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千年の魂.

作者:風雅 迅
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第二シーズン〜時空大冒険〜
第六章 【Douglas of the attack】
  第十六話《樵とダグラス》

 
前書き
千魂TIME!!!

一周年・・・気づけば千魂も一年やってたんですねw
よくやってこれたもんです、本当。
これも、千魂を読んでくださっているあなた方のおかげです!
本当に感謝です。
そして、1周年を記念して、この〈千魂TIME〉でやってほしい内容を募集しようと思います!まぁ、わかりやすく言うと質問大募集ですね。どの章の事でも構いません
方法は簡単です。千魂の感想の欄にそのことについて書いてもらうだけで結構です。

例)迅達って何歳何ですか?

このように、気楽に質問してもらえれば嬉しいです☆〜(ゝ。∂)
そして、ついでに評価及び内容についての感想なども頂けると幸いです

この先も、皆さんに満足してもらえるよう、沢山ギャグをそして、感動できるような内容にしていこうと思うので、これからも《千年の魂.》を宜しくお願いいたします!!! 

 
迅とカインの周りにはただひたすらに闇が続いていて、本当に何も見えない、光を感じることもない
現在の迅とカインは神経を最大限に集中し、周りの様子を探っている、しかし、近くに感じることができるのはお互いの身体だけだ

迅「ったく、どうしたものか、、、」
カイン「そうだな、炎を出してみても全然光源にならないし、正直お手上げなんだが、、、」
迅「炎?お前そんなことやってたのか?熱を全く感じなかったんだが?」
カイン「え?」

闇で分からないがカインが驚いた顔をしていることは大体想像がつく
迅はカインの言葉を聞いてあることを考える

迅「もしかしたら、ここは光の他に俺たちの能力も無効化しているんじゃ、、、」

カイン「まじかよ、、、」

カインは、残念そうな声とともに地面に尻をつきカインの体重で音がなる

ドスッ

その時、迅が閃いた

迅「待てよ!今、カインが座った時、音がなったよな、、、もしかしたら」
カイン「どうした?」
迅「もしかしたら、出られるかもしれない」

カインは、驚きながら次は素早く立ち上がり足音がなる

迅「下だよ下、今、俺たちは確実に立っている、そしてここは、おそらくあのダグラスの体内、つまり--------」

その時、カインも閃き、両手剣を片手で高く振り上げる

迅&カイン「下なら確実に攻撃がヒットする!!!」

バシイィィィィィィィィィィィィィイイン!!!

迅とカインの剣が地面に突き刺さった瞬間、雷のような激しい音と光が当たりを包む

迅「なっ!なんだこりゃ!」
カイン「目がぁ〜目がぁ〜〜、あァ、はぁァア、目がぁ〜〜〜!」

そして光が消え視界に闇が完全に広がると目の前には光で包まれた人の影があった、その近くだけには闇が広がらず明るくなっている

迅「こ、こいつは?」
カイン「知るかよ、でも、あの光と関係するのは間違いないだろ」

二人は話しながらも、それに近づく

迅「こいつが母親橢颶薇鶵の核なのか、、、」

迅が悩んでいるとカインがそれに向かって話しかけた

カイン「お前は?」

人の影「・・・・・」

迅がおそるおそる人の影を見つめるカインに話しかける

迅「おい、カイン、こいつ話すのか?」

しかし、カインはその問いに答えず迅を右手で静止させた
すると、怒りに満ちたような人の声が聞こえてきた

人の影「殺す!!!」

すると突然、目の前の人の影の目が開き衝撃波を発生させ迅とカインを一気に弾き飛ばす

バキイィィィィィィィイイン!!!

