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千年の魂 〜Episode of Lincoln〜

作者:風雅 迅
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Special episode NO.1 クレイジーティーチャーリンカーン
  第十話 《居場所》

 
前書き
リンカーンの前にとうとう、現れた黒幕、リンカーンは、学校を守れるのか
リンカーン編最終話 スタート 

 
ドゴオォォォォォォォォオオン‼︎‼︎

リンカーンの拳と謎の男の氷がぶつかり合う
リンカーンは、氷の破裂する衝撃で再び校舎の壁に突っ込む

ヴィクトリア「リンカーン‼︎‼︎」

ヴィクトリアは、慌ててリンカーンの方へ走り出す

?「うるさい奴だな、、、」

そう言って冷気を使う男は、手をヴィクトリアに向けて指先に氷の矢を作り出した

?「永遠に黙ってろ、、、」

男は、なんの躊躇もなく、氷の矢をヴィクトリアに向けて放った
リンカーンは、それに、気付いて瓦礫の中からヴィクトリアに叫ぶ

リンカーン「ヴィクトリア‼︎後ろだ‼︎後ろ‼︎頼む!よけてくれ‼︎」

ヴィクトリアは、その声に反応して後ろを振り向く、しかし、ヴィクトリアは《ナイトスキル》が、まだ未熟なため使えない。
使えたとしても、ヴィクトリアの反応速度で、あの速さの矢を交わすのは不可能だ、リンカーンですら交わせないであろう

矢は、大気を裂き、凍らせながらヴィクトリアに襲いかかる

リンカーン「ヴィクトリア‼︎‼︎」

バキンッ‼︎‼︎

突然、紫と赤の炎が氷の矢を砕き割った

鵞卯楼「やっぱり、貴様の仕業だったか、氷雨 雪哉(ひさめ ゆきや)、組の下っ端に成りすまして何をやってんだ」

中庭を挟むようにして建つ校舎の屋上にそれぞれ分かれて、火豪と鵞卯楼が立っていた
そして、鵞卯楼の様子からすると、鵞卯楼達と、男、氷雨 雪哉は、一度あったことがある、いや、鵞卯楼の言い方からすると、しつこく会っているようだ

鵞卯楼と火豪は、校舎から飛び降りて、氷雨の前に立ちはだかる

火豪「俺の生徒に手、出してもらっちゃ困るぜおっさん」

火豪が、おっさんと言った瞬間、氷雨は、表情一つ変えずに火豪と鵞卯楼に向かって来た。
両手に氷の剣を作り、二刀流のように操る、鵞卯楼と火豪は、二人同時に氷雨に向かっていく
リンカーンから見た感覚では、スピードは、火豪と鵞卯楼の方が上に見えた、それに、2体1の戦いだ、氷雨に勝ち目は無いと思った、しかし、間違いだった

氷雨は、鵞卯楼と火豪が近くに接近するのを待っていたのだ、

氷雨「《Absolutezero(アブソリュートゼロ)〜絶対零度〜》」

氷雨は、手に持っていた氷の剣を地に突き刺した
するとそこから、一瞬のうちに周りに氷が突き出した

バキャアァァァァァアン‼︎

冷気が激しくて視界が悪い、出来る事なら、あの二人が、氷雨を倒してくれていたらと思った

少しずつ、冷気が晴れ、目を塞ぎたくなるような光景が目に入ってきた

氷雨「、、、相変わらずお前らは、弱い、冷静さが足りねぇ」

そこに、あったのは、氷雨の氷によって炎ごと凍らされた鵞卯楼と火豪の姿だった

リンカーン「うそだろ、、、」

リンカーンは、もう、勝機を失っていた、夜神の仲間の二人が一撃でやられた、リンカーンも馬鹿じゃ無い、分かる

リンカーン「勝てるわけがない、、、」

氷雨は、にやけながら言った

氷雨「リンカーン、、、だな?
始末する前に教えといてやる、俺は、お前の親父を殺した、ある目的のために。
そして、今、俺の目的は、お前を殺すことだ、だがお前を殺して終わりじゃない、、、それだけは、言っておく」

