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仮面ライダーディケイド 〜覇者の帝具〜

作者:カツゲン
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時を巡る電車との接触

 
前書き
最初に言っておく!
NEW電王は今作には登場させない!
(本編では触れられませんが、未来で用事がある、という設定です) 

 
エスデスからの話を聞いた士達は
一旦街から出ようと
帝都の外へと続く門の辺りに来ていた

「あ、いたいた!」

士達の元に飛んで来たのはキバーラであった

「お前か
どうしてこんなところにいる?」
「それがね、写真館にある人が来たの
えーと名前は…リュウタロスだっけ?」
「リュウタロス?電王と一緒にいた?」

リュウタロスは
かつて士が数々のライダーの世界を巡っている
途中で出会った電王と共に行動している
イマジンと呼ばれる怪人だ

「あいつがなぜこんなところに」
「それが、デンライナーでこっちに
来た時に置いてかれたとか…」
「はぁ、めんどうだな」
「とりあえず、まだ写真館にいるはずだから
一緒に来て」




キバーラに言われ、士達は写真館へとやって来た

「あ、士君にユウスケ君、大樹さん
待ってました」

夏海がこちらへと向かってくる

「リュウタロスは?」
「奥でおじいちゃんとコーヒーを
飲んでます」

写真館の中へと入る

「おじいちゃん!このコーヒーすごくおいしいよ!
ナオミちゃんとはまた違う美味しさ!」

こんな感じの声が聞こえて来た

「よぉ、リュウタロス」
「あ!士じゃん!久しぶり!」

無邪気な子供のように
リュウタロスが話しかけてくる

「いつからここにいる?」
「んー、一昨日かな?」
「それならそろそろ迎えが来てもいいんじゃ?」
「多分もう来ると思うよ
さっき、良太郎の存在を感じたし!」

そんな事を話していると
どこからか聞き覚えのある
音が聞こえてきた

「あ!ほら!」
「確かにこの音はデンライナーの音だな…」




やがて、写真館の前の方から何人かの話し声が
聞こえてきた

「ねえ、本当にこんなところにリュウちゃんいるの?」
「あったりめーだろ亀!俺の方が
イマジンを見つける事は優秀なんだよ!」
「ま、それ以外がどうかと思うんやけどな」
「モモタロス!いいからリュウタロスはどこにいるの!」
「え?あ、ああ…
この建物の中から感じる」
「ここ?…あれ、ここってもしかして…」

その声が聞こえたあとに
写真館の扉が開いた

「あの…すいませ〜ん」
「はーい」

夏海が玄関の方へと行く
士もそれに続く

「あ!やっぱり!
夏海さんお久しぶりです!」
「ハナちゃん!よかった!
今ここに…」
「リュウタロスでしょ?
ウチのバカがここにいるって…」
「おい、誰がバカだって?
このコハナクソ女!」
「うるさい!」

そう言ってハナは
モモタロスの顔面を殴る

「うぅ〜…」

モモタロスは倒れ、地面に伸びてしまった

「お前ら、なんでここに来たんだ?」
「ああ、オーナーが急にこの時間に
行くって言い出して…
でも来たら来たで、すぐに帰るって」

良太郎が答える

「なんでだ?」
「わからないんだ
何も言ってくれなくて…」

写真館の外にあるデンライナーから
オーナーが降りてきた

「お久しぶりです、士君」
「久しぶりだな」
「あなたがここにいるという事は
やはり何かが起こっているのですね」
「まあな」

オーナーと士の会話に
ウラタロスが割って入る

「ねえオーナーどういうこと?
やっぱり何かあったの?」
「ええ…
丁度いいですので
全員にお話しましょう
士君、リュウタロスと君の仲間のライダーを呼んでください」


オーナーに言われた士により、
デンライナーの前に
モモタロス達一行と
士、大樹、ユウスケ、夏海が揃った


「全員揃いましたね」

オーナーが話し始める

「実は、数日前に
ここで時間の異変を起きたことを
感知したのです」

全員がオーナーに目を向けている

「それはごく小さなものでした
しかし、確かに時が戻ったり
加速したり、スキップしたり
いろいろな動きをしていました
このような事は人為的に起こされるものが大体であり、
また、デンライナーで時間を移動する事とは違い
ルール違反です
だから一度ここへと来ました
しかし、ついた時は
それを感じられませんでした
私は勘違いだと思い、直ぐにここを去りました
しかし、リュウタロス君が置いていかれたとわかった時に
再び、しかも以前よりも大きな時間の異変でした」

オーナーは全員の顔を見回す

「先ほども言ったとおり
このように時間を"操る"のはルール違反です
そこで、それを行っている物を討伐するのに
士君、君達にも手伝っていただきたい
どうですか?」

「オーナーの言葉に士が答える」
「大体わかった
丁度いいことに、俺たちも今、あんたらと
同じ奴と思われる人を探している
ぜひ協力させてもらおう」
「ありがとうございます
では、その人物の詳しいことがわかったらまた来ます」

そう言ってオーナーは
デンライナーの中へと戻っていった

「今言ってた奴、お前らはどこまでわかっとるんや」
「エンペラーって名乗ってることと
そいつが仮面ライダーってことぐらいだ」
「え!?そいつもライダーなのか!?」
「ああ
俺たちはまだやんなきゃいけないことがある
一旦、行く場所がある
モモタロス、良太郎、お前らはちょっとついて来てくれ」
「わかった」
「ナツミカン、お前は今まで通り、ここにいて
この写真館を守れ」
「わかりました」
「じゃあ、いくぞ」

こうして一行は解散し、それぞれの場所へと向かった
近いうちに始まる戦いのための準備をするために
 
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