドライグに行き方を聞いたから冥界で魔獣でも狩るか・・・・よし、そうしよう!!

そうと決まれば、俺は冥界に行く準備をする。

俺はドライグにお教えてもらった方法を試すと目の前に丸い鏡のようなものが出現する。

 「これが冥界につながってんのか、よしさらば人間界」

俺は覚悟を決めて飛び込む。



冥界そこは人間界とは異なり人や動物とは別の悪魔や堕天使、魔獣や幻獣などが暮らす世界。

文明のレベルはほとんど変わらないが電気の代わりに魔力が使用される。

血筋などが重要視され純血というだけでもてはやされ逆にほかの種族の血が混じっていると差別対象にされる。

 「ここが、冥界か」

一誠が鏡の中から出てくると森のなかにいた。

それだけなら転移が失敗した可能性があるが一誠が冥界と決める理由があった。空が紫色なのだ

 「ここが冥界か、空の色以外は人間界とあまり変わらないな。さてこれからどうする街の方へ行くか魔獣を探すか」

一誠が悩んでいると

 「キャァァァァァァ」

遠くから悲鳴が聞こえて来る。一誠は迷わずその声が聞こえてきた方向へ走り出す。

そこで見たのは複数の悪魔に囲まれもうすぐやられそうな同じ年ぐらいの眼鏡をした悪魔だった。 
 

 
後書き
流刃若火は完全に僕のイメージです 
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