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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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第八話 小林中佐!!そんなのどうでもいいから女の子の水着だ!!その十一

 そしてだ、戦いの場に着くと。
 赤褌姿の小林がいた、二人はその彼に問うた。
「あんたが今回の俺達の相手か」
「小林中佐だよな」
「海軍衆の軍服だからわかりにくいけれどな」
「あんたが今回の相手だよな」
「そうだ」
 その通りだとだ、小林は胸を張って二人に答えた。
「私が今回の君達の相手の小林だ」
「今回は軍服じゃないか」
「褌一枚か」
「着衣の水泳という訳にもいかないだろう」
 それで、というのだ。
「君達も服を脱いだらどうだ」
「いや、このバトルスーツ脱いだらな」
「俺達普通だからな」
 その能力が発揮されないからと答える二人だった。
「このままで泳ぐぜ」
「錆びることもないしな」
「ならいいがな、それではだ」
 あらためて言う小林だった。
「今から勝負をはじめよう」
「勝負は二十キロ遠泳です」
 水着姿、見事な白のハイレグのワンピースのお姉さんが説明する。無論このお姉さんも見る二人だった。
「先にゴールした方が勝ちです」
「よし、じゃあな」
「泳ぐぜ」
「小林さん頑張って!」
「私達がついていますよ!」
 ここで黄色い声がしてきた、見れば。
 スクール水着の女子中学生達がだ、小林に声援を送っていた。
「私達中佐の味方ですから!」
「海軍衆の人達大好きです!」
「勉強もスポーツも人の道も教えてくれる日帝衆の人達を応援します!」
「尊敬しています!」
 こう黄色い声をかけるのだった。
「ですから頑張って下さい!」
「ジャスティスカイザーなんかやっつけちゃって下さい!」
「死ねジャスティスカイザー!」
「とっとと成敗されなさい!」
「くそっ、現地の女子中学生からかもかよ」
「日帝衆は人気があるんだな」
 ここでも忌々しげに言うしかない二人だった、準備体操をしながら悪態をつく。
「それに対して俺達はな」
「相変わらず孤独だな」
「誰にも理解されずに罵られてな」
「ヒーローの孤独を味わう日々だぜ」
「ああ、あんた達準備体操なんかしちゃ駄目だよ」
 海の家のおばさんが二人のところまで来て言って来た。
「そんなことしないですぐに海に入って泳がないとね」
「そんなことしたら足がつるだろ」
「下手したら心臓麻痺起こすだろ」
 水泳の前には準備体操は絶対だ。
「身体ほぐして温めておかないとな」
「大変なことになるだろ」
「そうなるからだよ」
 明らかにそれを狙っているおばさんだった。
「あんた達がそれで負けたらいいことじゃないか」
「この婆!手前の店教えろ!」
「今から言って営業妨害してやる!」
 例によって中指を突き立てて怒る二人だった。
「店の前でカラオケ小指立てて歌いまくってやる!」
「ドアラの格好でバク転してやるぞ!」
「ドアラ人気ないらしいからな!」
「そうして嫌がらせしてやるぞ!」
「来るものなら来たらいいよ」
 恫喝に毅然として返すおばさんだった。 
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