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女騎士

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4部分:第四章


第四章

「ドイツ軍を退けるべきです」
「だからですか」
「これからですか」
「出撃してですか」
「ドイツ軍を」
「倒し。退けます」
 実際にこう言ってだった。セーラは。 
 愛機に乗りそのうえでだ。空に出たのだった。
 その彼女のスピットファイアを見てだ。他のパイロット達は言った。
「おいおい、まさか大尉」
「今日も出撃するのかよ」
「昨日なんて昼も夜も出撃してるだろうに」
「それでもか」
「しかもな」
 さらにだった。彼女は。
「真っ先に突っ込んでくぜ」
「あのままな」
「よくやるよ」
 そうなのだった。彼女はだ。
 まず自分が先陣を切ってだ。ドイツ軍の大軍の中に飛び込んだ。
 そうしてだ。ドイツ機を次から次にだ。
 撃墜していく。それを見てだ。
 イギリス軍のパイロット達はだ。この行動に出た。
「おい、俺達もな」
「ああ、そうだな」
「このままじゃな」
「駄目だな」
 こう言ってだった。そのうえでだ。
 彼等もだ。敵軍に突撃する。そうして敵機に攻撃を仕掛ける。
「俺達だってな!」
「意地があるんだよ!」
「このままやらせるか!」
 こう叫んでだ。そのうえでだった。
 彼等も敵機を次々に撃墜していく。そうしてだった。
 ドイツ機を次々に撃墜していく。勇気が数を退けていた。
 その中心にいるセーラは。今もだった。
 敵機を撃墜しロンドンの空から消していく。一機、また一機とだ。
 彼女は空を舞い果敢に戦い続ける。しかしだ。
 その彼女のスピットファイアにだ。ドイツ機達は。
 何機かで囲みだ。そのうえで。
 一斉攻撃を浴びせた。これにはだった。
 さしものセーラも被弾してそのうえでだ。撃墜されてしまった。
「何っ、大尉がか!?」
「撃墜されたぞ!」
「大丈夫か!?」
「生きてるのか!?」 
 誰もがその身を案じた。しかしだった。
 パラシュートは出た。しかも開いた。そのパラシュートを見てだ。
 彼等はだ。まずは安堵した。そうして言うのだった。
「助かったみたいだな」
「ああ、とりあえずはな」
「一時はどうなるかってな」
「思ったけれどな」
 何はともあれだ。彼女は無事だった。
 そして怪我もなくだ。無事に基地に戻ってきたのだ。
 そのことにだ。誰もが喜んだ。
「よく戻って来てくれました」
「撃墜されたって聞いてびっくりしましたけれど」
「怪我もなくて本当に」
「よかったですね」
「ええ。何とかね」
 セーラも微笑んでだ。こう言うのだった。
「これも神の御加護ね」
「そうですね。ドイツ軍は何とかです」
「今回は退きました」
「大尉達が活躍してくれて」
 それで戻ったとだ。彼等、基地の整備兵も話すのだった。
 
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