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Fate/staynight/the/crossovermoment

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求めていた現実

 
前書き
前回の続きです。
感想が聞きたいのでコメント下さい!! 

 
とある一帯の地域は常識の許容範囲を超え非現実非常識が普通で当たり前だった。
魔力を持つ魔術師が魔法を発動、普通の現実なら有り得ない出来事が普通に行われ非現実が現実に変わっていた。
俺が求めていた非現実、現実が有り得ない現実が今、俺の目の前では当たり前の光景だ。

「現実が有り得ない非現実、、、君の求めていた空間じゃないかニャ?」

「ああ、俺の求めていた現実だ。
現実が通用しない非現実で非常識な世界だ!」

目の前の空間、現実は俺の求めていた現実だ。
普通の日常が不確かで非常識が当たり前の非現実が俺の求めていた現実、俺の憧れた世界は存在する。
実感が湧いてくる。目の前の世界は絶対に現実では有り得ない。

「私は長靴を履いた猫の英霊だから、現実とか非現実の判別は出来ないニャ。
が、君の望む非現実なら良かったニャ」

自然と笑みが溢れる。
望んていた非現実が存在するのだ。嬉しくない訳が無い。

「戦闘は、、、女の子の方が優勢かニャ~~~~~。
サーヴァントと上手く連携して怒涛の攻撃、血が滾るニャ!」

モオズ・アカラトの毛が逆立った。
猫特有の仕草で解る。モオズ・アカラトは興奮している。
目の前の魔術師とサーヴァントの闘いがモオズ・アカラトの心に宿っている闘争心を掻き立てる。
が、モオズ・アカラトは荒ぶる闘争心を抑え、魔術師とサーヴァントの闘いを見守る。

「流石、長靴を履いた猫の英霊 モオズ・アカラトだ。
我慢出来ない欲を抑えるなんて」

先程まで闘争心が身体から溢れ出ていた モオズ・アカラトは冷静だ。
数秒前は興奮状態で何時、爆発しても不思議じゃない状態から無理矢理、クールダウン。

「時には我慢も必要ニャ~~~~~。
我慢は身体に毒だけど我慢すれば、する程、楽しみも倍増ニャ!」

可愛らしい猫の顔で結構、戦闘好きの モオズ・アカラトは見守る。
俺もモオズ・アカラトを見直し目の前の戦闘を観察する。

「私の推測では、、、女の子と共に闘っている英霊はアーチャーニャ~。
で、老けたオッサンの方の英霊はライダーニャ~」

「見ただけで判断出来るのか?」

「推測だけどニャ~。女の子の側の英霊は弓を持っている。
なら、アーチャーと判断しても間違いじゃないと思うニャ~」

確かに聖杯戦争に選ばれた女の子の英霊は弓を構えている。
なら、闘っている英霊は何故、ライダーと判断出来たのか?

「老けたオッサンの方は見た感じからしてライダー的なオーラを醸し出してるニャ~~~」

「ライダー的なオーラ?
無茶苦茶な決め方だが、言われて見れば、、、そんな感じもするような?」

「七つの器に別けれた英霊に与えられる「クラス」が英霊の正体を解き明かすヒントになるニャ~。
大体の英霊なら所持している武器で英霊の正体が判別出来るニャ~」

「弓使い 「アーチャー」か。
不自然の欠片も見当たらないが、、、老けたオッサンの方は何者なんだ?」

モオズ・アカラトはライダーと判断したらしいが所持している武器は、、、鎖鎌?
鎖鎌ならアサシンの方が似合いだが?

「私の勘が囁いてるニャ~~~~~!
あの英霊、とんだ曲者ニャ!!」

「曲者?」

シャーーー!!と猫特有の表情が実に可愛らしいがモオズ・アカラトは怒っている?

「奴は英雄を侮辱してるニャ!!
奴は二つの器を持つ英霊ニャ!!」

モオズ・アカラトの目の色が変わっている。
魔法の類だろうが、見知らぬ魔法だ。

「奴は本来はライダーの筈なんだニャ!
でも、アサシンが混じってるニャ!!」

「ライダーとアサシンが混じってる?」

「本来の英霊は七つの器「クラス」に別けられるニャ~。
セイバー・アーチャー・アサシン・ライダー・キャスター・バーサーカー・ランサー。
英霊に与えられる器「クラス」は英霊に一つのみ。
にも関わらず、奴は二つの器を宿しているニャ!!」

