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小学時代を思い出そう!

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「砂鉄集め・余談」

 前回の砂鉄集めの余談だ。公園で砂鉄集めをしていたら友達のカミに会った。なんとカミも砂鉄を集めていたのでビックリした!なんてタイムリーな!!でもカミは何かの実験に使う為で、刀とは関係がなかった。(そうそうカミの家には、本当に日本刀があった。で、のちに見に行く事になる)
 さてさて日本刀の作り方の話しは、まだまだ続いていて、爺ちゃんから今現在ある物での作り方を聞いたのを思い出したので追記しておく。

「ミズキ君、砂鉄は磁石で集められるが、さて鉄はどうすると思う?」

 と、爺ちゃんは言った。しばらく僕は考えた。でも……

「分かんない」

 と、僕が答えると……

「これだよ!」

 と、懐から釘を出したのだった。

「釘が一番、良い鉄なんだよ!」

 と、爺ちゃんは言った。釘には質の良い鉄が使われる。だから鉄の部分は、これから作るのが一番なそうだ。

「もし、ミズキ君が刀を作るなら、鉄と砂鉄は分かったね!あとは、鉄の溶かし方なんだが……これは粘土と炭を使うんだよ!」

 と、爺ちゃんは言った。爺ちゃんの話してくれた技術は、タタラ製鉄という技で、昔からの技だった。映画「もののけ姫」をみると雰囲気が分かるかも知れない。
 粘土で固めた箱に炭を入れて、砂鉄を溶かし鋼を作る。鉄も同じく、釘を溶かして板にしておく。鋼の板を鉄で挟み、今度は炭の釜で加熱。二つの金属を溶かし合わせるのだ。鉄に挟まれた鋼。一枚にした後で、それを研ぐと……世界最高峰の刃物となるという話であった。

おしまい
 
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