仮面ライダーディケイド 〜覇者の帝具〜

鳴滝からの話を聞いた翌日の夕方、
士達とナイトレイドは
テクシス周辺へとやって来ていた

「あそこがテクシスか…
大荒れみたいだね」

大樹が呟く

「どうする？」
「この世界でのやるべきことは大体わかった
さっさとすませるぞ」

士がカードを取り出す
それをみた大樹もカードを取り出し
ユウスケはベルトを出現させる

「僕たちもがんばろう、モモタロス」
「おう！」

良太郎がベルトを装着する

「「「「変身！」」」」

【カメンライド ディケイド】
【カメンライド ディエンド】

ディケイド、ディエンド、クウガ、電王が並ぶ

「よし、行くぞ」

ナジェンダが言った時、
目の前にデンライナーが現れた

「僕たちも、お祭りに参加させてもらうよ」

中から、ウラタロス、キンタロス、リュウタロス、ジークが
現れる
それに続いて鳴滝もでてきた

「ディケイド…これを渡しておこう」

鳴滝が差し出したのは一枚のカードだった
ケータッチに差し込むカードによく似ている

「これは？」
「君の力をさらに強化させるものだ
ライダーを三体まで召喚できる」
「こんなのでエンペラーに勝てるのか？」
「ヒントをあげよう
時間を操るというのは
他の時間軸に移動しているようなものだ
そこにいる間は元の時間軸へ直接の干渉はできない
それと同じ能力を持つものなら、
時を操る力は意味がない、ということだ」
「………大体わかった…気がする」

それを聞くと、鳴滝はデンライナーの中へと戻っていった
すぐに扉が閉まり、出発する

「では改めて…いくぞ！」

ナジェンダに続き、ディケイド達、電王達、ナイトレイドが続く







「奴等、近くまできました」
「わかった…アルマ、カルラ」
「「はい」」
「やつらを出迎えてこい
拷問場にいた彼らを連れてな
…そうだ、アポロガイスト
あれをまた配ってやってくれ」
「了解した」

アルマ、カルラ、アポロガイストが部屋をでていく

「さあ…始まるぞ」












ディケイド達は、バイクに乗ってテクシスへと向かっていた
空には危険種に乗ったナイトレイドとイマジン達がいる

「ん…？」

テクシスの崩れかけた門から大量の人間がでてくる

「あれは…失踪した奴等か？」
「そのようだな」

どんどんと姿を変えていく

「くそ…またメモリか…」

だが、半分ほどは姿を変えてなかった
そいつらは全員同じような仮面をつけていた



近くまできた時に、
インクルシオで武装したタツミ、
スサノオとレオーネとアカメ、
そしてイマジン達が
地上におりてきた

「本来なら彼らも罪のない人々だ
斬るのは気が引けるが…仕方ない」

アカメを戦闘に四人が突っ込んでいく

「じゃ、わしらもいくか！」

キンタロスが構える

「ちょっと待ちなよ君達」

ディエンドがバイクを止め、
カードを四枚取り出す

【カメンライド G3 コーカサス 王蛇 フォーゼ】

ディエンドが引き金を引くと
四人のライダーが現れる

「この内の三人には見覚えないかな？」
「…！こいつら、鬼ヶ島の時の…
まさかあの時も！？」
「そう、僕が召喚した
この四人をどうするかは君たちに任せるよ」
「もちろん！」
「ワシらが！」
「使わせてもらうよ！」
「くるしゅうない」

四人のイマジンがそれぞれ
ライダーへと取り付いた

「行くぞ！我が家臣達よ！」

四人が行くと、電王も

「行くぜ！行くぜ！行くぜ！」

と、威勢良く突っ込んで行った
ディケイドがカードを取り出す

「俺たちも行くか」

【カメンライド ファイズ】

ディケイドの姿がファイズへと変わる
変身が完了するとすぐにもう一枚のカードを取り出した

【アタックライド オートバジン】

マシンディケイダーを時空の歪みが包み、
オートバジンへと変化する
すぐにバトルモードへと変形し、武器を構える

「そうだね」

【アタックライド サイドバッシャー】

マシンディエンダーがサイドバッシャーへと変化し、
すぐにバトルモードになり、ディエンドが乗り込む

「よし…ついてこい！」

ディケイドファイズがオートバジンから抜いた
ファイズエッジを構え、
駆け込んでいく







「やってるな…」

ディケイド達が戦闘を開始しているころ、
地獄の旅団もテクシスの近くへと来ていた

「全員、用意はいいな？」

リーダー格の男が全員に聞くと
一斉に頷いた

「よし…行くぞ！」