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とある異世界の交差物語(クロスオーバー)

作者:鉄龍王
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第23話  仲間たち、集結する

 
前書き
今日まで連休だったのでなんとか書き上げました。今回は原作からかなりねじ曲がってます!それでも良いという方はどうぞ! 

 



ソウジの案内の元、街に入ったオレたちは合流場所の酒場に入った。その酒場の奥の席に懐かしい面々が揃っていた。少し容姿が違うがSAO時代から共に戦ってきた仲間たちだ…

その面子の中にオレたちに気づいたのか1人、こっちに向かってきた

「ソウジ!遅いわよっ……って、アンタたち……もしかしてキリトにタカトラ?」

「その姿と声から察して、リズだな?」

「久しぶりだな、リズ」

オレとキリトがリズとの再会を喜んでいると…

「おいタカトラ!久しぶりに会ったんだから俺にも挨拶しやがれ!」

「ぐえっ!?」

そう言ってオレを締め上げるのはギルド“風林火山”のリーダー、クラインだった

「り、リーダー…!くび!首がしまっ…て……!」

「絞まってんじゃなくて絞めてんだよ!てめぇ、ゲームクリアできた後、お前だけ連絡が取れなくて俺がどんだけ心配したと思ってんだ!!」

「わ、悪かった!悪かったってば!!」




オレがリーダー…クラインからの絞めを受けてる間にキリトとリーファは仲間たちと改めての自己紹介をしていた

「それじゃあ、改めてまずは俺から…スプリガンのキリトだ。よろしく!」

「あたしはシルフのリーファ!お兄ちゃんの妹です!!」

「私はパパの娘のユイです!みなさん、どうかよろしくお願いします!」


「じゃあ次はあたし達ね。あたしはレプラコーンのリズベット!リズって呼んでね!」

「私はケットシーのシリカです!この子はピナ。どうかよろしくお願いします!」

「きゅあ!」

「僕はケットシーのソウジだよ。ちなみにリズちゃんは僕の恋人だから……手を出したらわかっているよ…ね?キ~リト君?」

「何故そこだけ俺限定!?」

「そりゃあキリトって天然無自覚のプレイボーイだからね~?いったい何人の女達がアンタの毒牙に掛かった事か…ね~シリカ?」

「そ、そこで私に振らないで下さいよリズさん!」

「ちょっと待てリズ!一体何の話だ!?そりゃあ、モンスターやレッドプレイヤーに襲われた女の子を助けた覚えはあるけど、そんなフラグを立てた覚えは無い……てシリカ?何故そこで涙目でコッチを見るんだ?あとリーファは何でそんな汚いものを見る様な目でコッチを見る?」

「キリトさん……(ウルウル)」

「お兄ちゃん…サイッテー!」

ソウジとキリトの漫才が始まった所でリーダーも挨拶に加わった


「んじゃ、次は俺だな。俺はサラマンダーのクラインだ!キリの字とは第1層からの腐れ縁だ!」

「あれ?なんで皆俺だけスルーするの!?」

「まぁ、そんな事はほっといて「ちょっ!?」私はソウジ君とタカトラ君のリアルの知り合い…ウンディーネのヤマナミです。皆さん、どうぞよろしくお願いします」

『よろしく(おねがいします)!!』

「もう…泣いていいか?」

「お兄ちゃん、ドンマイ…」


そうして皆の挨拶でいい雰囲気になった処で後ろから誰かが倒れる音がしたので全員が後ろを振り向くとそこにいたのは……



「レコン!?」


2日前にシルフ領の風の塔で別れたシルフの少年のレコンだった。最後に分かれた時と比べると戦闘に巻き込まれたのか、服も羽もボロボロ。背中に至っては攻撃魔法を受けた痕が残っていた。リーファはすぐに彼のそばに駆け寄り、すぐに抱き寄せた


