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リリカルアドベンチャーGT~奇跡と優しさの軌跡~

作者:setuna
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第百四十四話 八つ橋とホーリーストーン

 
前書き
二個目のホーリーストーンを八つ橋ついでに封印。 

 
大輔達は現在、生徒会室に集まって、誰も見ていないのをいいことに八つ橋を食っていた。

フェイト「この八つ橋ってお菓子美味しいね」

なのは「うん。お母さんがお隣さんからの京都土産だからって送ってくれたの。まだまだあるから沢山食べてね?」

全員【はーい】

スバル「美味しーい」

ティアナ「スバル、食べ過ぎ」

ギンガ「でも本当に美味しい。あんこの上品な口当たりがたまらないよ」

ルカ「全くです。クロアグモンも八つ橋が気に入ったようですね」

クロアグモン[うむ、悪くない。緑茶があれば文句はないのだが…]

ルカ「僕が持ってきてますが?」

クロアグモン[…まさか、砂糖とミルクを入れたリンディ茶ではなかろうな?]

ルカ「僕は緑茶は普通に飲みますよ」

警戒するクロアグモンにルカは苦笑しながら緑茶を渡す。

アリサ「それにしてもこうも簡単に封印出来るなんてね。ちょっとあいつら弱すぎない?」

すずか「うーん、多分、私達が戦ってきた相手が強すぎたんだよキメラモンカオスとか…」

ノーヴェ「キメラモンカオス?」

ウェンディ「キメラモンカオスって、何スか?」

疑問符を浮かべる姉妹に苦笑を浮かべながら姉として説明のために口を開く。

チンク「キメラモンカオスというのはルカ兄様達が先の冒険で激闘の末に倒した強敵のことだ。闇の書の騒動で不完全なまま復活して今は行方が分からないらしい」

ウェンディ「へえ…」

ルカ「クアットロ。ホーリーストーンの居場所はまだ絞れませんか?」

クアットロ「申し訳ありません。ですが、後少しですわ。ルカお兄様が回収したホーリーストーンの破片から発せられているエネルギーの波長を元に…」

はやて「えっと、つまり。その破片と同じエネルギーがある場所がホーリーストーンのある場所なんか?」

クアットロ「まあ、そういうことね」

なのは「…それにしても、あの金髪の人、何なんだろうね?」

はやて「あれはただの救いようのない阿呆や阿呆」

吐き捨てるように言うはやてに全員が目を見開く。

ヴィヴィオ「はやてママ、あの人のこと嫌いなの?」

生徒会室の椅子に座って八つ橋をデジモン達と一緒に食べているヴィヴィオが首を傾げる。
因みに何故ヴィヴィオがここにいるのかというと、学園に遊びに来ているだけである。

はやて「嫌いっちゅうか、生理的に嫌悪感が沸くというか……」

全員【それを嫌いって言うんだよ】

はやてに全員がツッコミを入れた。

クアットロ「…よし、ホーリーストーンの在処が分かりましたわ」

ルカ「本当だ。流石クアットロとサーチモンの組み合わせは優秀ですね。ありがとうございます。それでは行きましょう皆さん。」

ヴィヴィオ、ノーヴェ、ウェンディ「「「行ってらっしゃーい」」」

ブイモン[ああ!!せめてもう一個!!]

大輔「お前は一人で50個も食っただろうがあ!!」

チビモン[私もまだ食べたいよお!!]

フェイト「チビモンも50個食べたでしょ?」

大輔達が抵抗するパートナーを引きずりながらデジタルワールドに向かうのを見ながらクアットロは八つ橋をちゃっかりと頂くのであった。


































大輔達は着々とホーリーストーンの封印をこなしていた。
一応、タケル達が向かっていたようだが、場所の確定が出来ているためにこちらの方が遥かに早い。
二つ目はすぐさま封印して、このまま三つ目を封印しようと動き出した瞬間。

タケル「待て!!」

全員【ん?】

全員が振り返るとタケル達とエンジェモン、アンキロモン、シルフィーモンがいた。

アリサ「何よ、またあんた達?」

アリシア「せっかく、順調なのに何で邪魔をするのかな?」

タケル「お前達の思い通りにはさせない!!デジタルワールドは僕達が守る!!」

ユーノ「いや、寧ろ君達がデジタルワールドの平和を脅かして…」

タケル「あいつらを倒すんだエンジェモン!!」

エンジェモンが少しの戸惑いの後、突撃してくるが、プロットモンが割り込む。

アリシア「プロットモン?」

プロットモン[私に任せて、そろそろ我慢の限界。あいつらは私が倒すわ]

大輔「そうか、じゃあ任せた」

プロットモン[プロットモン進化!ダルクモン!!]

エンジェモンのホーリーロッドをダルクモンは双剣で受け止める。

タケル「て、天使型デジモン!?」

ダルクモン[あら?おかしいかしら?天使型デジモンが一体しかいないわけじゃあるまいし。]

タケル「どうして天使型デジモンなのにそいつらの味方をするんだ!!?」

ダルクモン[“光”なのに?]

タケル「そうさ!!どうして闇なんかに味方するような…」

ダルクモン[下らないわ]

タケル「え?」

ダルクモン[私は闇にも光にも従わない。従うとしたらアリシアだけ。私はアリシアの信じるものの為に戦う。例えそれによって光の加護を失うことになっても]

タケル「馬鹿なことを!!」

ダルクモン[馬鹿はあなたよ。光が正義で闇が悪だなんて、誰が決めたのよ?私はダスクモンとクロアグモンを仲間だとおもっているもの。アリシア、究極体に進化して一気に全滅させるわ!!]

アリシア「オーケー!!」

ダルクモン[ダルクモンワープ進化!オファニモン!!]

京「き、究極体!?」

ヒカリ「そ、そんな…お兄ちゃん達だって苦労して…」

フェイト「私達一応、全員究極体への進化が出来るんだけど……」

伊織「そ、そんな…」

オファニモン[少し眠っていなさい。セフィロートクリスタル!!]

エンジェモン達に迫る光。
ホーリーエンジェモンやエンジェウーモンとは比較にならない威力は、直撃を受けたタケル達を戦闘不能にした。

アリサ「弱っ」

呆れたように気絶しているタケル達を見つめるアリサ。
大輔は呆れ果てたように溜め息を吐いた。

大輔「これがこいつらの実力だよ。基本的に進化時のスペック頼りで、いざという時は数を活かしてのごり押し戦法が基本だからな」

賢「……まあ、向こうには大輔みたいに勝てないのなら鍛えてレベルアップするという発想を持つ人がいなかったんだろうね…」

ティアナ「それって…」

フレイモン[どんだけ阿呆なんだよ?]

ストラビモン[己を鍛えようとして来なかったツケが回って来ているようだな]

実際、紋章が無くなって超進化やワープ進化が使いにくくなったのはまだ分かる。
しかしそれなら進化が出来ないハンデを補うように鍛えればいいだけである。
完全体には完全体。
究極体には究極体でなければ勝てないという法則はないのだから。

大輔「帰ろうぜ。馬鹿の相手をして疲れた」

ブイモン[帰ろ帰ろ]

アグモンX[今日の夕飯何を頼もうかな?]

ギンガ「今日は豚カツ定食にしようかな」

ギルモン[はやて~。オラ、アップルパイ食いてえ]

はやて「はいはい。ヴィータとシャウトモンに食われて食えへんかったからな」

ルカ「まさかの10倍かめは…」

全員【他ジャンルネタは駄目!!】

やばいことを口にしようとしたルカを全員で止めた。 
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