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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories

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Story0-0 事件2日前

聖音side

2012年、11月2日

ジリリリ ガチャン

「…………うげっ!!もうこんな時間かよ!!」

え、自己紹介!?今急いでるからあとでな!!

とにかく、俺は急いで台所に行った。








俺の家は三人家族。両親と俺だけ。
でも、両親は仕事でなかなか帰ってこないから、俺はほとんど一人。
食事は一人でテキトーに済ませることが多い。



と、頭の中で俺についてのちょっとした知識を思い描いたところで朝ごはんは終了。

「よし………あとは身支度だ!」

『制服に着替えながら他のことをする』という暴挙をしながら準備を進めていく。









準備が終わったのは6分後。
制服のネクタイを締め直して、誰もいない家にあいさつして家を出る。

もちろん戸締まりはしっかりしてある。
















11月になり、朝が寒くなってきた。
俺は朝に強いから大丈夫なんだけど、弱い人なんかは布団から出られるのかな?と思う。

でもやっぱり……

「寒っ…………」

寒いんだ。

マフラーがそろそろ必要になるかなぁ……





あ、自己紹介まだだったな。


俺、光崎聖音(みつさきしおん)
ニックネームは『セイ』。聖音の『聖』から来ている。

今、中学二年で、公立の中学に通っている。


とまぁ、こんな感じだ。


んで、気にすべき時間の方は………

「やばっ!!」

すでに8:20になっていた。始業が8:30なので家の遠い俺にはかなりヤバイ。

「遅れてたまるかぁぁぁぁぁ!!!」

当然………全力疾走。






◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆






学校の正門をくぐったのは始業の2分前だった。全力疾走で来たので、通常20分のところを8分で着いた。どんなスピードだよ!? と突っ込むのはなしな?

俺が教室に上がるとたくさん人がいた。

「おはよー」

「おはよう」

と、後ろの席のやつにあいさつ。



なんか、教室がいつもよりざわついている気がする。

多分、明後日SAOの正式サービス開始のためだろう。



すると、前の席のやつに呼ばれた。

「セイ。あさって、どうする?」

「どうもこうも、もちろんSAO」

こいつはBテストにはこれなかったが、運よくソフトを買えたんだ。

「明後日部活ないんだろー?」

「オフだからな、久々にゆっくりできる」

「そっか……いいなー。俺試合だからさ。できないんだよ。

楽しみにしてたのによー」

「残念……俺もお前と一緒にやりたかったなぁ……

あ、そろそろ始まるぞ、授業」

「おう」






◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆






時間がかなり経ち、もうすでに日が落ちていた。
俺は部活着から制服に着替えて帰り道を歩いていた。

「夜も寒いなー……11月なんだからもう少し温かくてもいいのに」

寒いのは、日が落ちてるから当たり前なんだけどね。


その寒さを加速させる原因は……俺の家は大きな通りから少し外れたところにあること。だから人気ないし寒い。

「まずは……武器買ってレべリングだな。片手剣で西フィールド……

その後は………次の町に行って……」

あさっての正式サービス開始に備え、帰り道でBテスト時代の行動を振り返りながら行動を組み立てる。

気が早いかもしれないが、それだけ楽しみに待ってた日がもうすぐそこに来ているんだよ。


そうこうしてるうちに自宅に着いた。




この時はまだ、俺は全く考えていなかった。

まさか、あんな事件に巻き込まれるなんて……な。



誰も知り得ないあの事件の始まりを知っていたのは…………茅場晶彦、ただ一人だったのだから………















Story0-0 END 
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