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天空遊園地

作者:ザクロ
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警備員とゲート

とにかく進むしかない。俺はしばらく雲の上を歩き続けていた。
遠くに大きな建物のようなものが見える。あそこに向かって走ってみよう
陸上部の俺は、なかなか足が速いほうだと思う。だから直ぐにそこにはたどり着きそうだ
しかし・・・・それにしても、ふわふわとした地面・・・・いや、雲だ
まるで、本当の綿菓子の上に乗ってるような・・・・ん?ひょっとしてこれ、本当に綿菓子なんじゃないのか?
雲を引きちぎって、食べてみる。・・・・本当に綿菓子だ・・・・ふわふわして、甘くて、普通の綿菓子とはちょっと違う
丸めても、いつものわたあめみたいに、砂糖の塊のようにはならず、ずっとふわふわのままで有り続ける、雲のような綿菓子
これは、空音にいいものを見せてあげれるかもしれない。俺は、ひとかけらだが、ポケットの中にしまった
そして、それからまたしばらく走り続け、その建物の前についた
だが、そこは、俺の思っていたような建物とは違っていた。てっきり俺は、お城のような場所とばかり思っていた
しかし、そこにあったのは、大きな遊園地だった。ゲートもある、本当に入場できるのか?
「そこの少年、名前は?」
ゲートの前には、青い髪に緑に目をした、女の警備員が立っていた。しかし、まるで少女のようだが?
「聞いているのか、少年、名前は、チケットは!」
急に近くに寄られて問い詰められた。
「あぁぁ!ごめんなさいごめんなさい!!青葉高晴、チケットは、こんなのしか持ってません!」
俺はとっさに、持っていたあの青い紙を出した。それを受け取ると、警備員はうなづいて、それをまた俺に返した
「ここの遊園地がどういう場所か、知っていてここに来たのか?」
「いえ・・・・俺はこのチケットを持ったら、気づいたらここにいて・・・・」
「そうか、なら説明しよう。ここは、18歳以下の子供たちが集まり、永遠に遊び続けることが出来る夢の国だ。ここにいたいと思ったものは、この遊園地の管理人に心を支配され、二度とここから出てくることはない。そして、ここに来た時点で、下界では行方不明、ここに心を奪われた時に、死んだことになる。・・・・しかし、例外もあるものだな。普通は、15歳以下の子供が、この遊園地に呼ばれるのだが、なぜお前は呼ばれたんだろうな。まぁ、その様子じゃあ、さっき来た女の子、妹を助けるためにここに来たんだろう。苗字が一緒だったからな。この遊園地から心を守り、連れ出すために、やってくる兄なんて、まるでヒーローショーのヒーローだな。だが、あまり営業妨害はして欲しくない。入場券を持っている以上、入場を認めるが・・・・手荒な真似は、あとで身を滅ぼすから、気をつけたほうがいい」
「なんだよ、意味がよくわかんねぇ・・・・」
「では、ゆっくりと、夢の時間を!」
警備員は俺の言葉を無視してそう言うと、まるで魔法がかかったように、門が開いた
さっきの警備員の話が本当なら、空音は、妹は、死んでしまう!この遊園地に心奪われる前に、急いで助け出さないと・・・・
遊園地の中へ、俺は走り出した
なんでこんな危険な場所に、空音は来てしまったんだよ・・・・! 
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