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ハイスクールDxD  ~最強の兵士~

作者:みやとし
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旧校舎のディアボロス
一章
  第九話  新しい家族と仲直りです

 
前書き
皆さんのおかげで何と累計読者数が9000人を突破!

これも皆さんの応援のおかげです!これからもよろしくお願いします!

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では、本編スタートです! 

 
〜sid悟志〜

「ただいま~」
「し、失礼します」

俺はあの後レイナーレを連れて家に帰った。アーシアは帰る家がないとかで、取り敢えずしばらくの間は部室で生活するらしい。

「お帰りなさ~い!主様~‼」

そして当然のように家の馬鹿猫が俺に飛びついてきた。まあ、あっさりと俺は避けたため黒歌は顔から玄関の窓にぶち当たった。

「主人様お帰りなさいのちゅー」
「おい黒歌、周りをよく見ろ」
「ふにゃ?………」

黒歌がぐるっと周りを見渡すと、ちょうど黒歌を見て目を丸くしたレイナーレと目が合った。

「にゃああああああああああ!堕天使が、堕天使が居るにゃ!何でにゃ、なんでこんなとこに居るにゃ!?主様早く主様の(キング)に…ってそんなことしたら私の存在がバレてしまうにゃ!ふにゃああああああああああ!?」

黒歌はそのまま、俺にしがみついたり辺りを走り回ったり転げまわったりと五月蠅かったので、制さ…説得して落ち着くよう促した。
そしてその後簡単にだが、今日あった事を黒歌に説明した。

「あ、頭が痛いにゃ主様……」
「そうか、だがそれは気のせいだ。気にするな」

俺らはリビングに移動し俺の横に黒歌俺の目の前にレイナーレという配置で茶を啜っていた。

「大体の事情は理解しましたにゃ。つまりそこの堕天使は主人様の性奴隷という……」

俺は馬鹿猫がまた馬鹿なことを言おうとしたので取り敢えず後頭部を叩いておいた。

「い、痛いにゃ……それにしても良くあのおっぱいお化けの紅髪の滅殺姫(ルイン・プリンセス)が許可してくれましたね」
「まあな。それじゃあレイナーレ話して貰うぞ、お前がなぜこんな事をしたのかその他諸々全てを」

だがレイナーレは「ふっ」と鼻で笑った。

「何が可笑しいんだレイナーレ」
「私が全てを話すとでも?馬鹿にするな。私は例え身体を売ることに魂まで売るつもりは無い」

レイナーレはそう言い切るとそっぽを向いた。その態度を見た黒歌は苛立ちを覚えていた。俺は黒歌の頭を撫で落ち着かせるよう促しながら話を続けた。

「そうか、だがお前は俺たちに生かされていることは理解するといい」
「何が言いたい」
「お前が死にたいなら、明日アーシアにでも頼んで自分を死ぬことを許可してもらうと良い。お前はたとえ俺から逃げ出せても、堕天使側に帰ったとしてもお前は間違いなく殺される。お前の守りたい者もな」
「っ!」
「いいや、お前の守りたい奴はもう殺されているかもしれないな」

レイナーレはガタン!と音をたてて立ち上がった。その顔はとても険しい物だった。

「落ち着け、あくまでも可能性の話だ。俺の予想が当たっていればな」

そういうとレイナーレはまた椅子に座ると、肩を震わせながら喋り始めた。

「私にはたった一人の弟が居た。両親は先の戦争で死んだ。だから私達は周りに馬鹿にされながらも、しっかりと生きてきた。だけどそんなある日、あの方がコカビエル様が私の前に現れて言ったの「お前に逸れシスター、アーシア・アルジェントの神器を抜き取り奪って来い」と、私だってそれがどういう意味か分かってた。だから断ろうとした、だけどあの方はあの子を盾に脅してきた。だから私は仕方無く…仕方無く…」

俺は席を立ちレイナーレの側まで行くと、優しく頭を撫でた。そしてそっと抱きしめた。

「レイナーレ、お前は間違えた事をした訳じゃあないみたいだな。けどな、お前はやり方を間違えたんだよ。お前は俺に出会った時に相談しておくべきだったんだよ」
「は、はい…」

