| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第七話 安東中佐!相撲ごっつあんです!!その十五

「神社の場所を知らずに」
「そうだよ、何だよここ」
「物凄い辺鄙な場所じゃねえか」
「ったくよ、桜井市って思ったより広いな」
「やたらと神社仏閣もあってな」
「天理教の教会もあって」
 特に敷島大教会が大きい、JRの電車からはっきり見える位に。
「何処が何処かわからないぜ」
「道を聞いてもわからなかったぜ」
「あの婆さん親切に教えてくれたけれどな」
「それでもな」
 道がわからなかったのだ、この大兵主神社までの道が。
「本当にな」
「難しい場所だぜ」
「駅前に神社仏閣が集まってるとかな」
「そういうのはないんだな」
「奈良市みたいにな」
「そうじゃないんだな」
「ここは桜井だ」
 安東が二人にこの事情を話す。
「奈良市とはまた違う」
「そうなんだな、ったくよ」
「桜井の観光はちょっと大変だな」
「今度は長谷寺とか面白いって思ったんだけれどな」
「三輪大社とかな」
 何気に希望も言う二人だった。
「大阪の住吉神社も行ったしな」
「桜井の神社も回りたいな」
「酒も飲んで」
「そうしてな」
 こう言ってだ、そうしてだった。
 二人は今度はだ、周りのマスコミと観衆にこう言うのだった。
「おい、戦いの後だけれどな」
「素麺食いたいからな」
「それより前にちゃんこな」
「今思い出したけれど相撲だからな」
 相撲とくればだった、まさに。
「ちゃんこだよ、ちゃんこ」
「ちゃんこ食いたいからな」
「俺達それぞれ十人分は食うからな」
「それだけ用意してくれよ」
「こいつ等何処まで図々しいんだよ」
 観客達は二人の今の言葉に呆れてこう言った。
「もう勝ったつもりかよ」
「しかも素麺用意しろとかちゃんこ食わせろとか」
「物凄い図々しいな」
「というか図々しいにも程があるだろ」
「こういう奴を破廉恥って言うんだな」
「子供に教えておくか」
 またこうしたことを言われる二人だった。
「こういう奴になるなってな」
「最低人間二人だってな」
「ここまでリアルな反面教師いないぜ」
「俺達も注意しないとな」
「ああ、他人は鑑だよ」
 いい意味でも悪い意味でもだ、そして二人は紛れもなく悪い意味でのそちらである。そうした話をしてだった。
 そのうえでだ、二人にこう言うのだった。
「ちゃんことか勝ってに食ってろ」
「いつも給料とかボーナスとか言ってるしな」
「手前等の金で買って食え」
「素麺もな」
「ちっ、奈良県民はケチ臭いな」
「桜井市民は特にな」
 正論に悪態で返す二人だった。
「そんなのだから駄目なんだよ」
「神社仏閣があちこちに分かれてるんだよ」
「長谷寺と大三輪神社離れ過ぎだろ」
 その三輪大社だ。
「談山神社山奥だしな」
「しかも敷島大教会どれだけ大きいんだよ」
「作者危うく三輪大社と間違えるところだったんだぞ」
「この大きな神社が、ってな」
「リアルで巨大過ぎるんだよ」
 桜井市のことをあれこれ言う、しかしそれも終わって。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