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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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第十三話 立花中尉!野球は九人でするものだ!その四

「それでラインは金色な」
「海自さんはそうか」
「そうなんだよ」
 こう話されるのだった。
「黒がカラーだよ、夏は白な」
「海自さんは二色あるんだな」
「夏と冬でな」
 制服の色が違うのだ、陸自や空自はシャツは白でもズボンはそれぞれの色のままである。緑か青になっているのだ。
「あそこだけはな」
「色が変わるか」
「何でも夏の光を反射するからな」
「白か」
「海自さんの夏はな」 
 そうなっているというのだ。
「それに海の上に落ちても白は目立つだろ」
「海の中でか」
「その意味もあるらしいんだよ、ただな」
「ただ?」
「人間からも見付かりやすいけれどな」
 このことはいいことだ、それだけ救助されやすいからだ。だが見付かりやすいことはいいことばかりではないのだ。
「鮫からもだからな」
「それで鮫に襲われてか」
「食われたりもするらしいんだよ」
「それは全然いいことじゃないな」
 誰も御飯になぞなりたくない、そういうことだ。
「迷惑な話だ」
「そうだろ、まあそういうこともあるけれどな」
「海自さんは夏は白か」
「そうだよ」
 このことは絶対だというのだ。
「冬は黒でな」
「成程な」
 尚智はクラスメイトのその話にそうかと頷くのだった。
「じゃああの海軍の白の詰襟は」
「白ランか」
「あれは夏服なんだな」
「夏の礼装だよ」
 その白の詰襟はというのだ。
「あれは」
「礼装か」
「だから滅多に着ないよ、今は」
 海自では、というのだ。
「それで着たらすぐにクリーニング屋さんに出すらしいな」
「じゃあ海自さんの傍のクリーニング屋さん仕事に困らないな」
「定期的に仕事来るからな」
 その礼服のクリーニングでだ。
「食うのには困らないな」
「ちょっと仕事がないとな」
 ここで尚智が至った考えはというと。
「基地の偉い人に頼んで」
「礼装着てもらったらな」
「仕事来るな」
「そうなるな」
「いい仕事だな」
 欲も出ていた、明らかに。
「食うのに困らないな」
「他にも服を売る人もいるし」
「靴でも何でもね」
 自衛隊の制服や短靴をだ。
「結構そういうので生きてる人もいるみたいだし」
「自衛隊の人達相手のお仕事で」
「何かそういう仕事っていいな」
 クラスメイト達の話を聞いてだ、尚智はしみじみとして言った。
「自衛隊の人達に食わせてもらう仕事か」
「他には飲み屋とか」 
 基地の外のだ。
「基地のすぐ出たところのコンビニも?」
 まさに狙って置かれている。
「いや、自衛隊の人達の貢献の一つね」
「国民を守ってくれるだけでなく食わせてもくれる」
「有り難い人達だよな」
「全く」
 この作品は自衛隊応援作品でもある、だが決して自衛隊の人達に呼んで欲しいかというとそうしたことは書かない。 
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