| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

魔法科高校~黒衣の人間主神~

作者:黒鐡
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

入学編〈下〉
  粛清活動

次の日から俺と蒼太は走り回っていた。新入部員勧誘週間と言う名のバカ騒ぎはまだまだ続く。そして今が四日目だということを、まあとりあえず軍隊でいうなら前線より事務的なことの方が忙しいと思う俺であったが、普通なら前線だろうと答える者の方が多い。全く客引きも呼び込みも、昔と変わらないが。学校での部活勧誘はここまで激しいという風に知ったのは三日目くらいだ。あとは勧誘活動でのトラブルを解決したり、差別用語を飛ばす輩がいたら風術での拘束とかだったが精霊たちは俺に力を貸してくれるからそこだけは嬉しいことだ。あとは通報を受けたトラブル現場へ駆けて行くが邪魔者が絶えない。俺らが走っていると、後方から魔法を発動しようとする者の気配を感じたけど。

ただ俺自身ではなく、地面に干渉させる魔法のようだったけど。初日であれだけ目立ったのか、この手のは即刻確保をしている。中には未遂犯による常習犯がいたけど、俺と蒼太は止まってから無効化の弾丸を相手に飛ばす。すると魔法式展開中が未発となったので確保しようとしたが、植木の陰から肉体のみでは不可能な速度で逃げ出したけど。あえて確保しなかった、やればできることだが右手にあったのを見て止まったからだ。あれは移動魔法と慣性中和魔法の併用による高速走行の魔法を前もって準備をしたのだろうけど。あの速度は普通なら足の動きがついて行かずに転んでしまうのがオチなはず、だがあいつは身体の方も結構鍛えていると考えられる。

「一真様、追いかけなくてよかったのですか?」

「本当なら確保するが、右手首にあった赤と青の線で縁取られた白いリストバンドを見たからな。泳がせるつもりだ」

「リストバンドというと、あれですか。まさかこの学校内にもいるとは」

俺達はあのリストバンドの事を考えたが、今は風紀委員の任務が先なので通報があったところへ向かったのだった。一週間が過ぎた。新入生勧誘週間は、俺と蒼太にとっては些細な戦いだと思ってた。まあ本物の前線でもいいけど、それよりかはまだまだ小規模だからいいとするが。風紀委員の中で特に忙しかったのは、一番は俺達だ。本来の活動とは別の意味だがな。初日に取り押さえた桐原武明は対戦系魔法競技では当校有数の有望株だったそうで、俺が取り押さえたときは壬生先輩によるダメージがあったから容易く料理できたのだという見方もあるし差別用語を発した時点で拘束されるというのは、一科生にとっては面白くもないことだった。対戦系魔法競技で細かい事情を知らない者にとってもだったけど、一年生の二科生にレギュラー選手が負けたことも。

「一真、今日も委員会か?」

帰り支度の俺に、鞄を手にしたレオがそう訊ねた。

「今日は非番だ。やっと前線から帰ってきたような感じで、ゆっくり休めそうだ」

「大活躍だったもんなぁ」

「大した事はしていないんだけどなぁ」

俺にとってはだったけど、学校側は特に感謝をしていた。俺と蒼太は元々取り押さえる権限というのを持っているから、周りからだと大活躍と見えるが当人である俺らから見たら常識的な任務だったという感じだ。レオは明らかに噴きだすのを我慢している様子だったけど。

「今や有名人だぜ、一真。魔法を使わず、並み居る魔法競技者を連破した謎の一年生。あとは差別用語発した時点で逮捕や魔法を使おうとしても謎の力で封じられる謎の一年生ってな」

「随分と謎というキーワードが多いな。まあそれが正論なんだろうけど」

「一説によると、一真君は魔法否定派に送り込まれた刺客らしいよ」

ひょっこりと覗き込むように顔を見せたのは、同じく帰り支度を済ませたエリカだった。

「誰だ、そんな無責任な噂を流したのは・・・・」

「あたし~」

『スパァァァン』

とエリカがそう言ったので反射的にハリセンで頭をはたいた。軽くだけど。

「冗談なのに、それではたくのはちょっとね~」

「こういうの使うのは俺くらいだよ。それに冗談だから、軽めなのだから。マジだったら音が違うぞ?」

冗談だけど噂が本当なのは知っている。学校側からのと、生徒から教諭からのとかで。もちろんそれは学校側のデータバンクに報告として送信しているが。

「これでも何回かは死にかけたような気がするが、そういう体験も悪くはない。まあ他人事ではないけどな」

「それは御免なことで。でも一真だからできたことだからもういいじゃねぇの?」

面白がっているのは分かっているからハリセンは入れないが、剣術部の次期エースで二年生トップクラスを持つという実力者である桐原武明を、新入生の悪い言い方で補欠と言うが、補欠が倒したとの言い方になる。このニュースは、中途半端な魔法選民主義に染まった者達にとっては驚愕と共に怒りを覚えた。彼らは逆恨みという理不尽な怒りをぶつけるが、報復活動した者達をすぐに捕られられた事により活動をやめた。

私闘は粛清の対象であるが、俺のバックには風紀委員がいるという認識しかないので、事故に見せかける。巡回中の俺が近付くのを待ってからわざと騒ぎを起こすという行為をすぐに捕まえたことだ。誤爆に見せかけた魔法攻撃をしようにも、無効化のフィールドや風術とのコンボで魔法を使わせないようにしたからだ。あとは裏で結託している輩を調査した結果次第で、蒼い翼による粛清活動が行われる。風紀委員ではなく、蒼い翼の執行部的な存在に。彼ら的には、証拠は勧誘週間が終わったあとだと、勘違いしている輩もいた。現行犯は即刻逮捕したり、犯人を逃がそうとした者たちを次々と拘束してから犯人を捕まえるという方法になった。中途半端な魔法選民主義に染まった者達の中核の者たちも、実行しようにも気付いたときには捕まっていて取り調べのときに初めて気付いた者達が多かった。俺のバックには風紀委員ではなく蒼い翼だということを。

「それにしても、バカな奴ほど捕まえやすかったな。もう出ないと思うが」

「今日からデバイスの携帯制限が復活することですし、もう心配ないんじゃありませんか?」

「そう願いたいがな。まあこちらは常備しているから、警察官並みというより軍人並みとでも言おうか」

俺と蒼太と沙紀は、いつも完全装備をしているから例えテロが起こっても対処可能だ。実銃に拘束具に、あとはISだな。それとテロが起こりそうなときだったら事前にオートマトンと部下たちを配置するし。最近のオートマトンの活躍はないが、日々改良をしているとのことだったな。オートマトンに実銃でのマシンガンでの鎮圧用しか設定されてないが、最近では鎮圧用の武器に相手を気絶させる程度の電撃に、ゴムでできたショットガンの弾みたいなのを搭載したり、雨や雷や竜巻があっても無傷なボディとか。そういうのは全部イアンたち整備兵がやっている。トレミーは月中基地支部にいるが、ゲート反応があったら出撃と忙しいとかだった。まああの物量での大気圏突入は、秘匿状態で出来たのも、全部蒼い翼による力なようなもの。オートマトンも、トレミーに配置してあるがテロが起こるという予知か情報があったら本社地下にあるオートマトンを運ぶもので配置するかだけど。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