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千年の魂.

作者:風雅 迅
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第二シーズン〜時空大冒険〜
第六章 【Douglas of the attack】
  第七話 《輝きの植木職人》

 
前書き
千魂ターイム‼︎

逆立ちダグラス・・・そのまま、逆立ちをして動くダグラス。しかしその運動能力は、眼球くんに劣らないほど早い、だが逆立ちをしているため、攻撃手段が、噛み付くということしかできない。そんな、哀れな、モンスター 

 
迅「エレダンの仇‼︎‼︎」

そう言って迅は右腕を左から右に振り払い、逆立ちのまま走ってくるダグラスの進路に竜巻を発生させた。

迅「かかれダグラス!」

ダグラスが竜巻に突入し動きが止まり、ダグラスは、竜巻から堪えようと、地面を掴んでいる。
しかし、迅は、それに追い打ちをかけるように、叫び、竜巻の威力が倍増する

迅「そーらを自由に飛びたいなぁ。ハイ!《竜牙虎巫達(タケコプター)》‼︎」

迅の思い通り、ダグラスは、その風に耐えることができなくなり、宙に舞う。
それを見て、空音も跳び上がり、一瞬でダグラスよりも高い地点に達した。
すると、空音は、右手で自分の刀と左手で荊を抜き、まずは、ダグラスが暴れるのを防ぐため急降下でダグラスの両腕を切り落とした
そして、空音は弾くように地面に着地した後再びダグラスに向かって跳び上がり今度はダグラスの首と胴体を切り離した
胴体は、すぐに地面に落ちたが、首は、空音が切った衝撃で、さらに高いところへ跳ぶ
空音は、それに追いつくと左手に持った荊をダグラスの旋毛にめがけて鋭く投げつけた。
空音の投げた荊は、狂うことなく、ダグラスの旋毛を貫き、そのまま、地面に刺さった

空音が、刀を直しながら地面についた時、迅と空音の後ろには、先に切り落とした腕が両サイドに小さな木となってステキな盆栽が仕上がっていた。

迅は、ダグラスがダグラスツリーになっているのを確認し、カイン達に追いつこうとする、しかし、その確認した時だった、木の裂け目の中に、木とは思えないものが見えた、赤が滲んだ緑の服が見えた。
そう、緑の服は、翼撃兵団の制服、滲んだ赤は、血液。

迅「空音!あそこ!」

迅は、見えた先を指差し、空音の視線を、翼撃兵団の制服に向けた
空音も、驚いた表情をし迅の方を見て目を合わせた
二人は、頷きあうと一気にその場所まで跳んで、制服が見えた木の裂け目の中を確認する

すると、そこには、エレダンの姿があった。

迅&空音「エレダン⁉︎」

迅と空音は、驚きと嬉しさの混ざった声でエレダンの名を叫んだ
しかし、エレダンに意識はない、迅は、ダグラスツリーを斬り裂き、エレダンを外に出した

迅「心臓は動いてるが、この右腕はもう使い物にならねぇな、、、」

そう言って、迅は、空音の方を見る
迅は、残念そうな顔だったが、空音は、少し威張った感じの顔で言った

空音「私のナイトスキル、忘れちゃった?」

迅は、その言葉を一瞬で理解した
そう、空音は、めったにナイトスキルこそ使わないが、歌を歌えばその歌の音程やリズムによって、様々な効果を引き起こす、という、この上なく便利なナイトスキルを持っている。
まぁ、空音は、ナイトスキルを使わないというか、いまは、回復の歌しか知らないために、実戦で使うことができないだけなのだ

迅は、残念そうな顔をやめ、空音に、エレダンの回復を頼んだ

迅「頼むぞ!」

空音は、頷いたが、続けて、少し残念そうな顔で言った

空音「でも、私の歌は、傷を癒すことしかできないから、もう既に死んだ状態の右腕は治せないわ、それに、右腕があると無駄な能力がそこに集中して、他の治りが悪くなってしまうの」