「器を二つか、、、本来なら有り得ないのか?」

別に器「クラス」を二つ与えられていても俺は不思議に思わない。
逆に今迄の聖杯戦争で器「クラス」が一人の英霊に一つだけの方が不自然だと俺は思う。

「死ぬ前の自分を貶しているニャ!
生前の自分を捨て新たに器を加えるなんて!」

モオズ・アカラトの怒りが増大していく。
抑えていた筈の怒りは我慢の限界を超えたのか魔力が増大している。

「器を加えた、、、元々、生前の英霊が二つ兼ね備えた英雄なら?」

「不可能ニャ!
生前、自分が一番優れていた能力に応じて器を与えられるだニャ!
奴が持っている宝具は鎖鎌なら生前 アサシンだったかも知れないニャ!
でも、それならなんでライダーの器を宿してるニャ!」

生前、自分が一番優れていた能力に応じて器を与えられる?
モオズ・アカラトが言ってることが事実なら二つの器「クラス」を宿している目の前の英霊は何者なんだ?

「もう少し、、、様子を見よう。
大丈夫、落ち着いて、、、」

怒りに我を忘れかけているモオズ・アカラトを落ち着かせる。
何故、モオズ・アカラトが器「クラス」や英雄にこだわるのか俺は知らない。
だが、落ち着かなければ把握出来ない真実も見落とす。

「ガァーーーーーーーー!!」

狼の様な雄叫びをモオズ・アカラトは魔力を放出する。
凄い魔力、聖杯戦争で勝ち残った者の魔力だと納得出来るが、今は状況を見極める。

「落ち着け モオズ・アカラト!!
お前は聖杯戦争を見届けるんだろ!!」

「状況を、、、、、、、、、状況を見極める。
そうニャ。私は見極める。聖杯戦争を見極めるニャ~~~~~~」

我に戻ったモオズ・アカラトは放出していた魔力を抑え魔力の放出を止める。

「冷静になるニャ~~~~~~~~~~~~」

深く深呼吸、身体全体をリラックスさせ、頭を回転させる。

「不自然な点は奴は二つの器を持っている。
なら、何故、二つの器を持っているのか考えるんだ」

本来のサーヴァントなら与えられる器「クラス」は一つだが奴は二つの器を持っている。
理由は?原因は?考えろ答えは真実は、、、、、、

「他のサーヴァントを吸収して器を喰らった。
とか有り得るか?」

「残念ながら有り得ないニャ。
現在、私が感知しているサーヴァントの数は7人。
数は全員、揃ってるニャ」

まだ、聖杯戦争に参加している魔術師とサーヴァントは生きている。
なら、器を吸収した説はボツだ。
他に原因、要因を考えるんだ。

「互いの器を融合させたとか?」

「無理だニャ!!
器を融合する発想なんて、、、、、、普通、浮かばないニャ!」

「ライダーの器「クラス」とアサシンの器「クラス」を融合出来れば有り得るんだな?」

「た、確かに可能なら、、、有り得るかもニャ・・・・・」

融合の可能性は否定出来ないのか?
英霊の器「クラス」と新たな器「クラス」を融合させ違う器「クラス」を出現させる。
俺の仮説が正しければ老けたオッサンは投影魔法の使い手か投影魔法に近い魔術師だ。
投影魔法なら可能かも知れない。自分の想像をイメージを具現化する投影魔法の一種なら。

「モオズ・アカラト、アイツを抑えるぞ」

「お、抑える!?」

俺の言った言葉に驚いたのかモオズ・アカラトは怯んだ。
ま、普段の俺なら絶対に言わないな。

「奴がサーヴァントに無理矢理、器を押し付けたなら多分、拒絶反応が起こる」

俺の予想は的中した。
300m以上離れていた対象の魔力は何倍にも増幅、拒絶反応の第一段階と見える。

「魔力の質が変わったニャ!
黒く深い魔力、闇に落ちたかニャ?」

「まだ、間に合う。
モオズ・アカラト、暴走する前に止めるぞ!」

器と器が融合、それが原因の拒絶反応が今の老けたオッサンのサーヴァントの現状だ。
無理矢理に器を融合させた理由は不明だが、このままだと暴走する。

「止めるぞと言われてもニャ。
今の私は英霊じゃないから宝具がないニャ!」

「なら、、、創ればいい!!」

鉛筆とスケッチブックを取り出し魔力を込める。

「カオス・モーメント!!」

鉛筆の形状は変化、万年筆に近い形状。
それに更に魔力と自身の血を注入、スケッチブックに己の想像を書き込む。

(モオズ・アカラトの最強の姿をイメージ。いや、長靴を履いた猫の最強の姿をイメージするんだ)

長靴を履いた猫を頭の中で想像、具現化、長靴を履いた猫が所持していた物をイメージ。
長靴を履いた猫で一番印象に残る物がモオズ・アカラトの宝具だ。
長靴を履いた猫で一番印象残る物は、、、、、、、、、、








 
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