迅「なに⁉︎」

迅とカインは宙で滑らかに一回転すると落ち着いた着地をした

迅「カイン、一体どうしたんだあいつ⁉︎」
カイン「んなこと、知るかよ、でも、、」
迅「でも?」
カイン「ヤバい予感がする、、、」
迅「んなの俺でもわかるわ!!!」

その時、人の影から煌めく光線が放たれる
それを迅とカインは危機一髪かわし二手に分かれる

迅「で?カインどうやって倒す?俺ら確か今、能力使えなかったよな?」
カイン「そりゃ、剣でやるしかねぇだろ!」

カインは剣を構え、次いで飛んできた光の矢を弾き飛ばす
それを見て迅も剣を構えながら人の影に突撃する

迅「剣で倒せりゃいいんだけどな!」

そう言いながら迅は、人の影にしたから突き上げるように剣を振る
それを人の影は後ろにふわっと移動して容易く避ける

迅「は、早い!」

次の瞬間迅に光の剣が振るわれる

カキン!

迅と人の影の間に間一髪、カインの剣が入り込み迅への命中を避ける

迅「悪りぃな、カイン」
カイン「礼を言う暇があったら、さっさと奴を倒す方法を考えろ!」
迅「いや、自分で考えろよ」
カイン「無理だから言ってんだろ!」

カインは剣を降り相手の攻撃を全て弾きながら迅に言う

カイン「こいつの攻撃早すぎる!正直受けるのが精一杯だ、考え事なんかしてりゃたちまち蜂の巣だぜ?
だから、少し時間を稼いでやっから、なんか考えてくれ!」

それを聞くと迅は後ろに飛び二人と距離を取る

迅「わかった、なるべく長く頼むぜ」
カイン「バカ言え、この問題は1分問題だ」

それを聞き、迅は苦く笑う

迅「そりゃ、なかなかに鬼畜だな」
カイン「無駄口叩く暇があんなら考えろ!」
迅「へいへい」

そして迅は、千魂始まって以来初めて相手の倒し方を真剣に考え出す

迅「いや、初めてじゃねぇけどな!結構毎回考えてるからな!!!」

ハイハイ

迅『はぁ、
おそらく、あいつの動きは風刹の速さに匹敵するな、、、だが、見たところ攻撃力はそこまでありそうにもない、、、
さっき、風刹と戦った時、、、と言っても、風刹はろくに戦わなかったしな、、、』

その時、風刹ののさ言葉が頭をよぎる

風刹“あんなのくらったらどうなっていたやら”

迅『そうか!《紅旋の弓矢》か!あれなら!!!』

迅は考えをまとめカインを呼ぶ

迅「カイン!《紅旋の弓矢》だ!!!」

カインは一際大きく攻撃を弾きその勢いで、弾幕から外れ迅に近寄る

カイン「わかったが、能力なしでやんのか?それでも勝機はあるんだな」
迅「当たり前だ」
カイン「わかった、でもそれなら『紅旋の弓矢》じゃなくて《ただの急降下攻撃》だな!」

そして、カインが高くに剣を投げ、それを追って飛び上がる

その時

グサッ!

カイン「え、今何かが刺さった音しなかったか?、、、まさか、天じょ--------」

時すでに遅し、なんと天井があった、、、カインは止まれず突き刺さった剣の元に最高速で突撃する

カイン「うぎゃあああぁぁぁぁぁぁあ!!!」

ビタンッッッ!!!

迅「ん?なんだ?」

迅は、踏み込んでいたが、驚き踏み込みを外す

カインはなんとか天井に刺さった剣を掴み自分が剣の餌食になることは防いだようだ、その代わり剣は深々と突き刺さり刀身は3割ほどしか見えなくなっている
それをカインは、重力を利用して無理矢理引き抜く、無理矢理抜いたせいで、闇の天井が少し欠けて光が差し込んだ