「レコン!一体どうしたのよ!アンタ、シグルドの所に居たんじゃないの!?」

彼女の言葉に気付いたのか目を覚ましたレコン

「うっ…リーファ…ちゃん?」

「そうよ!あたしよ!レコン!一体何があったの!?」

するとレコンは悔しそうに歯を食いしばりながら状況を伝えた

「アイツ…シグルドが……僕たちシルフを…裏切った…!」

「えっ!!?」

「それだけじゃない……!サクヤさんをサラマンダーの連中に売りやがった!」

「!?そ、それ…どういう事なの!?レコン…ねえレコン!!」

そう告げたレコンは気を失い、レコンの突然の言葉に理解ができなかったリーファは詳しく聞こうとしたところでヤマナミに止められた

「落ち着いてください。今の彼はボロボロです。彼の状況から察して、貴女に伝えたい事があるから敵の追手の襲撃を受けてやっとこの場所に来たのでしょう。それに、酒場(ここ)では目立ち過ぎますから一度宿の方で話を聞きましょう。部屋はすでに私が取ってありますので」

「は、はい…わかりました」

そしてヤマナミの案内もと、キリトたちは宿へ向かった。





それからしばらくして宿の部屋でレコンを休ませた一同は状況の整理をするためにレコンが目覚めるのを待った。その間にキリトはリーファにある確認をとった

「リーファ、さっきレコンが言ってた『サクヤ』って誰なんだ?」

「サクヤはあたし達シルフの領主なの。あたしにとっても大切な友達…シグルドはその側近……でも、アイツがサクヤさんを裏切ったって一体……」

そうリーファが疑問を抱いてるとレコンがやっと目を覚ました

「う、う~ん……あれ?ここは?」

「レコン!気が付いたの!?」

「わ!リーファちゃん!?てゆうか、ここはどこ?」


状況が飲み込めず、混乱していたレコンにヤマナミが答えた

「ここは我々が泊っている宿の部屋ですよ。ああ、ちなみに君を運んだのはここに居るクライン君です」

「よ!」

「ど、どうも、ありがとうござ…ってサラマンダー!?」

「安心しな。確かにサラマンダーだが、あいつ等とは縁を切ったよ」

「申し遅れましたが、私はウンディーネのヤマナミと申します。どうぞよろしくお願いします」

「ど、どうも…レコンです」

ヤマナミの挨拶に少し戸惑いながらも返事をするレコン。互いの挨拶が終わったところでリーファが質問する


「それでレコン…アンタは一体何を見たの?さっき言った『サクヤさんをサラマンダーに売った』って…あれってどういう意味?」

「うん。どうも前からシグルドの様子がおかしかったんだ。だからキリトさんたちが飛び立った後、シグルドの様子を《ホロウ》で探ってたんだ。そうしたらアイツ、部下を連れて裏道に入りこんだんだ。で、あいつらも透明マントかぶって消えるから、こりゃいよいよ何かあると思ってさ。そのまま、地下道に入って、5分くらい歩いたところで、妙な2人と密会してたんだよっ!そいつらも透明マント使ってるみたいでね。それを脱ぎ捨てた姿は……サラマンダーの連中だったんだ」

『っ!?』

レコンが目撃した情報が本当ならそれは驚きを隠せないものだ。そしてレコンの話は続き

「こいつは間違いなくアタリだと思って、続けて聞き耳をたててたら……そいつら、リーファちゃんにトレーサー付けたとか言って、それだけじゃなく……実は今日、領主のサクヤさんが、ケットシーと正式に同盟を調印するってんで、極秘で中立域に出てるらしいんだよ!」

「あ……、なるほど、前からサクヤが何かの準備をしてたから気になってたけどそういう事だったんだ……」

納得するリーファだったが、すぐにある可能性が頭をよぎった

「あれ?……ってことはそれじゃ!?」

レコンもその可能性を考えていたのか頷きながら答えた

「うん。多分、リーファちゃんの考えてる通りだよ。シグルドのヤツ、サラマンダーの大部隊にその調印式を襲わせるつもりなんだよ!!」

『な……!!』

「だから僕は急いでこの事をリーファちゃんに伝えようとメッセージを送りたかったんだけど、シグルドたちとサラマンダーの連中に見つかってね……何とかこの街まで逃げ切ったけど、ご覧の通りこの様ってわけなんだ……」

