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『ひとつ』

作者:零那
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『記憶』


忘れたい
忘れたくない

忘れない
忘れてはいけない

そんな残酷な記憶

其れを残され
生かされ続ける

ふとよぎる
懐かしき思い出達
其処には
深い絶望と快楽
そして少しの
希望が在ったんだ

消し去りたい過去と
いつまでも色褪せず
鮮やかなまま
残って欲しい過去と
無かったことに
して欲しい過去...

すべてが
ぐちゃぐちゃで
すべてが
きらきらしてて
すべてが
生き抜いた記憶

どんな過去で在っても
其のすべてが
現在の僕を創りあげた

過去の君に
ありがとうと
言ってあげたい

他人には解らなくとも
僕が解ってるから
君のすべてが僕だから
僕のすべては君だった

最後まで残った君は
僕と最後まで闘った

君と僕は一心同体
同じ傷を持つ
唯一の存在

今はまた
僕の奥に眠ってる君へ
心からありがとう

そしてまた
まだまだ過去に
足を取られながらも
生き抜いてくよ

忘れたい
忘れたくない

忘れない
忘れてはいけない

そんな大事な
記憶を抱えたまま
生き抜いてく

 
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