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魔法少女リリカルなのは 世界を渡りあるく者

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第五章 過去との決別 〜ミッドチルダ J・S事件〜
  第二話 奪われた鍵

 
前書き
遅れて本当に申し訳ない。少ししか話進みませんが、どうぞ 

 
「状況を確認しよう。はっきりいって、この状況は最悪に近い」

現在、俺、なのは、フェイト、はやて、シグナムの六課隊長陣は地上本部内部に閉じ込められている。しかもAMF濃度がかなり高い

状況は敵に地上本部を完全包囲、電力は遮断され外部への出入り口は防壁が下がった状況、さらに重役がいる会議室と作戦指揮室への出入り口にも防壁が降りてる。はやてとシグナムは会議室内部にいるから合流は難しい。それだけなら良かったが地上本部内部の警備部隊はデバイス所持を認められていなかったので全員フォワード部隊に預けてる。このままだと大規模魔法の発動は難しい

幸い会議室外部かつ地上本部内部にいた俺となのは、フェイトは地下通路を通じて外部への脱出が可能だ

「こういう形で予言が当たるか....。いやいまはなにいっても無駄だ、とりあえず最優先でフォワード部隊と合流だ。合流地点に急ごう」

俺たちはエレベーターのワイヤーを使い地下へと滑り落ちて行く

俺は急ぎながらも相手の行動を予測しつつも出撃前のフェイトとの会話を思い出していた



意見陳述会の警備か.....また面倒なものを

しかたないよ、それに偉い人がいっぱいくるだろうから預言を達成するにはちょうどいい。備えて悪いことはないよ

中つ大地の法の塔は虚しく焼け落ち、だっけか?正直、警備で六課本部が手薄になる方が怖いんだが...

まあ、六課には敵は来ないと思うよ。地上本部からも離れてるし

そうだといいがな...





「本部を襲撃して、あいつらのメリットはなんだ。力の誇示か?それても憂さ晴らし?」

どれも違う気がする.....ジェイル・スカリエッティというのはそんな、言い方は悪いが安っぽい男か?

「考えるのは後にしよう。今は敵を退けることを考えようよ」

「なのは.......ああ、そうだな。今は状況を打破するのが優先だな。....着いたぞ、走るんじゃ遅い。ここなら誰の目にも触れられないからワープするぞ。そこから動くな」

そうだな、今はみんなを守ることが第一優先目標だ。余計なことは忘れよう

そう自分に言い聞かせながら転移魔法を発動させる


転移自体は一瞬で終わる。俺の転移は一般とは違い遠い場所にあるものと俺が指定している範囲にあるもの全部を置き換えるというなかなか強引なもので正直世界からのバックアップがなければやりたくないものだ。でも置き換えるため移動時間を気にする必要はない


転移による一瞬の空白が終わり、視界が元に戻る

「みんなは....来たか」

フォワード陣四人が向こうから走ってきた。わりとボロボロだが、致命傷はなさそうだ

「お待たせしました!お届けです!」

ティアナが俺たちのデバイスを、相棒を届けてくれた

「ありがとう。これで戦える」

デバイスを受け取り、そのまま展開する。またせたな、相棒

「高町一尉!」

後ろから誰かが走ってくる。この声は

「シスターシャッハ」

「グラシア中将の付きで会議室にいたはずでは」

そう、今会議室は防壁により外への出入りが出来ないはずだ。なのに彼女がいるということは

「ドアは有志の方達のおかげで開きました。それで、私も急ぎお三方を追って」

「いったいな「はやてちゃんたちは!?」....なのは。すこし待てよ」

俺がシスターの要件を聞こうとしたがなのはに割り込まれた。まあ俺も気になってはいたが

「お三方とも、まだ会議室にいらっしゃいます。ガジェットや襲撃者たちについて現場に説明を」

「なるほど.....。ならはやてとシグナムのデバイスを届けてくださいますか?」

恐らく彼女はまたグラシア中将の元に戻るだろう。なら彼女に頼んだ方が効率的だ

「承知しました。この身にかけて」

「お願いします」

デバイスを受け取ると、彼女は元来た道を帰っていった。って、なにしに来たんだ?デバイス取りにきたのかな??まあ言わないってことはそこまで重要ではないのだろう。俺はそう判断し、現状の確認をしようとロングアーチ、六課本部と通信しようとした


『ザー.......こち.....アーチ.....現在...撃をうけ....なんと...持ち堪えています.....時間のもんだ....』

「ロングアーチ、ロングアーチ!!くそ!!六課にはなにもない....レリックか!」

「これって、まさか」

なのはとフェイトも青ざめた顔をしている。ノイズが激しくちゃんとは聞き取れなかったが、おそらくこれが意味することは

「多分、六課が強襲されてる。これより前線メンバーは六課に向かい襲撃者の撃退を行うぞ!」

俺は地下通路から抜け出すために出口へと向かおうと足を向けた時

「待ってください!ギン姉と通信が取れないんです!!」

最悪の事態は、俺の予想の遥か上を行っていた

ギンガ・ナカジマさんは俺の記憶する魔導師のなかでもわりと上位層だったはずだ、その人が危機的状況におちいっている

正直俺としてはギンガさんよりも六課の仲間の方が大事だし、ここにいるフォワードメンバーの方がもっと大事だ

でもここで彼女を見捨てれば、スバルに恨まれるだろうし、悲しむだろうな

「わかった。ならスターズはギンガさんの援護を、ライトニングは俺と一緒に六課に行くぞ!」

「「「「了解!」」」」

転移は六課周りの安全がまったく確保されてないからできない、というか止められてる。なら最高速度で空を駆けるしかない

くそ、頼むから誰一人として死んでるんじゃないぞ....

いま行くから、間に合ってくれ! 
 

 
後書き
「少し、遊んでくれませんか?」

「お前らは先に行け!こいつは俺が倒す!!」

二度目の邂逅、六課の前に立ち塞がるのは己の鏡

全力が出せない中、蒼炎がとった方法は

次回 第三話 竜王招来

 
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