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守護者に俺はなる!!!

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ユバへ

エースと別れて、俺達は反乱軍の拠点である《ユバ》に向かっている。

ルフィ「ビビ~、腹減った。弁当食おうぜ」

ビビ「けど、まだユバまで4分の1くらいしか進んでないわ」

ルフィ「バカだな~お前。こういうことわざがあるんだぞ?腹が減ったら食うんだ」

ウソップ「いやウソつけ。作るなお前」

ルフィの言葉に、ウソップは素早くツッコミをした。

ビビ「分かった・・・じゃあ、次の岩場を見つけたら、休憩ということでどう?」

ルフィ「よ~し!岩場を見つけるぞ!」

それを聞いたルフィは、テンションをあげていた。

ルフィ「な~!ジャンケンして、負けた奴が岩場まで荷物を持っていこうぜ」

そして、全員でジャンケンをする。結果はというと・・・

ルフィ「重い・・・重いぞ暑いし・・・」

言い出しっぺのルフィが負けていた。

サンジ「お前がジャンケンで負けたせいさ。黙って運べ」

ナミ「落とさないでよルフィ」

ビビ「ユウさんはいいんですか?」

ユウ「なんか、預けると嫌な予感がするんだよ」

俺は、そう思いルフィに荷物を預けなかった。

ウソップ「ややっ!!前方に岩場発見!!」

ルフィ「ほんとかっ!?休憩タイムだ~っ!!」

ウソップ「速ェな!?」

物凄いスピードで走っていくルフィ。しかし、慌てて戻ってきた。

ルフィ「大ケガして死にそうな鳥がいっぱいいるんだ!!チョッパー、治してやってくれ」

チョッパー「お、おう!分かった」

ビビ「待って!大ケガした鳥?」

ユウ「まさか・・・」

全員がそこに行くと、皆の荷物がなかった。

ウソップ「荷物が全部消えてるぞ~っ!?」

ユウ「やられたな」

ナミ「どういうことなの?」

ビビ「おそらく《ワルサギ》の仕業だわ」

ナミ「ワルサギ?」

ユウ「旅人に荷物を騙して盗む砂漠の盗賊だ。昔俺もやられたのを思い出した」

ウソップ「騙すって、そりゃサギじゃねェか!!」

ビビ「そうサギなの」

ウソップの言葉に答えるビビ。すると、俺達の荷物を持っているワルサギがいた。

ルフィ「俺達の荷物!!返せこのやろ~!!」

ワルサギ「ゴア~♪」

ユウ「やれやれ」

俺は、能力を使って荷物の中身を奪う。

ナミ「ルフィ!!待ちなさい!!」

ナミの言葉もむなしく、ルフィはワルサギを追い掛けていった。しかし、叫びながら戻ってきた。

ルフィ「うううわあああ~っ!!!」

『今度は何だァ~ッ!!』

ナミ「何かに追われてるわ!!」

ビビ「サンドラ大トカゲ!!」

かなりデカイトカゲに襲われている。

サンジ「・・・取り合えず、隣で走ってるラクダはほっといて」

ゾロ「ったく、どういう星の下に生まれりゃ、こうトラブルを持ち込むんだ」

ユウ「全くだ」

俺達はゆっくりと前に出る。

ルフィ「こんにゃろ!ゴムゴムの~!!」

ゾロ「龍・・・」

ユウ「五百枚瓦・・・」

サンジ「エポール・・・」

『巻き、ムチ、正拳、シュート!!!!』

俺達の攻撃で、大トカゲは倒れるのであった。ナミ達は、顎が外れんばかりに口を開けていた。

ウソップ「な・・・なにもそこまで・・・」

ナミ「あの4人揃うと、怪物に同情しちゃうわ・・・」

ゾロ「こいつ食えるか?」

ユウ「大丈夫だろ?」

ルフィ「サンジ、調理してくれ~!」

サンジ「分かったから落ち着け」

こうして、仕留めた大トカゲは、サンジに美味しく調理されたのであった。ついでに助けたラクダも、一緒に行動する事になったが、これがまたサンジ並のエロラクダだった。『女しか乗せない』と、訳の分からない事をぬかしたので、俺が個人的にO☆HA☆NA☆SHIしておいた。そして夜、ようやく目的地のユバに到着したのであった。しかし・・・

ビビ「ウソ!?」

ゾロ「ここは、オアシスじゃなかったのか?」

ルフィ「水~」

ユウ「見事に、砂に呑み込まれてるな。1年前の景色が嘘みたいだな」

昔来たことがある俺は、そう言うことしか出来なかった。すると、何かを掘っている音が聞こえてきたので、俺達は音がする場所に向かった。するとそこには、一人の老人が砂を掘っていた。