それと同時に、激しくあたりが揺れ出す

カインは地面に着地し迅に近寄る

カイン「迅!これは一体⁉︎」

すると迅は目の前の人の影を真っ直ぐ指差す
カインは、迅に促され人の影をみる

すると、人の影はなにやら苦しそうにもがいていた
すると、突然、一際激しい光が降り注ぎ迅とカインの意識は光に包まれる


* * *


???「おいっ、起きてくれ、、、二人とも」

どこかから、おじいさんの優しい声が聞こえてくる

迅とカインはふと目を覚ます
しかし、辺りに広がるのは先ほどとは正反対の光に包まれた世界

迅「こ、ここは、、、」
カイン「ダグラスの中なのか」

迅とカインはそのまま立ち上がり視線を声のした方向に向ける
そこには、容姿は先ほどと同じだが、まるで違い優しそうなおじいさんが浮いていた

迅「あ、あんたは?」

おじいさんは、優しい声で答えた

ダグラス「私の名はダグラス、かつてこの地で樵をやっていた者だ」

迅とカインはおじいさんの名前を聞き絶句する

迅「ダ、ダグラス、、、だと⁉︎」

ダグラス「まぁ、驚くとは思っていたよ、外ではダグラスといえばあいつらだからな」

カインが、真面目な顔で尋ねる

カイン「お前は一体、、、」

ダグラスも真面目な顔で答えた

ダグラス「だいたい、予想はついていると思うけど、自分がこの母親橢颶薇鶵の核だ。」

カインはそれを聞くなり剣に手を置く

ダグラス「まぁ、待ってくれ、自分にも戦うつもりはない
それに自分は核であるけど、直接攻撃は全て無効化される、自分には実体がないからな」

迅「戦う気がないならなんでこんなこと、、、」

ダグラスは苦しそうな顔で答えた

ダグラス「自分だってこんなことしたくないさ、でも、これは、自分の意志じゃないんだ」

カイン「どういうことだ?」

ダグラス「俺は、とっくに殺されている」

迅は、不思議そうな顔で尋ねる

迅「殺されている?それは、お前が、誰かの手によって死んだということか?」

ダグラスは静かに頷く

ダグラス「あぁ、そうだ。さっき言った通り自分はこの地で樵をやっていた。妻とそしてこの地の木々とともに幸せに暮らしていた。
木を少しずつ切り、新しい木を植え妻と共に子のように育て愛でた。
しかし、ある日、その日常は突然壊された。
自分が目的の木を植え小屋に帰った時だった、妻が血を流して倒れ、植木が壊されて、小屋の中央には、外側が黒、内側が赤のマントを羽織った背の低い虫のような黒の仮面をつけた男がにやけて立っていた。
自分は、気がつくとその男に斧を振りかざし切りかかっていた、しかし、自分は、相手が取り出した銃の形をしたものから放たれた光線に撃たれ、その場に倒れた。
だが、自分は、心から絶えずこみ上げる怒りによってか、まだ相手を殺そうと立ち上がろうとした、しかし、それは叶わず、再び撃たれ、意識が遠のいて行った、そして俺は最後に一言を残した〈殺す〉と、意識が薄れていく中、俺の頭にはそいつの憎い笑い声だけが響いていた、、、」

迅とカインは心に何かが引っかかったような感覚を覚える

迅「ダグラス、お前、、、」

しかし、ダグラスは続けた

ダグラス「その後、俺は目がさめるとここにいた、そして、しばらくして知ったんだ、あの仮面の男が俺の憎しみを核にしてこの母親橢颶薇鶵を創った、、、
仮面の男、名前を確か蜚蠊蝿蜘蛛(コックローチフライダー)が直接自分の頭に言葉を送り込んできた、あの憎い笑い声と一緒に、、、」

二人は、再び名前に反応する

迅「コックローチ⁉︎」
カイン「あの野郎!生きてんのか⁉︎」
迅「そんな、、、」

二人は、拳を握りしめ歯をくいしばっている
それを見てダグラスも言った

ダグラス「こんなこと、俺は、望んでいない、俺は、嫌なのに、あいつのことを恨めば恨むほど、次々にダグラスは生まれ、自分のことを恨んででも、ダグラスは、生まれ、、、。結果、いろんなものまで恨んでしまった。
早く終わらせてくれ、この闇しかない悪夢から世界を救ってくれ!」

そう言って、光は消滅し2人は母親橢颶薇鶵の体外へと吐き出せれる

そして、音もなく静かに着地し剣を構え、顔を上げながら言った

迅&カイン「待ってろダグラス、お前の反撃、、、いや、、、【進撃のダグラス】はこっからだ!!!」

そう言って二人は咆哮を上げる母親橢颶薇鶵に再び突撃する

迅&カイン「うらあぁぁぁぁぁぁぁああ!!!!!!」 
 

 
後書き
To be continued...

次回《進撃のダグラス》 
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