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ベストフレンド・モアイ

作者:ザクロ
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それからというもの

それからというもの

あの日以来、それからというもの、モアイはまるで学校を侵略するように人気者のになっていった

その顔で、みんなを笑わせ、まずはクラスの人気者
「モアイ、変顔して!」
「はい、鬼瓦!」
あのお笑い芸人の顔芸をモアイがする。あごがさらにに前に出て、アゴドリルになってる・・・・

長い年月生きているための知識で、春休み明けテストは全て、満点を取る
「モアイくんって、どの教科も得意なんだよね」
「いやぁ、数学は苦手です。長く生きているので、歴史が得意ですね」
はにかむな、頭をてへっとかしながら書くな、お前がやっても何一つかっこよくもなければ、可愛くもないわ!!

長身を活かして、バスケはダンクシュートができるが、その前に、石のくせに動きが、速い、早い・・・・
サッカーも、バスケも、野球も、テニスも、跳び箱も、宙返りも、お手の物だった
でも、想像してみろ、モアイが宙返りするんだぜ。心の中で笑いが止まらねぇよ
そんなこんなで、スポーツでも人気者。部活には引っ張りだこ。次に部活の人気者になった

さらに、モアイは性格が良く、優しいので、学校のいろんなところで人助けをする
階段から滑って落ちそうな他学年の少年を、片手でふわっと持ち上げ
「お怪我はありませんか」
と言って微笑む。だが、その少年も、冷や汗タラタラの苦笑いだった
ただ、優しさはどんどん広がっていく。重いものを持ったり、けが人を運んだり、教室に残って一人で掃除したり
その隠れた優しさが、有名になり、いつしか、モアイが話せば、みんなが集まる、学校の人気者にまでなってしまった
ここまでになるのは、わずか3日。1週間で、この学校の全員を、戦闘員にするのも、容易いのかもしれない
いつの間にか、佐上も、モアイから「世界の侵略方法」なんて教わってしまっている
「地球侵略って、どうすればいいの?」
「そうですねぇ・・・・小さな国を少しずつ攻めていくか、大きな国をせめて乗っ取って、世界を乗っ取って行くとかですかね」
「大きな国って、例えばどこだ?」
「ロシア、アメリカ・・・・常任理事国から攻めたらどうでしょう」
おい、モアイ、お前侵略者で間違いないだろ!

しかし、俺は屈しないぞ、騙されないぞ。お前の手には乗らないぞモアイ!!
「石田君」
「ふぇっ?!」
「どうしたんですか、僕をそんなに睨んで。やっぱり、僕のこと嫌いですか?」
そんなこと考えてたら、モアイが話しかけてきた!どうするよ、なんでこんなにドキドキしてるんだよ!
「まさか、僕に惚れたとか!」
「ちげーよ!そのドキドキじゃねぇぇぇぇぇぇ!!なっ・・・なんつーか、その、お前をまだ、信用しきれないんだよ」
するとモアイはふふふっと笑った。なんだよこの、イケメンボイス。目を閉じて聞いてたらすごくかっこいいんだけどなぁ・・・・
残念だ、全くだ
「あぁ、そんなことですか。じゃあ、明日早速4時間授業ですし、遊びに行きましょう」
「はっ?!どっ・・・・どこに?」
「案内してください、この街を」
「お前、まずはこの街の侵略かよ」
「いえいえ、侵略ではなく、信頼作りです」
こうして、一歩も譲らない俺たちは、次の日、木曜日を迎える 
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