「旅の者かね?すまんねぇ、この町は少々枯れておる。じゃが、宿だけはたくさんある。それが、この町の自慢だからね」

ビビ「あの・・・ここに反乱軍がいると聞いたのですが?」

そう言うと、老人の顔が強ばる。

「あんた達まさか、反乱軍に入りたい輩じゃないだろうな!」

そう言いながら、バケツ等を投げてきた。

ウソップ「ハガッ!!」

見事に、ウソップの口にバケツの輪がはまるのであった。

「…あのバカどもなら、もうこの町にはいないぞ」

ルフィ「何だと~!!?」

ビビ「そんな!!」

ルフィ達が叫んでも、爺さんは砂を掘る手を止めない。

「たった今…この町に砂嵐が来たが、今に始まった事じゃない。3年前からの日照り続きで砂は乾ききって、この町は頻繁に砂嵐に襲われるようになった!」

ユウ「…どう思うレモーネ」

レモーネ「多分ユウが思ってる事と同じよ。その砂嵐はボスが原因ね」

ユウ「となると、BWのボスの能力は砂か」

俺は今後の対策を考えると話が大分進んでいた。

ビビ「トトおじさん、心配しないで。反乱はきっと止めるから!」

その言葉に、トトは涙を流していた。

ユウ「……」

取り敢えず、今日はもう遅いのでこの町に泊まる事となった。

ウソップ「いや~諸君、今日はま~お疲れ様!!取り敢えず少し寝て、体力を回復するとしようじゃないか!明日の為に、お休み~」

そう言いウソップの奴はそそくさとベットに入っていった。

ゾロ「おめぇは今まで寝てただろうが!!」

ゾロが枕をウソップに投げる。結構本気で。

ウソップ「この野郎…おめぇらバケモンと一緒にすんじゃねぇよ!!」

ウソップも自分が使ってた枕を投げて反撃する。

ゾロ「やったなコラ…」

ウソップ「それに、今日のへばった大賞はお前だろ青っ鼻!!」

チョッパー「俺は暑いのは駄目なんだよ!!」

とばっちりを受けたチョッパーが反論する。俺から見れば、どっちもどっちな気がするけどな。

ビビ「サンジさん、そこ私の…」

サンジ「ああ、今日は1人で眠るの辛いだろうと思って…」

そこまで言うと、ウソップがサンジ目掛けて枕を投げる。

ウソップ「で、お前は何やってんだそこで」

サンジ「おういい度胸だな!!どっちだ俺にフッかけてきやがったのは!!!」

ユウ「……」

流石にうるさくなってきたな。

ナミ「あんた達!仮眠の意味分かってる!?」

抗議するナミにも枕が当たり、反撃する。

ユウ「…もう限界だ」

レモーネ「ユウ?」

俺は前に出て言う。

ユウ「お前らいい加減にしろ~~~!!!!!!!!!」

『!!!?』

余りにもデカい俺の声に、先程まで暴れてた全員が止まる。

ナミ「ヤバい…お兄ちゃんが怒った」

ユウ「お前ら、全員正座」

『えっ?』

ユウ「聞こえなかったか?ぜ・ん・い・んせ・い・ざだ!!」

『は、はい!!』

俺の怒気を含んだ言葉に、全員が横一列に並び正座する。ってかレモーネ、何でお前まで。

ユウ「まず、何で俺達は今ここにいる?サンジ」

サンジ「反乱軍を止める為です…」

ユウ「そうだ。で、その反乱軍は今カトレアにいるよな。で、俺達の今後の予定は?ナミ」

ナミ「ここで一晩休んで、明日の朝早くにカトレアに向かう事です」

ユウ「正解だ。なら、俺達が今することはなんだ?ウソップ」

ウソップ「少しでも疲れを取る為に休むことです」

ユウ「その通りだ。俺達は仮眠を取り朝一に反乱軍がいるカトレアに向かう事だ。なら、仮眠とはなんだ?ビビ」

ビビ「通常の睡眠時間が取れないとき少し(でも)する、かりねの事です」

ユウ「そうなんだよ。で、俺達は今から仮眠をとって少しでも英気を養おうとしているんだが…何故枕投げになってんだおい?」

ベットに座りながら正座してるナミ達を見る。

ユウ「そんなに枕投げがしたいなら…明日の朝までやっとくか?」

俺はマジックで後ろにこの部屋にはないであろう量の枕を出す。それを見た一同は、全員が首を横に振る。

ユウ「なら…さっさと寝ろ馬鹿どもが!!」

そう叫ぶと、全員が各ベットに入り眠りについた。

ユウ「ったく、余計な体力使わせるなよな」

俺も自分のベットに入り眠る事にした。少しすると誰かの気配を感じた。誰かっていうより複数だな。目を開けると、ナミとビビが立っていた。

ユウ「どうした?」

ナミ「えっと…お兄ちゃん、一緒に寝ていい」

ビビ「私も…お願いします」

ユウ「……」

そう言われ俺は少しの間フリーズする。そうだ、思い出した。昔同じようにナミとノジコ、そしてベルメールさんを説教したその夜、怖かったのかナミとノジコはよく俺のベットに潜り込んできてたな。まだあの癖治ったなかったか。ま、あの連中じゃ今まで怒る奴はいなかったんだろうな。