そして、氷雨は、再び氷の矢を作り出した

氷雨「トーマスによろしくな、、、」

リンカーンは、驚いた、何故、氷雨が、親父の名前を知っているのか、、、それ以上に、名前を知っているだけならまだしも、なぜ、名前を言ったのか、

リンカーン「まさか、お前、親父と何か、殺した事以外にも関係が、、、」

氷雨は、その質問には応えなかった、

氷雨「時間切れだ」

氷雨が、氷の矢を放つ、それをリンカーンは、腕をやられながらも、なんとか致命傷は避けた

リンカーン「普通に戦っても、それ以上で戦っても、勝ち目は無い、どうすれば、、、」

氷雨は攻撃の手を緩めずに氷の矢を連射する

ヴィクトリア「リンカーン!よけて!」

リンカーンは、考えこんでいたがふと我に返り氷の矢を交わす
しかし、リンカーンが氷の矢を交わした瞬間、氷雨のターゲットは、一時的にヴィクトリアへと移り変わった

氷雨「ちょっと、邪魔しないでくれるかな、嬢ちゃん、、」

無理な体制で矢を交わしたリンカーンは、体制が立て直せていない

リンカーン「しまった‼︎」

氷雨が、氷の槍を作り出し振りかぶる
その時、後ろから奏真が現れた、突然現れたが
氷雨は、冷製に槍の向きを変えて奏真に投げる

奏真「アクアフィールド‼︎」

奏真の周りが水に包まれた
氷雨の槍は水に入った瞬間失速し奏真は、槍を破壊した
しかし、氷雨は、もう次の事をしようとしている

氷雨「チッ、次から次から、しつこい、、、きりがない、リンカーン、てめぇをさっさと始末する」

そう言って、氷雨は、特大の矢を構え、撃ち放った

リンカーン「‼︎」
奏真「リンカーン‼︎」

ブザンッ‼︎

血が舞い散った、しかし、リンカーンの血ではない

リンカーン「、、、、あ」

ヴィクトリアがリンカーンの前に立っていて、口からは、少し血が流れている

バタッ‼︎

ヴィクトリアが地に倒れて血が地面に広がる、ヴィクトリアはまだかすかに息がある
リンカーンは、何が起こったか脳内の処理が出来ない
しかし、本能的に、ヴィクトリアに駆け寄る

リンカーン「ヴィクトリア‼︎おい‼︎うそだろ、、、」

リンカーンは、涙を流す
すると、ヴィクトリアは、最後の力を振り絞るようにして手でリンカーンの涙を拭った

ヴィクトリア「泣いちゃダメだよ、笑って、、、、
あなたの笑い声は、私の幸せだから、、、なんやかんや言ってたけど、リンカーンは、私が部屋に一緒にいることを許してくれたし、少しの間だったけど一緒に笑えて嬉しかった、、家族を失った私に《居場所》を与えてくれたこの学校を、、、守って、、そして、いつでも、私に聞こえるくらい笑っていて、、、そしたら、、、私、、、全然さみしくなんかないから、、、、、」