空音は、はっきりとは、言わなかったが、迅は、大体のことを理解した、要するに、エレダンを助けるということは、エレダンの右腕を切り落とすと言うことだ。

しかし、迅は、悩まなかった、迅は、すぐ荊を抜き、エレダンの右腕の付け根に当てる

迅「悪いな、エレダン、でも、絶対に生きて帰らせてやる、あの柵の中に」

ブシャッ‼︎‼︎

迅が、荊を振り払い、エレダンの右腕が少し遠くに落ちた

迅「空音!頼む!」

それに頷き、空音は、回復の歌を歌った。

優しい緑の光にエレダンが包まれ傷が少しずつ減っていく

五分もないうちに、エレダンの体は、右腕を除いて元どおりになった
しかし、エレダンは、まだ眠っている。

そこで、迅は、空音にある提案をした。

迅「なぁ、空音、エレダンだが、柵内においていこうと思う、このまま、起きても、右腕が無くなったんだ、いろいろとダメージは、大きいはずだ」

空音もそれに頷く

エレダンが襲われたのが、柵の目の前であったのが不幸中の幸いだろう、迅と空音は、エレダンを抱えて柵を飛び越え、エレダンを柵の見回り兵団に預け、猛スピードで《ダグラスツリーの森》に向かって走り出した















ダグラスツリーの森-入口

リヴァイア「よし、ついたな。お前ら!ここで作戦通り二手に分かれる、俺、貫、カイン、エルン、ミーシャ、アミンが森内へ、残りは、迅と空音以外の誰かが中に入らないようにしてくれ」

リヴァイアが、全員に指示を飛ばす、しかし、カインは、地面に寝っ転がって、真面目に話を聞く素振りも見せない、それに見かねてリヴァイアが声をかける

リヴァイア「分かったか?カイン!」

カインは、ゆっくりと腰を起こして答えた

カイン「そりゃ、もちろん一回説明されてっから分かるよ、でも、その前にやすまねぇか?、体がもたねえ、、、」

しかし、リヴァイアは、首を横に振った

リヴァイア「ダメだ、遅れる、それに、今回は、過去で一番楽だった、かなり距離が縮んだからな」

カインは、不思議な点があったので訪ねた

カイン「距離が縮んだからなって、そりゃないだろ」

しかし、またリヴァイアは首を横に振った

リヴァイア「あるんだ、証拠は、この森がいまと大きくなり続けているということだ」

カインを含め周りにいた全員が驚いた

リヴァイア「原因は、分からないが、確実に大きくなっている
それは、翼撃兵団の測量班の方で数値的に明らかになっている」

カインは、そこまで聞くと、めんどくさそうに立ち上がった

カイン「はぁ、
んで、行きゃいいんだろ、行くなら早く行こう、俺が、この森をさらにでかくしてやる」

カインは、剣を片手で肩に乗せてからそう言って、森に歩き出した

リヴァイアは、カイン自由すぎる行動に少し、困ったが、カインが森に入ってくれただけで充分だった
リヴァイアとしても、どんどんダグラスを倒してもらったほうが役に立つ

リヴァイア「お前らも警戒して行けよ」

リヴァイアのその言葉に、カイン以外の全員が頷き、一行は、森の中へと消えていった

















ダグラスツリーの森-メメメメ区-

周りには、とても大きなダグラスツリーに包まれていて、薄暗く、そこまで視界も届かない

しかし、そんなのカインには、関係ない、近づくダグラスをただ切るだけ、遠くで何が起こっているかなど気にも留めない

貫「はぁ、よくやるぜ、、、」
リヴァイア「血気盛んで何よりだ、助かってしょうがない」

カインには、二人の会話が聞こえない
カインは、木から木へと飛び移り、ダグラスに空中殺法を連続して繰り出している

カイン「それにしても、流石は、ダグラスの根城、やってもやってもシロアリのように湧いてくるな」

そう言ってカインが、ダグラスを三体一気に荊を投げて倒した時、貫の後ろで、ものすごい、地響きが鳴った

ドゴオォォォオオオォォァオォオォォォォオオオォォオォォオォォオォォォオオオオオオオン‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎

カインには、その爆音に聞き覚えがあった、そう、、、

貫「ん、何だ?」

ドゴオォォォオオオォォァオォオォォォォオオオォォオォォオォォオォォォオオオオオオオン‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎

貫の体が一瞬で、隣の木の表面に移動した

そしてもとの貫がいた場所には、眼球くんがいた、しかも、三体、何故かは分からないが、親ダグラスが既にいない、特殊な眼球くんなのだろう、しかし、眼球くんを一気に三体も目にした、カイン達は、とてもじゃないが、そんなこと考える余裕もなく、走り出す
貫も、眼球くんから受けた攻撃は、一撃だけだったので、そこまでのダメージは、なく、急いでカインたちの行く方へ、走り出す

