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とある異世界の交差物語(クロスオーバー)

作者:鉄龍王
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第7話 鬼の少女、新たな繋がりを得る

 
前書き
来週の3連休は全て仕事なので土日かけて書き上げました。

そして薄桜鬼、とある以外の作品からのキャラを一人出します。かなり改造しました。

キャラの魔改造は気に入らないと思う人もいるでしょうが、出来れば見逃していただきたいです。

お気に入りが2桁に入ってうれしい限りです。このような駄文に付き合っていただき真にありがとうございます。

今回の話はちょっと日常編(?)にしてみましたそれではどうぞ 

 
所変わって此処は常盤台中学の教室。其処に居るのは超能力者(レベル5)の御坂美琴。学園都市に7人しかいないレベル5の第三位で最強の電撃姫……超電磁砲(レールガン)と呼ばれる少女だがその御坂美琴は今………



「…はぁ………」



と、溜息を洩らし、上の空状態になっていた。その理由も三ヶ月前に知り合った少女……雪村千鶴が現在どうしているのか分らないのだ。一応上条と同じ学校に通っている事は分かっているのだが情報はそれだけなのだ。
普通だったら電話で連絡を取ればいいだろと誰もがツッコム所だが生憎千鶴と出会った時 彼女は自分の番号を伝え忘れ、千鶴本人も当然携帯を持っておらず一緒にいた上条は
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電話そのものを学生寮に忘れていた上に、番号を伝えていなかった。美琴本人はこれぐらいの事態は予想出来たため、上条にそのことに関しては全く期待しておらずさてどうしたものかと こうして物思いにふけっていたのだ

そんな美琴に声をかける生徒が一人

「あれ?美琴ちゃん。どうしたの?ため息なんかついて」

「ん?あぁカナ…」



美琴に話しかける少女は茶髪のセミロング、美琴より少々小柄の女の子

この少女の名は“家長カナ”…元々は東京の浮世絵町という町に住んでいた一般人だったが一年前に能力が覚醒し、それを制御する方法を学ぶために一人で学園都市にやって来たのだ。
そして能力は大能力者(レベル4)念動力(サイコキネシス)。能力が覚醒する前はただの中学生の生活を送っていたのだがある事件をきっかけに彼女は力を求めた。

---彼の力になりたい---

かつて自分を助けてくれたある少年に淡い恋心を抱いた。その少年は自分を助けてくれた後も命を懸けた戦いをずっと続けている。後にそれを知った少女は力を強く望んだ。

力がほしい…彼の力になりたい…彼の隣に立ちたい

日に日にその願いが強くなり、なんの運命か彼女に超能力が覚醒したが当初は異能力者(レベル2)だった。だからこそ彼女は力を付けるために単身 学園都市にいく決意を固めたのだ。そのために少年と別れたあの日…もう一度会う時は彼の隣に立てるようになるために彼に伝えた

「私…頑張るから。●●●君の隣を立てるように強くなって帰って来るから!」

彼女は少年にそう伝え一人……学園都市にやって来たのだ。そして転入した常盤台で美琴と出会い、すぐに意気投合して親友と呼べるくらいに仲良くなった



そして冒頭に戻る


「何かあったの?私でよかったら相談に乗るけど」

「う、うん。実はね……」

美琴は千鶴と出会ったあの日を話し、現在は番号がわからないので連絡が取れなくて悩んでいる事を教えた。

「そっかぁ……それじゃぁ、上条さんは?上条さんなら何か知ってるんじゃないの?」

「ぶふぅぅぅっ!!?」

カナから『上条』という単語を聞いた瞬間、乙女として出してはいけない顔で吹き出し、顔を真っ赤にして声を荒げた

「なっ!なななななななななななな何言ってるのよカナっ!!べべべべべべべべべべべ別にアイツの事なんかななななななな何とも思ってないし、そそそそそそそそそそそそれにああああああああああああああアイツの事なんかきききききききききききききききき気にしてないし、アイツにめめめめめめめめめめめめめめめめ迷惑かかるかなとか、へへへへへへへへへへへへへへへへ変な心配なんてしてないんだから!」