レイナーレは俺に抱きつかれたまま声を堪えながら泣いていた。因みに黒歌は何故か妬ましそうな諦めのような不思議な視線を送られていた。

◇ーーーーーーーーーーーーーーーーーー◇

「すみません。さきほどは見っともない姿を晒してしまいました」

レイナーレは泣き止むと何故か口調が丸くなっていた。

「あ、ああ別に構わないぞ」
「て言うかなんにゃその口調は!ぶりっ子なのかにゃ!主様に媚び売ろうとしてもそうはいかないにゃ!」
「ふん、黙れ発情逸れ猫め。私はご主人と話をしているのだ。お前は隅の方で毛糸玉でも転がして遊んでいろ」
「にゃ、にゃににいいいい!」

二人は一触即発みたいな感じで睨み合っていたから、とりあえず俺は二人の頭にチョップをかましておいた。

「い、痛いにゃ…」
「痛いです…」
「とりあえずお前ら落ち着いたか?」
「「はいにゃ(です)」」

俺は「ハア〜」と息を吐きながらキッチンへと向かった。

「もういい時間だから手の凝った物は出来ないがとりあえず夕食を作る。黒歌はレイナーレにシャワーでも浴びせてやれ」
「はいにゃ!ほら行くにゃよカラス野郎」
「野郎じゃないわよ!ていうか危ないから押さないで!」
「喧嘩すんなよ〜!」

俺はそう言って二人を見送り、俺は冷蔵庫の中にある物で、簡単な他人丼でも作る事にした。これが本当に簡単で、醤油ベースの出汁に適当な野菜やお肉を一口大にした物を入れて、ある程度煮詰まったらその上から卵で閉じてご飯の上に乗せるだけ。という感じで料理を作り終わる頃にはレイナーレと黒歌が風呂から出てきた。
食事も済み片付けをしている時、俺は黒歌達と明日の話をする事にした。

「レイナーレは明日というか時間的には今日の早朝、つまり後数時間後に旧校舎のオカ研の部室に行くからきちんとついて来い。部長にはすでに話は付けているから」
「分かりました」
「それから黒歌、お前にもやってもらいたい事があるんだ」
「ふにゃ?」

◇―――――――――――――――――――――◇

次の日、俺はレイナーレを連れ部室へと向かった。部室には片方のソファには朱乃さん、小猫ちゃん、木場、そしてアーシアが座っており、いつもの席に部長が座っていた。

「それでは始めましょうか」

俺たちが座ると部長がそう言った。実際レイナーレの判決をアーシアに問うのは単刀直入だった。

「単刀直入に聞くわアーシア、貴女子の堕天使レイナーレが貴女にした仕打ちを許せるの?」
「えーっとその……」

アーシアは部長の問いに戸惑っていた。それもそのはずだ、いきなりそんな質問を投げかけられてYes,Noと瞬時に応えられる人も少ないだろう。

「わ、私はレイナーレ様が今までやってきたことをきちんと悔い改めればきっと主はお許しになるはずです。私はそうしてくれればそれで構いません。それにレイナーレ様にもきっと事情があったはずです、私はそれが知りたいです」
「そう、貴女の気持ちは分かったわ。それじゃあサトシ貴方がレイナーレから聞いた話を教えてくれ貰えるかしら」
「わかりました」

俺は昨夜レイナーレから聞いた話をそのまま話した。
アーシアや何故か小猫ちゃんが少し困った顔をし、部長、朱乃さん、木場が難しそうな顔をしていた。

「それでサトシその話は本当なのかしら?」
「本当だと思いますよ」
「その根拠は?」
「昨夜レイナーレから話を聞いている時に、レイナーレの心の中を少しだけ覗かせてもらった時、その話と全く一緒の記憶が見えたので間違いないかと、どんな生物も記憶は誤魔化せないんで」

