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頼まれ屋アレンの冒険

作者:マゼンド
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第一章 べオーニア推理編
  第三話 役人ウーガル





「そういや、気になってたんだけど、あんたの持ってるその革袋、何?」


「ん?あぁ、これ、、、」


昨日には持ってなかったこれについて言われ、どう流してやろうかと考えていたとき


『パパ!やめて!いくらパパでも、あんな魔物に勝ってこないよぅ!』


『大丈夫、パパ本当はとっても強いんだよ?大丈夫。それに、男の子なら簡単に泣くんじゃない』


『ぅ、うん、、、』


そんなやり取りを目撃した
昨日モブコーンのコブを要求されてた男だった


「そこのあんた!」


だから、、、


『、、、何だ?って!?』


「モブコーンのコブだ。さっさと奥さん取り戻して子供を安心させろ」


『ありが、、、』


「礼言うのは奥さん取り戻してからいってくれ」


『か、かたじけない、、、』





「ふ~ん、なるほどね~」


今にもモブコーンを狩りに行こうとしていた男と別れ、道なりに進んでいたときだった


「道理で夜中外出てたってわけね」


、、、バレてんだけど


「ま?予想はついてたんだけどね」


「うっせ。さっさといこう」


「はいはい」





=べオーニア城前=



城の前に着いたのはいいんだけど、、、


「くっそ、門番がいやがる」


私たちが調べてる出来事にここの役人さんとやらがかかわってるらしいの。だから通してちょうだい。ハイ、どうぞ、、、


「しゃあねぇ」


なんてならないのはわかってるんだけど、、、って!エルドナ、あんたなにやろうとしてんの!
という声は当の本人には届かず


『グェッ!』  『グハッ!』


門番二人を物陰から石を投げつけ、気絶させてしまった
鉄兜かぶってたからよかったものの、、、


「あんた、なにやってんのよ、、、」


あきれるしか、なかった


「ホラ、通してくれるみたいだぜ」


いや、あんたが気絶させたんでしょうが、、、と、ツッコまないことにした
なんかいろいろと負けた気がして


「連絡いれるから待って、、、よし!いいわ」


気絶している門番のそばを通り玄関に着いたが鍵がかかっていたので裏へまわった


「お?ラッキー。エレベーターがあんぞ」


エレベーターは地下行きのみみたいだったからとりあえず地下へ
降りて通路を進み、ひらけた場所に見えたものは、、、


「なんだ、これは、、、」


「くさっ!、、、これは、魔物の死体?、、、っ!」


あきらかに魔物のものではない骨が、、、見えた気がした


そこへ


『おやぁ~?どうされたんですかぁ~?』


役人のしかもかなり高位のものを着た年配の男と付き添いの衛兵が現れた


「あんたは!」「てめぇ!」


『客人のようですねぇ。丁寧なもてなしをしてあげなさい』


衛兵が前に出て、何かを投げつけた


「てめぇがウーガルか!、、、って、目が、、、」


「意識が、、、遠の、、、く、、、」


「、、、くっ」


どうやら衛兵が投げつけたのは閃光球と睡眠玉のようだった




「、、、ン!、、、レン!起きろアレン!」


「、、、っ、ここは、、、」


「牢屋のなか、なんだろーな」


「っ!あいつは、、、!?」


「さぁな、、、しっかしここはなんなんだぁ?」


といいつつ、俺は牢屋の鍵のかかった扉をいじる、、、がしかし、やはりびくともしない
技はなってぶち破ろうか、、、と考えていたとき


「どいてて!、、、焔の意思、揺らめけ!【ファイヤーボール】!」


「のわぁ!!?」


「さらにっと、、、氷結の輝き!【アイスエッヂ】!」


アレンお得意の火炎魔法、氷結魔法が炸裂し、牢屋の扉は消し飛んだ、というより檻の鉄を溶かして凍らした


「さ!いくわよ!!」


「あぁ」


さすがにちょっと怖かったな、、、




牢屋をでてすぐの通路では衛兵が徘徊していたが一人しかいなかったので対処に困らなかった
通路を抜けて進んで行くとそこには魔物の群れがいた
それに、、、


「あの檻にいるのは、人!?」


「近くには魔物がいやがるってことは、これがあいつ((ウーガル))のやってたこと、、、かよ」


「なん、て、、、ことを、、、!」


「クソみてーな趣味しんてんじゃねぇ、、、!」


そうして俺は飛び出した。アレンはすでに詠唱を始めている


「うぉぉおおぉおおお!!」




城3Fの役人部屋にて


『、、、?なんだか地下がうるさいですねぇ。君、地下をみてきなさい』


『はっ、、、!?』バタッ


『!?どうしたというのです!、、、!あ、貴方たちは、、、!?』


「地下にいる魔物なら俺たちでやっつけちまったぜ。ペットだっていいはりたかったんなら、つけるもんつけてろってんだ」


「人質も解放したわ。もう、あんたにはあとはないわよ!」


『あ、貴方たちには理解できない高貴遊戯(たのしみ)なのですよ、、、!それでは、(わたくし)はこれにて、、、!?』


「言ったでしょう?あんたみたいなクズジジイには、あとがないって!!」


ウーガルの後ろに広がる広い庭には沢山の警備隊がいた


「さぁ、観念なさい!!」














 
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