「あ、あの~…美琴ちゃん?私別にそんなつもりで言ったわけじゃぁ」

自分の世界に入り、何か壊れ始めた始めた美琴にカナは少し引きながらも、美琴が落ち着くのを待った。

「美琴ちゃん。落ち着いた?」

「う、うん……ごめん、カナ………」

「ううん。それでどうする?私この前上条さんから連絡先の番号教えてもらったから私が聞いてもいいけど…」

「…………は?」

カナの質問の中に聞き逃せない言葉を聞いた美琴は目を点にし、再び動揺 動転しながらも何とか事の次第を確認した

「は、はあああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?ちょっと何でカナがあのバカの連絡先を知ってるの!?私だってまだアイツの番号持ってないのに!!」

美琴は信じられないと目を大きく見開き、カナに詰め寄る。一方のカナは苦笑しつつ頬をポリポリ掻きながらその理由を教えた

「ははは。……あ~~2週間くらい前に上条さんがATMでお金を下ろそうとしたけど何故かカードが読み取りできなくなってお馴染みの『不幸だー!』って叫び声が丁度近くを通っていた私が気づいてね。かわいそうと思ったから…」

「もういい。その後何があったか大体察しが着いた……ん?ちょっとカナ、アンタまさかアイツにお金貸したんじゃぁ…」

「ああそうじゃなくて、ちゃんとお金が下ろせる銀行があるところに案内しただけ。まぁ、上条さんにお金を貸したところでいつ返してくれるかわからないしね」

「あ……そ、そう」

さり気なく毒を吐いているあたり、この子何気に毒舌家だなと美琴は親友に対して僅かな恐怖心を抱いた。そしてカナは美琴に『それでどうする?』と上条に雪村についての情報を聞くかの確認をする。

「え!? う、うーん……………………オネガイシマス」

上条の番号を知るチャンスで“嬉しい”半分と“どうしよう!折角のチャンスだけどやっぱり色々恥ずかしいし、やっぱりコレはまた今度にしよう”…が3分の1、“でもやっぱりアイツの番号欲しいし、お願いします!!”が残りの3分の2とイロイロ悩みながらもやっぱり自分の欲望に従い、カナに電話をお願いした。


そして放課後カナは上条に電話し、聞いたところ千鶴と同じクラスになったことを知ったカナは『美琴ちゃんが雪村さんという人に会いたがっています。何とか時間を作れませんか?』と簡単に伝えると上条から、『わかった。じゃあ雪村を連れて来るから待ち合わせ場所はどうする?』と返事が来たので美琴と確認して『だったらこの前奢って貰ったファミレスで』と返事をし、カナは美琴と共にファミレスで上条が来るのを待っていたのだが 
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……………………………………………………………………………………………………………………何故か美琴の友人の白井黒子、初春飾利、佐天涙子も一緒に居た。

「初春さんと佐天さんはともかく何でアンタがいる?黒子。確かアンタには千鶴さんと会う話しはしてないはずよ」

「イヤですわお姉さま(わたくし)だってお姉さまのご友人にご挨拶したいと思った次第ですわ」

と、白井はそれらしい理由を爽やかな笑顔で言うが美琴は少々疑問の視線を送りながら

「ふ~ん…本音は?」

「紹介を建前にお姉さまをケダモノの如き目線を送るあの類人猿を今度こそブッ血Killためですわぁっ!!あの野郎今度という今度はマジでこの杭で心臓にテレポートしてやりますわぁっ!!そして!あわよくばお姉さまのあ~んな事やこ~んな事もやりたい放題でぐへへへへへ~」

と言いながら白井は懐から手の平から溢れるくらいの巨大な杭を取り出す。堂々と殺人宣言を言い放ち、乙女ではなく最早オッサンの顔でヨダレを垂らしながらの危ない発言。これには流石の美琴も焦り、強烈なツッコミを入れる

「やっぱりそっちが本音か!!いい加減そういう方向に走るのはヤメロって言ってるだろこの変態がぁぁああああっ!!」

「あ”あ”ぁっ!!いい!いいですわ!これだから!露払いは!止められないんですのおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」

かなり危ない方向で喋る白井と少々…というよりかなり危ないレベルの電撃を浴びせている美琴もあまり人のことをいえないかも知れない。
さすがにコレはいけないと感じたカナは二人をストップを掛ける

