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歌集「春雪花」

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 愛せども

  愛は返らじ

    飛ぶ鳥の

 舞いし初夏の田

     見らば侘しき



 愛しても…愛を返されることはない…。それは分かってはいるが…。
 そんな風に考えていると、鳥が囀ずりながら田の上を飛んでいる。
 その姿を見ると…今の自分が余りにも虚しく感じてしまい、とても侘しくなってしまう…。



 溜め息を

  吐くや心の

    癒されぬ

 何ぞこの世に

   われの在りしや



 溜め息ばかり吐く心…何をしても虚しいばかりで、癒されようもない…。
 この世界に、私の在る理由はあるのだろうか…?



 
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