その話をすると、レイナーレはいつの間に!と言った顔をしていた。まあ、それはそうだろうな許可なんか取ってないし。

「サトシ先輩サイテーです」
「流石に僕もそれは無いかなー」
「えっと…なの、その…」

何故か部員のみんなからは、俺の行動はかなり不評のようだった。

「まあ良いわ。サトシもアーシアも自分のされた事は水に流すと言ってる事だし、とりあえず今回は私も見逃してあげる。ただし、次に妙な事をしたら……」
「分かっています」

レイナーレがそういうと、部長は息を吐いた。

「そう、だったらこの話はおしまいにして、アーシアの…」
「すみません部長、その前に一つ良いですか?」
「何かしらサトシ」
「みんなに会わせたい人が居るんだ」
「……分かったわ。アーシア悪いけど歓迎会はまた今度で良いかしら?」
「はい、私はそのお気持ちだけで嬉しいですリアス部長」
「そう、だったら早く呼びなさいサトシ」
「わかりました。出てきて良いぞ黒歌」

俺がそういうと、黒歌は何処からともなく現れた。そして、その手には緑色の大きなマントがあった。
そして、黒歌を見たみんなは驚愕し、アーシア以外は臨戦態勢に入り小猫ちゃんは困惑した面持ちだった。
「黒歌姉様……」
「白音……」

黒歌と小猫ちゃんはお互いに何も言えないでいた。

「サトシ、これはどういう事かしら、なぜランクSSの逸れ悪魔がここにいるのかしら?」
「とりあえず部長達の疑問には全て答えるので落ち着いて下さい」

俺がそういうと、みんなとりあえず座ってくれた。まぁまだ納得はしてないみたいだが。

「それでは改めて紹介します、彼女はSSランク級逸れ悪魔の黒歌。彼女の罪状は最も罪の重い王殺し、大抵の者の場合は私利私欲で罪を犯します。もちろん俺はそんな奴には、同情も共感もしてやるつもりはありません。なので少し聞いてもらいます俺と一匹の黒猫との出会いを」

~sidout~

とある所に、一人の猫又その中でも強い力を持つ猫魈(ねこしょう)と呼ばれる種族の妖艶な雰囲気を持つ黒歌という少女がいた。黒歌はある上級悪魔に魅入られ悪魔に転生した。転生した黒歌は僧侶(ビショップ)として活躍していた。だが、黒歌の(キング)は異常なほどに強さに固執していた。

「黒歌、もっと強くなれ」
「黒歌まだ足りない、もっと強くなるんだ」
「黒歌、まだまだ足りない、もっとだもっと強くなるんだ!」

というようにその固執は異常だった。そしてその力の固執は最悪な方向に向いて行った。

「黒歌、君は猫魈だ猫又の中で強い力を持っている。なら、君の妹は君よりすごい才能を持っているって話だから彼女をここに連れて来てくれないか?君が仙術の全てを教えそしてそれを僕が使ってあげるよ」

と、黒歌は自分の事は我慢が出来ていた。だが、他人特に親族に対しての慈愛が深くこの時の黒歌には怒り以外の感情は無かった。そして、黒歌は眷属悪魔が最も重い罪、王殺しを行ったのだ。
王殺しを行った黒歌ははぐれ悪魔となり他の悪魔たちから追われることになった。けれども黒歌はそれで良かった。妹の白音現在では小猫が普通に暮らしていければそれでよかった。ただそれだけの願いだった。けれども現実はそうもいかなかった、何と白音が悪魔たちに拘束されたのだ。しかも拘束理由は単純に黒歌の妹で黒歌以上に仙術の才能がある可能性ある。ただそれだけだった。そしてそれだけのことで刑が執行されることになった、刑の内容は処刑それはあまりにも残酷なことだった。
だがそれを知った黒歌には何もすることは出来なかった。あまたの悪魔、堕天使たちに命を狙われ自然に冥界から遠ざかっていった。そして身も心もボロボロになっていった黒歌は人間界で一人の男に出会った。男は事情は聞かず何日も家に黒歌を置いた。
そして数日が経ち黒歌は自分の正体、自分が置かれている状況、自分の今の目的を話した。すると男は口を開いた。