「レコン…」

レコンを心配そうに見つめるリーファだったがレコンを安心させるように肩に手を置き、感謝の言葉を送った

「ありがとう…後はあたしが何とかするからアンタはゆっくり休みなさい」

「う、うん……」

何処か初々しい空気を作っていたが、今まで黙っていたソウジがツッコミを入れる


「あのさぁ、イチャつこうとしてる所悪いんだけど…そこは普通に回復アイテムか魔法で済ませれば早いんじゃない?」

『………………あ゛!!』

場の空気に呑まれて肝心なところを忘れていた一同に心なしかソウジの目線は冷たかった。リーファは顔を赤くしながら同じく顔を真っ赤にしているレコンに回復魔法をかけた


「誰も気づかなかったの……?」

「私は面白そうだったので様子見に徹していました(ニコニコ)」

「流石はヤマナミさん。相変わらず腹黒い…(ニコニコ)」


何処か黒いオーラを出しながら楽しく笑い合うソウジとヤマナミ…そんな2人の会話に少し恐怖を感じていたクラインはタカトラにある質問をした

「なあタカトラ…ソウジもそうだったけどよ……あのヤマナミさんって、いつもああなのか?」

「ああ、オレが知る限り頭脳戦や腹の探り合いであの人が負けた所なんて見た事無いし、聞いた話じゃあの人、大学時代にゲームのイカサマで後輩から金を巻き上げるタチの悪い先輩がいたらしい。
その先輩から逆に巻き取ってスッカラカンになった所を、その先輩の今までの悪巧みを世間に公開させて、精神的、金銭的、社会的に追い込んだ伝説があるんだよ……」

(おっそ)ろしい人だな。ヤマナミさんて……」


そのままだと空気が悪くなりそうなのでキリトが咳払いをし、これからの方針を確認する


「ん、ん゛ん゛っ!!それでリーファ、俺達はこれからどうする?」

「う、うんそうだね!さっきレコンが言ってたけど、サクヤが、ケットシーのアリシャ・ルーと正式に同盟を調印する日だから、サラマンダーの大部隊もそれを潰すためにそこに来る……だからお兄ちゃん、皆さん…お願いします!サクヤを…あたしの友達を助けるために、力を貸してください!!」


そう言ってリーファはキリトたちに頭を深く下げた。そんなリーファにキリトたちは…


「分ってるよ…リーファ」

「え?」

「妹の頼みを聞かない兄が居ると思うか?」

「そーそ!何だかんだ言ってオレ達、リーファに世話になったからな。その礼もするぜ!」

「お兄ちゃん、タカトラ君…」

「あたし達は出会って間もないけど、友達なのは確かよ」

「リズちゃんの言う通りだね」

「そうだぜ、ここまで、一緒に生き抜いてきたんだ。もう友達だろ?」

「一緒に領主のサクヤさんを助けに行きましょう」

「みんな………ありがとう」


「さて、そうと決まった所でその領主の所に行こう。レコン、その場所ってわかるか?」

「は、はい……この地下街を抜けて、北西の方角にある山の奥。ケットシー領に繋がる“蝶の谷”の内陸側でやる予定です」

「よし!それじゃ、皆!その“蝶の谷”に急ごう!!」

『おうっ!!』


キリトの号令でSAOの元攻略組メンバー(一部は除く)が一気に街へ飛び出し、蝶の谷へ駆け抜けた




 
 

 
後書き
はい!今回はここまでです!今年のG・Wを利用して、あと2~3話かけてSAO編を終わらせる予定です!その後は予告しか登場していなかったあの方々をメインにするつもりです!

???「やっと俺の出番か。待ちくたびれたぞコノヤロ~」

???「拙者がどのように参戦するのか期待しているでござるよ」

???「今、世間はvivid編で久しぶりの登場!この勢いを理由はないの!」


え~…盛り上がっている所大変申し訳ありませんが、これはあくまで“予定”であって“確定”ではありませんよ?

???「「「……え?」」」

というわけで…

???「「「ちょっ!まっ!!」」」

次回までお楽しみにください!

???「「「納得いかねええええっ!!」」」 
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