「ちょ、ちょっと…二人とも……!!流石に店の人に迷惑がかかるよ!?」

「「あ……」」

ようやく自分たちの状況に気付いた二人は少々気まずい雰囲気を出しながら席に座りなおした

「ご、ごめんカナ…」

「す、すみません家長先輩……」

「ほら、そろそろ上条さん達が来る時間だよ?」


そうしていたら上条ともう一人、おとなしそうな女の子が姿を現し、美琴にとって久しぶりの再会になる千鶴を暖かく出迎えた

「千鶴さん!お久しぶりです」

「美琴ちゃん!会いたかったよ!」

二人は互いの手を握り合い、再会を喜んだ。二人の挨拶が済んだ所で改めて千鶴は他のメンバーに挨拶をする

「はじめまして。3ヶ月前に美琴ちゃんにお世話になりました雪村千鶴と申します」

「こ、これはご丁寧に、(わたくし)はお姉さまの露払い、及び風紀委員(ジャッジメント)を務める白井黒子と申します」

「私は白井さんと同じ風紀委員(ジャッジメント)をしてる初春飾利です」

「どうも~御坂さんの友達の佐天涙子でーす」

「私は美琴ちゃんのクラスメイトの家長カナです」

3人はそれぞれ頭を軽く下げて挨拶し、千鶴も挨拶する


こうして3人は千鶴の人柄に好感を抱き、すぐに仲良くなった。
白井と初春、佐天は千鶴の事を『雪村先輩』。カナは美琴と同じ『千鶴さん』と呼ぶようになった。
こうして上条を入れた7人は千鶴の歓迎会として公園やゲーセン等を歩き、クレープ屋で休憩することになった。

「あ、上条さん!私たち座れる場所を確保しますので7人分のクレープお願いしますね」

佐天は可愛い笑顔で上条にお願いするが本人は即座に反応する

「ちょっと待て!7人分ってそれ全部俺に奢れって事か!?唯でさえ上条さんは今月ギリギリの生活なのにここでお前らの分の金を払ったら上条さん明日から塩と水だけの生活ですよ!?」

「やだな~上条さん冗談に決まってるじゃないですか!…………………………………………………………10分の1だけ(ボソッ)」

「それほとんど本気(マジ)じゃねぇか!!」

「すごいですね上条さんいつも補習ばかり受けてる割には理解が早いですね」

「お前それバカにしてるよな!?明らかに年上の上条さんをバカにしてるよな!?」

「いやいやバカになんてしてるわけないじゃないですか~私にとって上条さんはヒーローなんですよ?そんな上条さんをバカにするなんてありえませんよ。ただイジルのが楽しいだけですよ?」

「余計たちが悪いわ!!」

と、上条と佐天の口喧嘩……というより佐天の上条イジリが始まり白井と初春は『ああ、始まった』という顔で場所を取りながら二人を見守り、美琴は『いい加減学習すればいいのに』と呆れ顔でため息を漏らし、カナは苦笑しながら美琴と千鶴を連れて6人分のクレープを買いに行った。千鶴だけはいまいち理解できなく、美琴とカナに話しかけた

「ね、ねぇ…止めなくていいの?」

「いいんですよ。あれはいつもの恒例行事みたいなものですから」

「いつもなの?涙子ちゃん当麻君のこと嫌いじゃないんでしょ?」

「はい。涙子ちゃん、妙に上条さんの扱いがうまくて当の本人はイジラレてる事に未だ気付いていないんですよ」

「そ、そうなんだ……この時代の女性って強い人が多いね(ボソッ)…」

「千鶴さん?」

「あ!ううん!なんでもないよ!」

「…………」

美琴は無言で二人の話…特に千鶴を見守っていた

(千鶴さん…幕末の頃を思い出してるのかな……)

そんなこんなで3人は7人分のクレープを無事に買い、場所取りしてくれた4人の場所に向かい改めて7人でクレープを食べ始めた。

「私、クレープなんて初めて食べる」

「そうなんですか!?」

千鶴の始めて宣言で初春が驚いた声を上げる

「うん。私はそんなに食べるほうじゃない事もあったけどそれ以上にこういうのを食べる機会がなかったからね」

「「「「「へ~~~~…………」」」」」

そうしている時に上条はある建物に注目した

「……ん?」

「上条さん。どうしました?」

初春がそれに気付き、上条に聞くと

「いや、なんであの銀行シャッターを降ろしてるんだろうなって思ってな。まだ営業終了の時間じゃないはずなのに…」

「「「「…………」」」」」

カナを除く4人はその展開に非っ常~~~に覚えのある展開だと感じた次の瞬間!!