それだけ言うとヴィクトリアは、微笑みながら動かなくなった

氷雨「どうした?戦意喪失か?」

氷雨は、そう言って後ろにいる奏真を蹴り飛ばしてからリンカーンめがけて、氷の矢を放った

バリンッ‼︎

氷の矢が空気中で消滅した、そして、氷の破片が舞う中に夜神がいる
夜神は、まわりをみまわすと

夜神「遅かったですか、、、そして、鵞卯楼、火豪、奏真もなかなかのやられようの様ですね」

夜神は、その途端、目つきが変わり、ものすごい覇気を纏った
そして、手を横に勢い良く振る

夜神「ムーンパワー」

瞬間、鵞卯楼と火豪の氷がとけ、奏真が意識を取り戻した
そして、リンカーンは

リンカーン「、、、、、、、」

夜神は、振り向かずにリンカーンに言った、戦闘モードのせいで口調はすっかり変わっている

夜神「そのまま、そこで悲しみに打ちひしがれるか?それとも、ヴィクトリアの願いを叶えるために戦うか?選べ!迷っている時間はない‼︎‼︎‼︎」

リンカーンは、ヴィクトリアの手をヴィクトリアの胸の上に重ねると何か言葉を発し出した

リンカーン「HA、、、、、HAHA、、、、、分かったぜ、寂しく無いなら俺は、いつでも笑い続ける‼︎」

夜神は、全体に指示を出す

夜神「行くぞ‼︎」
鵞卯楼&奏真&火豪「おう‼︎」
リンカーン「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA」

氷雨は、先程のように氷の剣を二つ作り出した

氷雨「Absolutezero(アブソリュートゼロ)〜絶対零度〜」

氷雨が、氷の剣を地面に刺そうとした瞬間

リンカーン「HAHAHAHAHAHAさせるかよ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」

リンカーンが、ものすごい速さで氷雨の頭上に飛び上がり、氷雨の頭を思い切り踏んだ
同時に地面に亀裂が入る

氷雨「くっ‼︎どうしたんだ、突然、、、」

氷雨は、リンカーンに踏まれたところを押さえながら前をみた、すると10cmも無いところに、赤、紫の炎、水圧の拳があった、三つの拳は、氷雨を、戦闘不能にするにはじゅうぶんすぎた、もちろんあたればだが
氷雨は、それを氷の壁によって威力を弱める

バリィン‼︎‼︎

氷の破片が空中に舞う、その中から、何やら光をおびた物質を氷雨は見つけた

リンカーン「Information switch(インフォメーション スイッチ)〜情報転換〜」

リンカーンが、指を鳴らすその瞬間氷雨が見つけた光は次々と爆発した

ドゴオォォォォォォォォォォォオオオン

氷雨「チッ、今回は、ここまでか」

そう呟くと、氷雨は、氷に包まれて消えて行った

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

リンカーン「それ以降、氷雨の姿は、発見出来なかった、そして、ヴィクトリアが目を覚ますことも、、、しかし、俺は、暗い闇を今も進み続けているわけじゃないヴィクトリアは、笑い続ける限りそばにいるからな」

目の前の生徒達は、涙を流しながら言う

迅「なんか、リンカーン、うん、感動した、、、なんか、すまなかった、散々てめぇの笑い方馬鹿にしたもんな」

リンカーンは、いつものリンカーンに戻り言った

リンカーン「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAノープロブレムだ、分かればいい分かれば」

その時、授業の終わりを知らせる金がなった

キーンコーンカーンコーン

リンカーン「よし、授業お〜わった!それじゃ、少年たちよさらばだ」

そう言って、リンカーンは教室のドアを開ける

ガラッ

?「はい、お弁当、忘れてたわよ」
リンカーン「HAHAHAHAHAつい忘れちまったよ、校長がせかすから」

リンカーンは、謎の綺麗な女性から弁当を貰いながら
バカ笑いしながら、平気で嘘をついている
いつもなら、生徒が突っ込むのだが今日は、ちがう
一同、驚きで言葉が出せない

しばらく、リンカーンと謎の美人との会話だけが教室に響いていたが
迅が恐る恐る聞いてみる

迅「この人ってまさか、、、」

リンカーンは、すらっと応えた

リンカーン「HAHAHAHAそう!こいつが、例のヴィクトリアだ」

一同一気に突っ込んだ、不満ではなく、只只なぞだったから

一同「なんで生きてんだあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」

リンカーンは、笑いながら説明する

リンカーン「そりゃ、死んだ奴が生き返るなんて方法は一つだろ?」

一同は、なんだか嫌な予感がして仕方が無い

リンカーン「《ドラゴン○ール》だ!」

嫌な予感が的中し一同は叫ぶのだった

一同「こんなオチ⁈⁈⁈⁈⁈⁈⁈⁈⁈⁈⁈⁈⁈⁈」
リンカーン「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA」 
 

 
後書き
〜〜FIN〜〜 
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