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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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第十二話 上田大尉!!どうでもいいがホークスしっかりしろ!!その二

「ったくよ、阪神はな」
「いつもここ一番で弱いんだよ」
「作中では日本一になってるけれどな」
「それでも伝統的にそうなんだよ」
 正念場で負ける、そうして毎年苦い思いをしてから憂さ晴らしの酒を飲む。阪神タイガースの伝統の一つである。
「まあ作中では今年も優勝してるけれどな」
「巨人は最下位で」
「巨人は勝率一割台でな」
「ぶっちぎりの最下位になってるぜ」
 巨人はこうであるべきだ、つくづく思う。
「親会社は大赤字」
「発行部数暴落」
「金のなくなった巨人は滓」
「カッスもいたけれどな」
 こう野球ゲームをしながら話す二人だった。見れば尚智が阪神でペナントを戦っている。尚武はそれを見ているのだ。
 その中でだ、尚武はこう兄に言った。
「なあ、それでな」
「ああ、ホークスか」
「いや、作者の愚痴になるから止めておこうな」
 これ以上この話題をすることはというのだ。
「あのチームに安定感は無縁だしな」
「そうか、じゃあ何の話だよ」
「決まってるだろ、今度のボーナスだよ」
 戦いで勝った後の話だった、今度の話は。
「それのことだよ」
「ボーナスのお金とな」
「今度は誰のDVDと写真集にするんだ?」
「そうだな、この前ドラマ観て思ったんだけれどな」
 尚智はゲームを続けつつ弟に答えた。
「吹石一恵さんどうだよ」
「ああ、あの人か」
「どうだよ、あの人」
 こう弟に言うのだった。
「いいだろ」
「確かにな、あの人凄い美人だな」
「胸大きいだろ」
「実はな」
 隠れ巨乳と言うべきか。
「凄いよな」
「写真集でもな」
「抜群のスタイル見せてくれてるからか」
「今度はあの人にしようぜ」
「写真集とDVDはか」
「あからさまに刺激してくれる人もいいけれどな」
「清楚に、大人に刺激してくれる人もか」
「いいからな」
 だからだというのだ。
「今度はあの人にしようぜ」
「そうだな、いいな」
「水着姿がな」
 これが、というのだ。
「また凄いんだよ」
「胸が大きいからか」
「あからさまにこないけれどな」
 その刺激がだ。
「もうじわり、って清楚にくるんだよ」
「和風か。あの人和風な感じだしな」
「露出少ないだろ」
「ミニスカートも滅多に穿かないよな」
 とにかく肌の露出は少ない女優である。これがまた清楚さを醸し出していていいという見方も可能である。
「とにかくな」
「露出がないだけにな」
「水着姿もか」
「いいんだよ」 
 そうだというのだ。
「またな」
「そうか、じゃああの人で決まりだな」
「最近俺達すぐに来る刺激ばかり追い求めていたが」
「ここは和風美人か」
「そうだよ、前の井川遥さんの濃厚な色気とはまた方向を変えて」
「今度は吹石一恵さんの清楚なエロスだな」
 どちらにしても色を求める二人であった、青少年の煩悩を。
「それでいくか」
「どんどんコレクションが増えていってるぜ」
 これまで買った写真集やDVDがだ、こうしたものを集めていくこともまた青少年が辿る道の一つであろう。
「ジャスティスカイザーになってからな」
「ああ、増えに増えてるな」
「こういうものも集まるもんだな」
「そうだな、一冊一冊一枚一枚は大したことがなくてもな」
 それでもだ。 
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