---ドォオオオオオンッ!!!---


突然銀行のシャッターが爆発し、その煙から6人の男達がそれぞれ大きなバックを片手に持って走り出した。

白井と初春はすぐに警備員(アンチスキル)に連絡し、佐天とカナは初春と一緒に近くの子供達を避難誘導させていた

「急げ!警備員(アンチスキル)が来る前にさっさとずらかるぞ!!」

リーダー格の男が声を荒げながら仲間の男達に指示を出す。しかし

風紀委員(ジャッジメント)ですの!」

白井は風紀委員(ジャッジメント)の証である緑の腕章を見せ強盗たちに投降する様に告げるが強盗達は逆に笑い飛ばした

風紀委員(ジャッジメント)も人手不足か?こんなガキの手を借りなきゃ事件解決できないってか!?」

白井も強盗のこの発言に頭に着たのか額に青筋を浮かべていた。強盗の1人がそれに気付かず白井に近づき、殴りかかった

「おいお嬢ちゃん。さっさと消えないと、怪我しちゃうぜぇ!?」

「以前他の強盗にも言いましたがそういう三下のセリフは……」

男の拳が白井に迫るが、白井は冷静に強盗の拳を見極めてアッサリと拘束した

「アガッ!?」

「死亡フラグですわよ?」

そしてあっと言う間に他二人の強盗を白井は拘束し、残りの3人を拘束しようとした矢先…

---キィィイイイイイイイイイン!!---

「ぐぅ!!」

「うぁああ!」

「頭が…!」

「これ、まさか!」

甲高い音が鳴り響いた瞬間、白井、初春、家長、御坂の4人が突然頭を抑えて苦しみだした。上条と佐天、千鶴は急いで4人の傍に近寄って倒れている4人を何とか運んだ

「初春!しっかり!!」

「カナちゃん!黒子ちゃん!がんばって!!」

「おい御坂!しっかりしろ!」

上条たち3人が御坂達4人を何とか運ぼうとした矢先、突然一台のワゴン車ががやってきた強盗たちが乗っていた車であろうそのワゴン車に大型の機械が積まされていた。
残りの強盗達は勝ち誇った笑みを浮かべながらこう叫んだ

「ひゃはははははは!やっぱスゲェなこのキャパシティダウンってやつは!!」

「能力者を動けなくしちまったよ」

「きゃぱしてぃ…だうん?」

初めて聞く単語に上条は頭に疑問符を浮かべた

「この音を鳴らしている機械です!この音は能力者の脳に刺激を与えることで相手の能力を妨害する効果があるんです!!」

初春が苦しんでいる状態にも関わらず上条達に伝えた事で上条達は今何をやらなければいけないのかすぐに判断した

「よし、佐天、雪村!2人は御坂達を安全な場所に運んでキャパシティダウンを壊してくれ!強盗達(コイツら)の相手は俺がする!」

上条は右手を力強く握り、戦闘体勢に入る。それを見た強盗達は面白くないのか上条を鋭く睨み付けて

「おいボーズ。お前一人で俺達に勝てるとでも…「そうやって長話している奴からまず1人!」ってゴブゥッ!!」

上条は遠慮なく強盗の1人を殴り飛ばす。次に

「この野郎!!」

仲間を殴り倒されて激情した強盗が殴りかかるが上条も多くの修羅場を経験しているため素人丸出しの拳など彼にとっては遅く見えるのだ。
そして何より彼の拳は一撃で相手を沈める力があるため彼のカウンターは…

