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ガールズ&パンツァー もう一人の転校生

作者:stk
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OVA編
  梨華が見たアンツィオ戦です(前編)

乗りと勢いのある学校。
それが私のいる大洗女子学園の次の対戦校らしいが、正直なところ勝てるか不安なんだよね。
もちろん、大洗の面子が相手(アンツィオ)よりも経験が少ないのは分かっている。私はそれでも、角谷生徒会長に言った通り三回戦からというのを変えるつもりはない。
だってこんなところで私たちが出て他の対戦校に情報が渡った時のことを考えると悪寒がする。
もし私だったら、今までの作戦をなかったものにし、そのあとに私たちの事を入れてから再度検討するはず。
私たちも今まで当たったことのない学校と当たることも考えながら私たちなりの作戦を順次考えていかないとダメな頃かな。
そう言えば昼間の生徒会室に言ったときに私と角谷生徒会長の他にも人の気配があった気がしたけど、あれはいったい誰だったのかな?
角谷生徒会長の話だと青葉女学園から転校生が来るんだっけ?
しかも奥州流(戦闘狂)かぁ~。
めんどくさくなりそうだなぁ。
来るのがあの三人ならきっと力になってくれそうだよ。
それに桜が来てくれるなら私としては信用出来るしね!

梨華がこれを思ったときにこの船の何処かで三人の少女が同時にくしゃみをしていた。
「(誰か噂でもしているのかな?)」
「さむっ(風邪でも引いたか?)」
「・・・(?)」

まぁ、そんなことはおいといて。
結局試合はどうなるのかな?
アンツィオも新たに戦車を購入しようとしていると言うこと聞いたことがある。
それだけでは確証は持てないが、その事については注意しておかないと不味いね!
あとは・・・・・・基本、アホの塊みたいだけど、隊長であるアンチョビ(ドゥーチェ)くらいは注意しておかないと駄目かな!それ以外に危険人物はいたかな?
ウ~ン?・・・やっぱりいない。
それに戦車は小型で小回りの利くカルロベローチェとセモベンテだったっけ?
そして新しく入ったであろう戦車はきっと重戦車であるP40のはず。
もしすでに仕入れているなら相当厄介かも。
まぁ、相手をするとしたら三号突撃砲F型に乗ってる人たちかな。
明日の練習でも見に行くとするかな♪




「一体があったの?」
私が練習開始直前に来るとそこには『ぴよぴよ』と書かれた四号戦車D型と『かるろべ~ちぇ』と書かれた八九式中戦車甲型がいた。
この暗号を解くのに時間は掛からなかったが、なぜP40とCVにしなかったのかは、わからなかった。
そのあと隠れながら一通りの練習を見て各々復習点があるとは思ったけど、まぁ、許容範囲だと目を瞑り、名にも言わずに帰ることにした。
もちろん、今日も隠れてみていた。もしも見つかったときのために格好は白河女子高の制服を着てきた。
なぜ女子高の制服かと言うと私が生徒会に戦車道をやるように言われたときに私が、
「せめてお願いがあります。私たちが参加するまで私たちのことを他の人たちには伝えないでください」
と自分からお願いしたからである。
だから白河女子高の制服なのです。
そもそも私たちのことをなぜ秘密にするのかと言いますと、それは私たちがいることの安心感を覚えてしまい、練習が疎かになるのを防ぐためです。
前回の私たちとの練習試合から上手くなっているもののそれではまだまだ上の学校には及ばない。
だからこそもっと練習を積み、ある程度の実力が付いてから合流したい。
言ってみれば、私の自分勝手な思いなんだけどね。
でも、みほにはもっと頑張ってもらはないと困る。
とくに流派のことでもし悩んでいる状態が続いているのならみほの命令には従えない。
だから頑張って、みほ! 
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