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ポケモンの世界にお気に入りのポケモン持って行こう!

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発見!お宝の山!!

 
前書き
一番好きな道具はやすらぎのすず 

 
ポケモンリーグ制覇を目指して旅を続けるジン達は、次のジムがあるホドモエシティへと到着しジムへとやってきていた、のだが

「なっなぁああにぃいいい!!!??」
「『本日は私用の為ジムはお休みさせていただきます』だって」
「そんなぁ………折角ジムまで来たのに……」
「まあ元気出しなさいってユウヤ」

漸く到着したホドモエシティ、早速ジム戦へと行きたかったのだが生憎ジムは休みのようで挑戦は出来ない。幸いな事にジム戦の予約は出来たので明日にはジム戦が出来る事は確定した。とはいえここまでノンストップで歩き続けてきたのにジム戦が出来ないとなったのは少し痛い。急に疲れが回ってきた。

「ああ……俺もうポケモンセンター行ってるわ……」
「おいおい大丈夫かよユウヤ」
「ユウヤに付き添うわね私は」

疲れきっているユウヤに肩を貸しながらポケモンセンターへと向かうフウロ、ちゃっかりユウヤに密着している時の感触を楽しんでいるようで、顔が笑っている。

「相変わらずねフウロは」
「カミツレも人の事言えない様な……まあいいや、俺たちも買い物に行こうか。必要な物を買っておかなくちゃ」
「そうね」

このホドモエシティに来るまでに食料や医療品などを結構使ってしまった為もう在庫は少ない、これではこの先の町に旅をする事もできない。しかもこの先には電気石の洞窟がある。そこには電気系の技を使うポケモンが多く生息しており、特に麻痺治しなどの状態以上を治療出来る道具を多めに買っておきたい。早速二人は市場へと繰り出した。

「お~中々賑わってるな~」
「かなりの人ね、凄いわ」

二人がやってきた市場、人呼んでホドモエマーケット。この町はイッシュ地方の玄関と呼ばれ多くの品物が流通する港町、その為このマーケットには世界各地の品物が多く陳列されている。身体に良いがとっても苦い漢方薬や心地よい香りでポケモンと心を通じ合わせ友好を深めコロンなどなど様々なもがあった。中には

「こいつは……いのちのたまだ!!こっちにはこだわりスカーフにこだわりメガネもある!!わっはぁすっげぇ宝の山だっ!!」

一角の露店でジンが見つけたのはポケモンに持たせ効果を発揮するタイプの道具の山、しかもそれらはゲーム内では重要なアイテムばかり。バトルタワーや他人とのバトルでは必須とも言える道具が大量にあった、しかもどれも安い。

「宝の山か、でもこいつらは癖があってどのトレーナーも使いたがらないんだ。技が制限されちゃうし、体力が減ったり」
「それはトレーナーの見る目がないのさ」
「見る、目が?」

売れないとがっかりしていた店主に元気よく声を出すジン、これらは確かに癖はある。だがそれを考慮しても十分すぎるほどいい効果を出す事ができる。

「こだわりスカーフ、最初に出した技しか使えなくなるけどこいつを巻いたポケモンのすばやさは1.5倍になる。こだわりメガネ、制限を受けるが特殊攻撃力が1.5倍化する。どれも持たせるポケモンによっては異常な強さを見せるんですよ。これ、全部ください!」
「ぜ、全部買ってくれるのかい!?」
「ええっ。それとおじさん、俺のバトル見ていかない?」


「へっその道具を使って俺のポケモンに勝つっての?無理無理、そんな道具つけてちゃ勝てねぇよ」
「それはお前の頭が足りてないからだよ」
「んだとぉ!?」

ジンの言葉を聴いて早速バトルを仕掛けてきた男、どうやらこの店で買った道具で滅茶苦茶に負けたらしい。だが逆にそれはトレーナーの腕が悪い。道具で制限されてしまうならば、制限されても問題ない技や動きを指示すればいいのだ。それに

「ほらカイン、こだわりスカーフだ。懐かしいだろ?」
『おおっこいつをまた巻けるとはな、こいつを巻いてガブリアスを一撃で仕留めた事もあったな俺』
「あったあった、リーフブレードが急所に当たってその後もサンダースも抜きやがって。ほら、ピカにはいのちのたまだ」
『わ~い!本当は電気玉が専門だけどね僕は』
「どっちかといったらタスキだろお前。カウンター持ちのくせに」

準廃人のジンはこれらの道具の事を知り尽くしている上にカインたちも使い慣れている道具、巻けるような要素など一つもない。

「ボコボコにしてやるぜ……いけっアギルダー!!」
「ギル!!」

男、チャームズが繰り出したのは忍者や特撮ヒーローを思わせるシャープな風貌をしているポケモンアギルダー。虫ポケモンの仲でもトップクラスの素早さを誇る忍者の如きポケモンだ。

「スピード勝負と行こうぜ!カイン、ゴッー!」
『おう!』

対するは草タイプ中でも最速と名高いカイン、だが種族値的に考えてしまえばカインの方が遅い。だが

「アギルダー、さざめけ!!」
「ギリィイイイイイイイ!!!」

強烈な音波を発しカインへと攻撃を仕掛けるアギルダー、攻撃までの動きが異常に早い。流石はアギルダー、だが

「カイン」
『わぁってるよ』

ジンの意図を察し、カインはさざめきを避けた。でもただ避けただけではない、残像が残ったのだ。

「な、何だ今の……?」
「ア、アギィ?」
「これがこだわりスカーフの力、いけっリーフブレード!!」
「馬鹿め、虫タイプに草タイプの技なんて聞くわけが「ギィイイイイイ!!!!」な、なにゅ!?」

相性の悪い技で固定してしまった事を笑うチャームズだが、異常な速度で迫ったカインは一瞬で15回もリーフブレードをアギルダーへと叩き込んだ。流石に相性が悪いとはいえここまで打ち込まれてはダメージの蓄積はかなりの物だ。

「ま、負けるなアギルダー!もう一度さz「止めだカイン!リーフブレード!!」ってあああああアギルダァアアアアア!?」

指示を出している間にリーフブレードが的確にアギルダーの急所を捉え倒されてしまう。

「そ、そんな……技が固定されてるのに………」
「固定されてるといっても技が固定されただけだ。スカーフで能力は底上げされてるしそこはそうやったカバーしてやればいい」
「ううう……つ、次だ!!デンチュラ!!」
「チュラ」

次に出てきたのはタランチュラなど徘徊性のクモのような体つきで、黄色と青色の体毛が生えているデンチュラ。電気タイプのポケモンだ、ジンはカインを戻しピカを戦線へと出す。

「ピカ、10万ボルト!!」
『いのちのたまの火力、ご覧あれ!!!』

いのちのたまは所持したポケモンの攻撃技の威力を1.3倍にするという効果を持つ、それを受けたピカの火力は………

「デ、デンチュラ!?」
「チュラ~………」

同じ電気タイプであるデンチュラを一撃で倒すほどの威力を持っていた。

「そ、そんな……お、おじさん俺にも道具をくれ!!勉強して、活用して見せるから!!」
「お、おう!坊主有難うな!!」

おじさんとチャームズはマーケットへと戻っていき、ジンもカミツレと共に買い物を再開した。 
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