「お前が悪魔だということは最初から知っていた。だが、なるほどなお前ほどの実力者がそこまでボロボロな理由が分かってよかった。お前はここに居ろ少し出てくる」

黒歌がどこに出るのかと聞くと男は答えた。

「決まってるだろう、冥界だ。お前の妹を此処へ連れてくるのは無理だろうが、俺の知り合いの上級悪魔に保護させる。安心しろあいつは信用に足る人物だ、それに俺はあいつにいくつか恩を売っているからな」

男は骸骨の様な仮面とマントを羽織り冥界の白音を搬送中だった一団を襲った。もちろん誰も死なずに白音の奪還に成功した。

「貴方は…?」
「私の名はジョーカー、お前の姉黒歌の知り合いだ。お前の姉たっての願いでお前を助けに来た」
「黒歌姉様の……」
「お前を黒歌の居るところに連れていくのは無理だが、お前をとある人物のところに連れていく。安心しろあいつならお前のことを守ってくれるだろう。黒歌の願いはお前が生きてくれることだ」
「はい…黒歌姉様……」

白音は返事をした後に黒歌の名前を小さく呟いた。
ジョーカーが追ってから逃れると目の前に大きな屋敷があった。そこには紅色の髪の挑発の男が立っていた。

「君が彼かい?仮面を付けているから分からなかったよ」
「まあな。顔がばれるといろいろと面倒だからな、それよりもサーゼクスこの子を頼む」

ジョーカーは白音には見られないように一瞬だけ仮面を外し、顔を見せそしてまた仮面を付けた。そして白音をサーゼクスに託した。

「ジョーカーさん!また、お会いできますか?」
「さあな、お前が生きることを諦めなければ会えるかもな」

そう言ってジョーカーは冥界から去り黒歌とジョーカー改め光瀬悟志の二人の生活が始まった。

~sid悟志~

「ということがありました」
「いやなにあっさり言ってるの!ていうかあの仮面の男って貴方のことだったのね!」

何故か部長に突っ込まれた。朱乃さんと木場は複雑そうな顔をしていた。

「先輩があの人だったんですね」
「まあな、それより小猫ちゃん出来る事なら黒歌の事を許してやってほしい。でも、それはきっとかなり難しいと思う。だから無理にとは言わない。だけど分かってやってほしい、黒歌のやり方は間違っていた、だけど黒歌が小猫ちゃんを助けたかったその気持ちだけは分かってやってほしい、頼む」

俺はそう言って頭を下げた。そんな俺を見て小猫ちゃんは困った顔で部長の顔を見た。

「貴女の好きにしなさい、私たちはそれで良いわ」

小猫ちゃんは周りを見渡すと朱乃さんも木場もアーシアも頷いた。

「私は姉様のやったことは今でも許せません。だけど私はもう嫌なんです。家族が居ないのはもう嫌なんです…」
「白音…」
「姉様…」

二人の姉妹は抱き合って何度も何度もお互いを呼びあいながら泣きじゃくった。そしてそのまま笑ったり怒ったりと、そして最後には疲れて眠ってしまったお互いの手を固く握りしめながら。こうやって二人は姉妹へと戻って行った。

そして俺は部長に(サーゼクス…様?の方が今は良いのか)サーゼクス様に黒歌の逸れの烙印取り消しをお願いした。部長は取り敢えず頼んでみると言ってくれた。
ちなみに先ほどのマントがロビンフットのマントで、他にも様々な過去の英雄たちの持っていた武器などを持っているということも伝えた。

まあそんな感じで俺は新たな家族も増え悪魔の日常が過ぎていくのだった。 
 

 
後書き
え~いろいろ言いたいかもしれませんがまず最初に遅れてすみませんでした‼‼‼‼‼‼‼‼‼
そして次に作品についてですが、時間軸滅茶苦茶ですみませんでした‼‼‼‼‼‼‼
え~他にもいろいろ言いたい方それもろもろ含めてすみませんでした‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼

それからTwitterの方よろしくお願いします
@miyatoshi38 
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