| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

オズのベッツイ

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第三幕その九

「そうでしたね」
「そうそう、あの人もいい性格じゃなかったわ」
「そうした人達がいたりするんですね」
「オズの国、もっと言えばその周りでね」
 そうだとです、ベッツイはお話するのでした。
「クルマー族の人達も最初は困った人達だったらしいし」
「今ではあの人達も」
「ええ、ありのままでいるようになってね」
「いい人達になったんですね」
「ほら、スクーグラー族の人達もね」
 ハンクが言ってきました。
「あの人達も最初はとても怖かったんだよ」
「あっ、そうだったね」
「ドロシーさんが最初にお会いした時は」
「物凄く怖かったね」
 男の子三人がハンクの言葉に頷きます。
「ハンクさんの言う通りに」
「ドロシーさん達を食べようとしたり」
「相当に」
「僕達はその時はまだオズの国には来ていないけれど」
 それでも知っているのです、ドロシー達からお話を聞いて。
「物凄く怖い人達だったんだよ」
「それが今ではなんだ」
「ああしてオズの国に相応しい人達になった」
「そういうことなんだね」
「人は周りの状況や付き合う人達によって変わるよ」
 それで、というのです。
「だからスクーグラーの人達も変わったんだよ」
「オズの国に入って」
「それでオズの人達とも出会って」
「そうして」
「そうなんだ、人も国もものも変わるんだ」
 まさにその全てがです。
「だからね」
「スクーグラーの人達も変わって」
 恵里香も言うのでした。
「けれど厄介な人、人達は」
「いたりするんだよ」
 オズの国の周りにも、というのです。
「マンチキンとギリキンには悪い魔女だっていたしね」
「ああ、ドロシーさんが退治した」
「そう、あの二人の魔女達もそうだったし」
「そうした人達と一緒にいると」
「大変だよね」
「ええ、確かにね」
 恵里香はハンクのその言葉に頷きました。
「私達の世界でもそうだけれど」
「そうそう、けれどね」
「オズの国の殆ど全ての人達は」
「いい人達だからね」
「あの羊飼いさんも」
「だからこうして助けてくれるんだ」
「そういうことなのね」
「そうだよ、それでだけれど」
 ハンクも下の景色を見つつです、ベッツイに尋ねました。
「何処で降りるのかな」
「そのことね」
「うん、飛行船を何処で降ろすの?」
「そうね、山脈を越えてね」
 ベッツイはハンクに考えてる顔で答えました。
「平らなところに出たらね」
「そこでなんだ」
「降りましょう」
「そしてまた歩く旅を」
「再開しましょう」
 こう言うのでした。
「またね」
「わかったよ、それじゃあね」
 ハンクもベッツイのその言葉に頷きました、そしてなのでした。
 一行はまずは山脈を越えてでした、そしてです。
 平原に降りました、それから飛行船を出るとです。 
 飛行船は自然に飛んで羊飼いさんのところに帰っていきました、ナターシャはその飛行船を見送りながら言いました。
「オズの国でお空の旅をすることは」
「考えていなかったわね」
「ええ、全くね」
 恵里香にも答えました。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