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リリカルアドベンチャーGT~奇跡と優しさの軌跡~

作者:setuna
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第三十二話 更なる異常

 
前書き
デジタルワールド、クラナガンに続いて新たなる異常が発生。
アリシア「リリカルアドベンチャー、始まります!!」
 

 
デジタルワールドでは大輔達が、クラナガンでは一輝が異常に応対している頃。
はやての家に居候しているダスクモンは異常を察知し、大輔達が向かったキャンプ場とは違う森に来ていた。
ダスクモン[この辺りのはずだが…]
デジモンのデータ反応を感知したダスクモンはここの調査に来ていた。
突如背後に気配を感じ、ブルートエボルツィオンを振るった。
そこには…。
[が…あぁ…]
ダスクモン[イガモン…?]
そこには半透明のイガモンであった。
ブルートエボルツィオンによる斬撃で両断され、まるで靄のように消滅した。
ダスクモン[デジモンではない…ダークエリアに送られるはずの残留思念のデータか…]
ブルートエボルツィオンは斬り裂いた相手からエネルギーを吸収する特性を持っている。
力を吸収した感覚がしないということは本来ダークエリアに送られるはずの残留思念がこの現実世界で幽霊のような形で出現したようだ。
そしてダスクモンに群がる亡霊達。
実体を持たないためか、木をすり抜けている。
実体を持たないのにダスクモンが亡霊を倒せたのは…。
ダスクモン[(俺も奴らと同じ、ダークエリアの住人だからか…)]
ブルートエボルツィオンによる攻撃が効くと分かっているため、ダスクモンはゴーストムーブによる瞬間移動で一気に亡霊達を数体斬り裂いた。
次に亡霊のメガドラモンが必殺技を繰り出そうとした時、ダスクモンはゴーストムーブでメガドラモンの眼前に現れるとブルートエボルツィオンで眼球を潰した。
視覚から得られる敵の情報は多大だ。
目が潰れてしまえば、相手の位置を把握するのが非常に困難になるのは勿論、相手が何をしているのかも分からなくなる。
それに、如何なる生物…ひいてはデジモンであっても眼球は柔らかく、容易く刃で貫き通せる。
ダスクモンを構成する一部の残虐なデータが、彼にそう教えていた。
ダスクモン[はああああ!!]
亡霊のメガドラモンの胸にX字の傷を深々とつけた。
とどめとばかりにブルートエボルツィオンでメガドラモンの胸を貫く。
するとイガモンのように靄となって消えた。
次々とダスクモンに群がる亡霊達。
まるでダスクモンの血肉を欲しているかのよう。
ダスクモン[ふっ、来るがいい。貴様らが束になって来たところでこの俺は屠れん!!]
ブルートエボルツィオンを構え、亡霊達に突撃するダスクモン。
静かな森林を漆黒の竜巻が荒れ狂った。


































そしてミッドチルダの主要都市、クラナガンでもデジモンが町で暴れており、一輝はそれの処理に追われていた。
一輝「畜生!!ぜってえにデジタルワールドの管理者をぶん殴ってやる!!」
パンジャモン[冷気功!!]
全身から放たれた闘気が、周囲のデジモンを凍らせる。
グレイモンX[メガバースト!!]
途中で会ったスバルとグレイモンXもモノクロモンを撃破し、ようやく息をつける。
一輝「ふう…大丈夫か?」
レオルモン[何とかね…]
パンジャモンからレオルモンに退化し、グレイモンXもアグモンXに退化した。
スバル「お疲れアグモン」
アグモンX[うん、お腹空いたなあ…]
スバル「お家に帰ろう?きっとご飯出来てるよ」
一輝「今日はありがとな。マジで助かったよ」
スバル「あ、うん」
一輝「またな」
レオルモンを連れて逃げるように教会に向かって走り出す一輝にスバルもこちらに向かって来る足音に気づいて走り出した。