「ゲボォァ!?」

拳をうまくよけた上条は擦れ違いに強盗の腹に渾身の一発をおみまいしたので
強盗はアッサリと倒れ後は1人と上条が顔を上げた瞬間

「動くんじゃねぇ!!」

突然の声に反応した上条は声がした方に視線を向けると強盗達の最後の1人が千鶴を抑えて頭に銃を押し付けていた

「手前ぇっ!!」

「動くなッつってんだろ!!コイツがどうなってもいいのか!?」

「く……っ!」

直ぐに千鶴を助けたいが銃を突き付けられているため今は動けない

「よーし…いいか?絶対に動くなよ?動いたらこのガキの頭を吹っ飛ばすからな!!まずはお前がのした俺の仲間を全員車に乗せろ!」

今はまだ脅しの段階だろうが下手に刺激すれば確実に千鶴の命が危ない…!
流石の上条も人質を取られた以上、黙って言うことを聞くしかなかった

「へへ、まさか無能力者(レベル0)にここまでやれる奴が居るたぁな」

強盗の要望どおりに上条は気絶したままの他の中間達を車に詰め込み、千鶴の開放を要求した。

「お間の仲間は全員車に乗せた!だから雪村を開放しろ!!」

しかしこんな奴らがそう簡単に言う事を聞くはずがなく

「ばぁーか!そう簡単に放すわけないだろうが!」

そう言い争いをしていたら何時の間にか目を覚ました千鶴が

「貴方は……何故こんな事をしてるんですか…」

「ああ?」

「こんな事して…恥ずかしくないのですか?お金を奪って、人を脅して、傷つけて……貴方は恥ずかしくないのですか!!!」

初めの声は小さかったが徐々に大きくなり、最後に腹の底からの力強い言葉の為か人質を取って有利な状況になってるはずの強盗は気圧されたのだ

「う、うるせえっ!俺は今がよければそれでいいんだよ!どう生きようが俺の勝手だろうが!」

「貴方はそれで良いんですか!自分の最期が来たとき、悔いがないと…貴方は胸を張って言えるんですか!!」

今の千鶴は人質という危ない状況のはずなのに彼女の目には恐怖の色が一切写ってなかった。

「う、うう……」

千鶴の類の無い迫力にこの強盗は今彼女に呑み込まれた。そして………このチャンスを見逃す上条じゃなかった。
呆然としている強盗の懐に入り込み、右手を強く握り締め

「隙だらけだよこの野郎!!」

「し、しまっ!」

気付いたときにはもう遅く上条の力強いアッパーが飛んだ

「ぶへぇっ!」

これで最後の強盗も戦闘不能になり、後は警備委員(アンチスキル)が来るの待つのみとなりワゴンに積まれていたキャパシティダウンを破壊し、これによって弱っていた御坂達は復帰し、多少イライラが溜まっていたのか暴れようとした美琴を以外にもカナが抑えて

『美琴ちゃん……ちょっと此処は私に譲って……ね?』

『イエス!アイッマム!!』

『黒子ちゃんも………イイヨネ?』

『サー・イエッサー!ですの!!』

レベルでいうなら美琴が上のはずだがカナの黒い笑みを見たせいか美琴は即座に敬礼し、普段絶対使わないだろう言葉を使い即答した。何時の間にか白井も敬礼し、初春と佐天は互いを抱き合いブルブル震えていた。
上条は思った“もしかしてこの家長カナが常盤台の頂点に立ってるのか?”っと。しかしこんな事を喋れば絶対殺されると直感が叫んでいるのでこれは口に出さない。何故なら…

「さ~ておじさんたち?わたしたちね?きょうはじめてこのがくえんとしにきたともだちとたのしいおもいでをつくるよていだったんだよ?それなのになにこれ?なんでおじさんたちごうとうなんてばかなことしてくれたの?おかげできょうのおもいでがだいなしじゃない。どうしてくれるの?どうおとしまえつけてくれるの?ねえ?こたえてよおじさん」

そう言いながら家長は真っ黒な笑みで自身の能力で強盗達が乗ってる車を文字通り(・・・・)ブンブン回しているのだ家長の念動力(サイコキネシス)で車をジェットコースターの様に回しているのだその為中に居る強盗達は…

「お、おじょうちゃん!…俺達が悪かった!…だから・・・!ゆるして…!」

「は、はきそう…!」

「………………(気絶中)」

「かぁちゃああああん!たすけてえぇえええええ!!」

警備委員(アンチスキル)さぁああああああん!早く来てぇえええええええ!」

「……だ、でめ……はく…おぼろろろろろろ……」



ちなみにこの拷問は警備委員(アンチスキル)が来るまでずっと続いたそうな…

そのため強盗達の悲鳴は喧騒の中でも10キロ先でもかなりの音量で響いたそうだ 
 

 
後書き
何とか書き上げました。来週はパソコンに触れないので大急ぎで作りました。

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