しかし、やはり眼球くんは早い、とても撒ける速さじゃない、しかもここは奴らの巣、完全アウェイだ、どこに行っても場所は、把握されるだろう。

貫は、そこで少し考えた

貫『眼球くんは、最初に狙いをつけたものを狙い続けるんだよな、、、
それなら‼︎‼︎‼︎』

貫は、突然走る向きを変えた
カインたちとは正反対に

貫「カイン!俺が眼球くんを引きつける!ダグラスツリーの森の外まで逃げ切れば俺でも倒せるはずだ!先に最深部に迎え!兵長も突っ込み頼んだよ!」

そう言って貫は、突っ込みをリヴァイアに託して、波導で、道を確かめ、一気に駆け出した

カインは、貫を止めようとしなかった、いや、止める暇がなかった、カインも、最高速で逃げていたし、障害物がありすぎて、到底貫のところまでなど戻れない、だからせめても貫の行動を無駄にしないため、急いで、最深部へと向かった











貫「ちっ!やっぱり速ぇな奴ら」

すると貫は、近くで一番高かった木の枝に止まった

貫「ここからなら」

すると貫は、眼球くんが下を通過するのを狙い、波導の槍を構えた

貫が構えた瞬間、眼球くんが勢いよく下を通過する
それに向かって貫は、槍を放った

貫が放った槍は、一番最後に来ていた眼球くんの頭を貫通した、その瞬間、頭を貫かれた眼球くんが木に変わる

貫「よし、まずは、一体」

そう言って貫は、眼球くんの死体(ダグラスツリー)を確認して、森の出口の方に振り返る

ドゴオォォォオオオォォァオォオォォォォオオオォォオォォオォォオォォォオオオオオオオン‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎

しかし、振り返った瞬間、先ほど通り過ぎたはずの眼球くん二体が貫に襲いかかり、貫は二体同時の突進を受け木を5本突き抜けて6本目の木に背中をぶつける
流石の貫も、なんの受け身も取らずに木、5本を突き抜けたのだから、身体は、ボロボロ、力も入らず、貫は、地面まで落下する

貫は、落下に対しては、ダメージを最小限に抑えたが、既に立つのが精一杯の状態だ、貫は、どうするか考えながら、眼球くん二体を睨みつける

ドゴオォォォオオオォォァオォオォォォォオオオォォオォォオォォオォォォオオオオオオオン‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎
ドゴオォォォオオオォォァオォオォォォォオオオォォオォォオォォオォォォオオオオオオオン‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎

しかし、その時、貫の後ろで眼球くんに負けず劣らず、いや、それ以上の爆音が二回聞こえた

そして、爆音が届いて間もない時、続けて、眼球くんが二体、木になりながら飛んできて、貫を狙っていた眼球くん二体にぶつかり、そのまま、二体は二体を巻き込んで、木を大量に倒しながら、貫から、100mほど離れたところに倒れ、木に変わった

しかし、その後ろから更に、新しい眼球くんが五体現れた、貫は、流石に目を丸くして、驚き、死を覚悟する

ドゴオォォォオオオォォァオォオォォォォオオオォォオォォオォォオォォォオオオオオオオン‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎

しかし、何故か分からないが、眼球くんは、こっちまで寄ってこない、それどころか、何かに攻撃されているかのように、何度ものけぞっている

貫「一体これは、、、」

その時、貫の前に、光に包まれた、男が現れた、しかし、間違いない、こいつは、幻とか、そういうのではない、確実に、存在するものだ

貫が、そんなことを考えていると、その男が、振り返って言った

男「白馬の王子様登場だ!馬いねぇけど、、、、」

貫は、間の抜けた表情で(自称)王子様を見ていた
 
 

 
後書き
To be continued、、、、

突然、貫の目の前に現れた(自称)王子様は、何者なのか⁉︎
迅と空音は、ちゃんとダグラスツリーの森に来れるのか⁉︎
カインとリヴァイア率いる班は、最深部にたどり着けるのか⁉︎

次回、《白馬の王子様って、カレーうどんこぼしたら大変だよな》 
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