ユウ「ふぅ…分かったよ、ほら」

「「♪♪」」

2人は嬉しそうに俺を真ん中にして左右に寝転がる。俺は頭を優しく撫でてやる。すると2人から落ち着いた寝息が聞こえてきた。

ユウ「寝たか。さて、俺も…」

俺も目を瞑り、意識を手放した。翌朝、目を覚ますと全員が俺達を見ている。特に、サンジとレモーネからは凄まじい殺気が出てた。

サンジ「おいユウ…」

レモーネ「どういうことか、説明してくれるわよね??」

ユウ「いや…説明も何も、こいつらが怖くて一緒に寝てくれって言ったから」

サンジ「それで一緒に寝たのか!!?ナミさんとビビちゃんの間で!!!!!」

んな泣きながら言わんでも…すると、寝ぼけながら2人は俺に抱き着いてきた。

ナミ「ん…はよお兄ちゃん」

ビビ「おはようです…ユウさん」

それを見たサンジは気絶し、レモーネは俺に飛びついてくる。それで目を完全に覚ました2人が、文句を言って言い争いになったのは言うまでもない。

(俺…ストレス溜まりそう)

で、色々とあった朝の出発だが、出発前にルフィがトトの爺さんからユバの水を貰っていた。大切に飲むそうだ。で、向かってる途中でルフィが枯れた木にもたれ座る。

ウソップ「おいルフィ!お前何やってんだ!!」

ルフィ「…やめた」

『はぁ?』

ユウ「……」

他の連中は、ルフィの言葉に呆れていた。しかし、俺やゾロだけはその言葉を理解した。

ナミ「やめたって…」

ビビ「ルフィさん…どういうこと?」

サンジ「そうだよ。昨日来た道を戻って、カトレアって町で反乱軍を止めなきゃお前、この国の100万の人間が激突して、豪い事態になっちまうんだぞ!!ビビちゃんの為だ…さぁ行くぞ!!」

サンジは座ってるルフィを立ち上がらそうとする。しかし、俺がそれを止める。

ナミ「お兄ちゃん?」

ルフィ「つまんねぇ」

ルフィはそう言う。それを聞いた俺は黙ってそのまま動かない。

サンジ「なんだとコラァ!!!」

ルフィ「ビビ」

ビビ「…何?」

ルフィ「俺はクロコダイルをブッ飛ばしてぇんだよ!!」

ビビ「!!」

その言葉にビビは驚く。

ルフィ「反乱してる奴等を止めたらよ…クロコダイルは止まるのか?だいたいカトレアに着いても、何もすることはねぇ」

ユウ「その通りだな」

俺はルフィに同意するように横に座る。

ナミ「ちょっと!?お兄ちゃんまで…」

ユウ「何故だ?俺達は海賊だ。逆にいない方が向こうの為だぞ?」

ビビ「それは…」

ルフィ「お前はこの戦いで、誰も死ななきゃいいって思ってるんだ。国の奴等も、俺達も皆」

ビビ「!!」

図星を言われ、ビビは言葉を詰まらせる。

ユウ「ビビ、“七武海”の海賊相手で、もう100万人も暴れ出してる戦いなのに、皆無事ならいいと思ってる。確かに、一国の王女ならその考えも分からなくはない。けどな、言っちゃ悪いが…」

「「甘いんじゃないか(ねぇか)」」

俺とルフィの言葉が重なる。

ナミ「ちょっとお兄ちゃん!ルフィ!2人とも少しはビビの気持ちを…」

サンジ「ナミさん待った」

俺達の考えに気づいたサンジがナミを止める。

ビビ「何がいけないの!人が死ななきゃいいと思って何が悪いの!!」

ユウ「別に悪くはない。そう思うのもその人の自由だ」

ルフィ「…人は死ぬぞ」

そう言った瞬間、ビビはルフィを思いっきりビンタした。

ビビ「やめてよ!そんな事言うの!!今度言ったら許さないわ!!」

肩で息をしながらそう叫ぶ。

ビビ「反乱軍も!!国王軍も!!この国の人達は誰も悪くないのに、何故、誰かが死ななきゃならないの!!悪いのは、全部クロコダイルなのに!!!」

ルフィ「じゃあ何でお前は命懸けてんだ!!!」

そう言いながらルフィはビビを殴る。

ウソップ「おいルフィ!やり過ぎだ!!」

サンジ「テメェルフィ!!」

ユウ「黙ってろ!!」

俺の言葉に、サンジ達は黙る。昨日の事も少し効果あったみたいだな。ビビは、泣きながらルフィの事をひたすら殴っている。

ルフィ「俺達の命くらい一緒に懸けてみろ…仲間だろうが!!!」

ビビ「!!」

そう言われ、ビビの手は止まる。そしてビビは泣き出してしまった。

ユウ「辛かったな。今まで、全部背負ってきたんだな」

俺は泣くビビを抱きしめる。

ユウ「けどな、ルフィの言う通りだ。俺達は皆、仲間であるお前が困ってるから助けに来たんだ。ビビ1人が背負う事はない。俺達にも背負わせろ」

ビビ「グズッ…ユウ…ざぁん!!」

ルフィ「教えろよ…クロコダイルの居場所!!」 
 

 
後書き
約2年ぶりの投稿です!

この間も気長に待っていただいた皆様に感謝です!! 
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