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詩集「棘」

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To not give up forever



陽のあたる この場所で
僕は一人 風を受けて
待つことの愚かさを
知り尽くして 尚 君を待つ

遥かなる空 飛び越えて
君の元へと行けたなら
このくだらない現実さえも
淡く浮かんだ夢となる

To not give up forever
誰にも君を渡したくはない
閉じゆくこの狭い世界 歪み
崩れ果てたとしても…


影伸びる 夕暮れに
君を想い 黄昏て
心に刃突き立てる
痛む胸で 今も 君探す

アンバランスな夢現
一足先は地の底へ
あの一筋の紅い光は
霞む世界を幻(ユメ)とする

To not give up forever
君の温もり独り占めしたい
儚くこの薄い精神(ココロ) 揺らぎ
壊れ去ったとしても…

To not give up forever
君の影ない この虚しい場所
いつかは飛び出して 君と一緒に…
駆け出すことを望む



 
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