~おまけ~

時間軸は一時的に元の世界に帰還した時。

伊織は曲がったことが嫌いだ。
でも、最近分かってきたことがある。
世の中は白と黒じゃ割りきれない。
今まで敵として戦ってきた一乗寺賢と共闘している大輔とブイモンとは違うデジモン(大輔のもう一体のパートナーらしい)に伊織は不快感、いや、怒りを覚えた。
どうして大輔が一乗寺賢と共にいるのか。
また何か良からぬ事を考えているんじゃないか?
たった一度助けられただけで、そう考えるのは早い。
それに彼は敵とはいえ、デジモンを殺したのに。
大輔は甘いのだ。
彼はまだ改心なんかしてない。
伊織は竹刀を振りながら、そう考えを新たにした。
学校からの帰り、伊織は母から頼まれていた日用品の買い物に、田町方面へと足を向けた。
買い物を済ませ、久しぶりに通る道。
そしてしばらく歩いていると一乗寺賢が子犬に餌を与えているのを見た。
とっさに隠れようとしたが、荷物がかさばって、すぐには動けない。
音をたててしまう。
気配を感じたのか、一乗寺賢が振り返る。
賢「あれ?君は確か、大輔の後輩君だったね」
伊織「火田伊織です…どうしてその子犬に餌を与えているんですか?」
賢「ん?僕は前にこの犬に暴力をふるったんだ…だから、罪滅ぼしのためかな…。」
やっぱり彼はここでも罪を犯している。
でも、犬は彼に懐いているようだ。
犬に特別好かれる体質とか?
それはないだろう。
なら、何故?
伊織「いつから…?」
賢「正気に戻ってからかな?時々大輔と一緒に餌をやるけど」
時々、大輔と賢の関係が分からない。
協力関係にあるのは間違いないのだろうが、一日ごとに大輔と疎遠になっていく自分達とは違い、大輔と賢は長い付き合いをしているかのような友好関係のように見えた。
伊織「どうして大輔さんはあなたを親友だなんて…あんなことをしたあなたを…」
賢「…言い訳はしないよ。罵りたいなら好きなだけ罵ってくれて構わない。僕がデジタルワールドやデジモン達を傷つけたのは事実だからね」
伊織「あなたはそうやって上から目線で人を見下すつもりですか?」
鋭く賢を睨む伊織。
賢「一応言っておくけど、僕は別に許して欲しいから罪滅ぼしをするわけじゃない。ただ、自分がしたことへのケジメをつけなきゃと思ってね…例え誰が何と言おうと、僕は自分のしたことから逃げるつもりはない」
それだけ言うと、賢は犬を撫でてからこの場を後にした。
彼はデジタルワールドでサンダーボールモンを殺した…。
今の一乗寺賢とデジモンカイザーだった頃の一乗寺賢。
どちらが本当の一乗寺賢なのか分からなくなり、伊織はうなだれた。






























進化経路

本宮大輔&ブイモン

ブイモン(アーマー進化)→フレイドラモン(ライドラモン&その他)→ゴールドブイドラモン(サジタリモン)→マグナモン→マグナモン→マグナモンX
今回の作品のブイモンはアーマー進化のみで戦うことにします。
アーマー進化のみではパワー不足が否めないため、一部のアーマー体に特殊能力を付加させます。

フェイト・テスタロッサ&チビモン

チビモン→ブイドラモン→エアロブイドラモン→アルフォースブイドラモン→アルフォースブイドラモン・フューチャーモード

一乗寺賢&ワームモン

ワームモン→スティングモン→ジュエルビーモン→バンチョースティングモン(暗黒進化でベルゼブモン)→ベルゼブモン・ブラストモード→ベルゼブモンX

八神はやて&ギルモン

ギルモン→グラウモン→メガログラウモン→カオスデュークモン(デュークモン)→デュークモン・クリムゾンモード

高町なのは&ガブモンX

ガブモンX→ガルルモンX→ワーガルルモンX→メタルガルルモンX→オメガモンX

ユーノ・スクライア&ツカイモン

ツカイモン→ウィザーモン→ミスティモン→デュナスモン

アリサ・バニングス&コロナモン

コロナモン→ファイラモン→フレアモン→アポロモン

月村すずか&ルナモン

ルナモン→レキスモン→クレシェモン→ディアナモン

アリシア・テスタロッサ&プロットモン

プロットモン→ダルクモン→エンジェウーモン→オファニモン

ルカ・ハラオウン&フレイモン

フレイモン→アグニモン→ヴリトラモン→アルダモン→カイゼルグレイモン→スサノオモン

秋山遼&ドルモン

ドルモン→ラプタードラモン→グレイドモン→アルファモン→アルファモン王竜剣

伊藤一輝&レオルモン

レオルモン→レオモン→パンジャモン→ドゥフトモン→ドゥフトモン・レオパルドモード

スバル・ナカジマ&アグモンX

アグモンX→グレイモンX→メタルグレイモンX→ウォーグレイモンX→オメガモンX

ギンガ・ナカジマ&クロアグモン

クロアグモン→ブラックウォーグレイモン(リミッターで成熟期→完全体→究極体)→ブラックウォーグレイモンX

ティアナ・ランスター&ストラビモン

ストラビモン→ヴォルフモン→ガルムモン→ベオウルフモン→マグナガルルモン→スサノオモン 
 

 
後書き
デジタルワールドの管理者共が無能なせいで異常発生。
ダスクモンと一輝達が応対中 
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